4日目。
話しかけると体調を気遣われました。
「暑いのに頑張っているみたいだけど体調は何ともないかい?みんな助かってるけど、無理しちゃダメだよ。キミハ大事な仲間の一人なんだからね」
元気が取り柄だけど気をつけます、と答えると
「うん。それが何よりだ。何より、キミが倒れると、俺が困るからね」
え?なんかもうオレの物みたいな感じですか?
「え、幸村さん?」
「フフ、何でもないよ」
じわじわ来てる感じです。
そう言ってるのに次のターンで熱中症で倒れそうになるヒロイン。
「危ないっ!」
幸村サマにもたれかかると、お姫様ダッコしてくれました。部屋まで運んでくれて水をくれて、花が咲きまくりです。
幸村と一緒に探索に行って湖の周りで恐竜の足跡を見つけました。
そして足をつけて二人で涼んでいると幸村サマが狙いを定めてきました。
「本当にこれが遭難とかじゃなくて、キミとデートだったら良かったのにって思うよ」
「あはは、私じゃ幸村さんのデート相手には不釣合いですよ」
「そんな事ないと思うけど」
「あはは、お上手ですね」
「うーん…難しいもんだな」
いやいやいやいやいや、もう幸村さまガン攻めじゃないですか。
余裕のある攻防ですよ。全然難しくない。
夜もまたすごいです。まだ眠くならないんですか?という問いに
「そうだね。キミに会えたから、すっかり目が覚めたよ」
「あ、あの…」
「そんなに、焦らなくてもいいよ。でも、照れてる顔も可愛いね」
「そ、それ以上は勘弁してください」
ちょっと!何を始めるつもりなんですか!
そしてヒロインが「幸村さんは…」と話し始めた時にブン太が来ました。
「幸村―!っと、話し中だったのか…」
「そうだよ。…見て分からなかったのかい?ブン太」
この時の効果音はゴゴゴゴゴゴゴって感じです。
怖い、そう思ったブン太は焦って言いました。
「じゃ、ジャッカルが用があるって。な!ジャッカル」
「え?!オレかよ!!」
「…そうなのかい?」
「あ、ああ。真田が呼んでたぜ」
真田がヒドイ目に合いそうな感じですね、コレ。
二人は転がるように逃げて去って行きました。
「さあ、それで俺に何を言いかけたの?」
忘れました、と応えるお約束ヒロイン。幸村は心の中で二人を虐殺していたかもしれません。
次の日の恐竜探索の話をしてこの日は終了です。 |