一枚絵で書いてみm@ster

第6回『一枚絵で書いてみm@ster』参加作品
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 【フォーチュン・ドッグ】

 その日は、とても気分良く事務所にやってきました。
 それというのも、今朝、いつも見ているテレビの占いで蟹座が一位だったからなんです。
 うふふ♪ やっぱり、占いが好調だと体も心も軽くなるわよねえ。
「というところで、今日の朝礼をお開きにしたいところなのだが……」
 あら、考え事をしているうちに朝礼が終わってしまいました。社長さんにはちょっと申し訳なかったかしら?
「実は君達に頼みたいことがあってね。音無君」
 社長さんは音無さんに呼びかけると、音無さんは部屋から出て行きました。
 何かしら? と首をひねっていると、その答えはすぐにやって来ました。
「ワン!」
「ひぅ!」
 音無さんが子犬を抱えて部屋に戻ってきたんです。
 ちなみに、子犬が吠えた後に聞こえてきたのは、雪歩ちゃんの悲鳴ね。雪歩ちゃんは、相変わらず犬が苦手なのねえ。
「えー、音無くんに連れてきてもらった犬だが、実は私が大切な友人から預かった犬なのだ。……なのだが、明日、家には誰もおらず世話をする人がいない。さりとて、事務所で面倒をみるというわけにもいかないので、是非君達の中で明日一日の面倒を見てくれる者がいないか、というお願いなのだが……どうだろうか?」
 んー、なるほど。音無さんが連れてきた犬にはそういう意味があったのね。でも、そうなると……もしかして、これは……。
「私の家で預かってもいいわよ」
 手を挙げてそう言ったのは、伊織ちゃんでした。
「私の家ならお手伝いさんがたくさんいるから、新堂に頼んでおけば誰かしら世話してくれると思うわ。社長の大切な人の犬なら、やっぱりそれなりに快適な環境が必要でしょう? 私の家ならそれが提供できるわ」
 確かに伊織ちゃんの言うことは一理あるわね。伊織ちゃんの家は広くて豪華だし、すごく大切に面倒を見てくれそうだもの。
「ねえ、真美。家はどうかな?」
「うーん……ママがいるけど、ペットって飼っていいんだっけ?」
「そういえば、考えたことなかった……。あ、ゆきぴょんの家は?」
「へ? 私の家?」
 雪歩ちゃんの家、ね。そうね、雪歩ちゃんのおも大きな家だし、家には常にお弟子さんがたくさんいるそうだもの。面倒を見るにはいいかもしれないわね。
 でも……。
「わ、わ、私の家はダメだよ! そもそも、私、犬苦手だし……。連れて帰れないよ……」
「ワン!」
「ひぃぅ!」
 犬を怖がる雪歩ちゃんを見ながら、亜美ちゃん達は「やっぱりダメかー」とか、「いいアイデアだと思ったんだけどなあ」とか、ちょっとがっかりしてるわね。
 もしかしたら、雪歩ちゃんの家に行く口実が欲しかったのかもしれないわね。
「他には、いないかね。それでは、水瀬君に……」
「待ってください、社長さん」
 子犬の預け先が伊織ちゃんの家に決まりかけたその時、それを遮るように手を挙げたのは私でした。
「あのー、その子犬、私に預からせてはいただけないでしょうか?」
 今朝の占いでこう言っていたんです。
 「犬があんたの運命を引き寄せる、かも?」って。
 だから、私、この子犬を一目見たときからピンと来てしまいました。本当に占い通りで、だからきっとこの子犬が私の運命を……運命の人を引き寄せてくれるに違いない、って。
「ふむ、三浦君か。しかし、世話できるのかね?」
「はい。私は明日は完全オフですから、その点は問題ありません。それに、今住んでいるマンションはペットOKですし、実家でも犬を飼っていましたから扱いにはなれています」
「そうか。聞けば聞くほど適任に思えてくるな。……そういえば、プロフィールの趣味の欄には『犬の散歩』と書いてあったな……。ふむ、水瀬君どうかね?」
「私は別にあずさでも構わないわよ。どうしても私が預からなきゃやだ、っていうわけでもないし。それに、あずさなら確かに適任だわ」
 思いがけないところで伊織ちゃんに褒められて、私はなんだか嬉しくなってしまいました。うふふ、ありがとう、伊織ちゃん。
「ならば、この子犬は三浦君に預けるとしよう。よろしく頼むよ、三浦君」
「はい!」
 うふふ♪ 全てが占い通りに行くとは思っていないけれど、信じなければはじまらないもの、ね。
 そう一人で得心していると、子犬が音無さんの手の中を飛び出して、私の方に駆け寄ってきました。
 私は思わずしゃがんで迎え入れるように手を広げると、そこに勢いよく飛び込んできたので、ぎゅっと抱きかかえてあげました。
 あら? この子、遠くで見てたときはよく分からなかったけど、多分アメリカン・コッカー・スパニエルよね。イングリッシュ・コッカー・スパニエルとよく似てるので、いまいち自信はないのだけれど……でも、可愛い♪ うふふ♪
「うわあ! 近くで見ると、すんごく可愛いねえ」
「ほらほら、ゆきぴょんも触ってみなよー」
「うう……無理だよぅ……」
「大丈夫よ、雪歩ちゃん。私がしっかり抱いているから、怖くないわよ」
「あずささんがそう言うなら……」
 なんだか子犬が運んできてくれた幸せを独り占めしてしまうのも欲張り過ぎかしら、とも思ったので、雪歩ちゃんにお裾分けしようかと思ったのだけれど……。
「だ、だ、大丈夫……なんですか? 大丈夫なんですよね?」
「ゆきぴょん、ガンバ!」
 亜美ちゃんが雪歩ちゃんのことを応援して、それに応えるように雪歩ちゃんもじりじりと私の方ににじり寄ってはいるのだけれど、
「ワン!」
「むりむりむりむりー!」
「あーあ、ゆきぴょん行っちゃった……」
 結局、子犬の一吠えで遠くの方に走って逃げていってしまいました。雪歩ちゃんには悪いことをしちゃったかしら。うーん、今度は別の機会に雪歩ちゃんにも幸せのお裾分けをしてあげることにしましょう。
 きっと、このわんちゃんも雪歩ちゃんと仲良くなりたかっただけなのよね。
 ……そういえば。
「あの、社長さん。この子、名前はなんていうんですか?」
「ポプリ、だったかな」
「そうですか。ポプリちゃん、一日よろしくね」

「というわけなのよ」
 ポプリを預かった私は、ここのところ全く無かった久しぶりの完全オフを満喫するために、友美と会っておしゃべりに興じることにしました。
 友美は結婚してから時間に融通の利く仕事に変えたので、たまたま今日の昼間に時間が空いていたの。
 それからポプリがいるので、ペットOKのドッグカフェを探して入ったのだけれど、普通の喫茶店と全然変わらないのね。それに探していて感じたのだけれど、意外とペットを連れて入れるカフェって多いのね。やっぱり、大好きなペットといつも一緒に居たいというのはあるし、散歩の途中で気軽に立ち寄れるような場所にあると、結構重宝する気がするわ。
 そんな場所だからか、ポプリは私の横でぐっすり眠っています。
「なんだ、あずさが犬を飼い始めたわけじゃないんだ」
「残念ながら、ね。ほら、実家にはとらたんがいるし、今までペットが飼えないところに住んでたし」
「でも、新しいところはペット飼えるんでしょ。部屋が余りに広いから、寂しくなって犬でも飼い始めたのかと思ったわよ」
「もう、やめてよ、友美」
 アイドル活動が軌道に乗ってきた私は、プライムタイムにレギュラー番組が持てたりと、かなり世間に顔が知られるようになりました。
 それで、その……思い切って高い所を借りてしまったんです、マンション。その……ちょっと自分でも早まったかな、とは思わないでもなかったんですけれど、徐々にこの部屋が必要になるときが近づいていると私は感じています。……私の勘違いでなければよいのだけれど。
「どう言ったって、愛の巣には変わりないんでしょ?」
「それは……そうだけど」
 愛の巣、なんて言われるのは恥ずかしいけれど、確かにあれだけ広い部屋を借りたのは、運命の人を向かい入れるため。その運命の人は、もう私のすぐそばまで来ているって、私は信じているの。
「私ね、次のオーディションに勝ったら、告白しようかって思ってるの」
「告白? って誰に?」
「それは、言わなくても分かるでしょ」
 なんとなく口に出してしまうのが恥ずかしくて、ごまかしてしまいました。それでも、ちょっと恥ずかしくなって、顔をうつむかせてしまいます。テーブルには飛び散った水滴が照明をきらきらと反射させていました。
「言いなさいよ」
「いやよ」
 友美が意地悪く、私の口から相手を聞き出そうとしてきます。
「こういうのは、言えば本物になるものよ。言わないで心の中に溜めておくと、いつまでたっても叶わないわよ?」
「そういうものかしら?」
「有言実行、ってね」
 有言実行……そうね、口に出してしまうと叶わなかったときのショックが大きいから抑えてしまっていたのかもしれないけれど、口に出してこそ決意が固まることもあるわよね。
「……プロデューサーさん。私、今度のオーディションに勝ったらプロデューサーさん告白するわ」
「そう」
 やっぱりね、と私の言いたいことが分かっていた友美は私が言葉に出したことがとても嬉しそうでした。
「あの引っ込み思案だったあずさがそこまで言うとは、プロデューサーさんもやるもんだわ。けど、本当にプロデューサーさんのこと、運命の人だと思っているの?」
「それはもちろんよ。だって、そばにいてあれだけ安らぎを与えてくれる人は、プロデューサーさん以外にいないもの」
「これから先、別の人が現れるかもしれないでしょ?」
 確かに友美の言うとおり、プロデューサーさんは運命の人ではないかもしれません。これから先出会う人が、私の運命の人かもしれません。けれど、今私がそばにいて欲しいと思う人はたった一人なんです。どうか、プロデューサーさんが運命の人でありますように。
「それでも、私はプロデューサーさんを選ぶわ」
「……そう、ならもう何も言わない」
「友美……」
 うう、やっぱり持つべきは中学以来の親友ね。
「と、かっこよく言ってはみたものの、やっぱり心配だわあ。まあ、抜け駆け、とは言わないまでも先に結婚しちゃった手前、あずさにも幸せになって欲しいからね」
「そうよ、友美ったら。抜け駆けなしよ、って言ったのに、先に結婚しちゃって」
「まあ、確かに言ったけどさ。女同士の約束なんてあってないようなものじゃない」
「あー、友美ったらひっどーい」
「何よ、いいじゃない。それに、逆の立場だったらあずさだって分かんないわよ」
 う、それは……。
 ううん、そんなことないわ。私だったら、ちゃんと抜け駆けしないで友美と一緒に……はやっぱり無理かしら。
 はあ……。
「ふふ、何落ち込んでるのよ。そんなこと、いちいち気にすることじゃないじゃない」
「そうね、うふふ」
「あははは」
 友美とはもう10年近い付き合いなんだもの、これくらいはもうお互いに織り込み済みなのよね。
 結婚式の時は、思わず「抜け駆け」なんて言葉を使ってしまったけれど、あれだって別に本気で友美のことを責めて言ったことではないし、仮に私の方が先に結婚したとしても、友美はおどけてからかったりはするだろうけれど、本気で責めたりするような人ではないもの。
「それにしても問題はプロデューサーさんの方よね。あの人、いまいちあずさに気があるようには見えないのよねえ」
「それは、私も薄々感じてはいたんだけれど……」
「ほら、私の結婚式に一緒に来たじゃない。……んふふ、いやあ、あの時のことは今思い出しても笑っちゃうわねえ」
「も、もう! 友美ったら。あの時のことは、もういいじゃない」
 友美が言ったあの時というのは、友美の結婚式に出席した時のことなのだけれど、私ったらつい見栄を張って恋人がいるなんて言っちゃったのよね。それで、急遽その代役としてプロデューサーさんを連れて行ったのだけれど、結局友美にからかわれっぱなしだったし、大変だったわ。
「まあそれはともかく、あの時、結局キスしなかったじゃない。それに、あずさに運命の人を見つけてほしくて、もっともっとたくさんの人にあずさのことを知ってもらえるようにって頑張ってるって言ってたじゃない」
 キスっていうのは、結婚式の時に、友美が私達が恋人じゃないのを知った上でからかって、キスをしてみて、なんて言ったの。その時の私は、軽くでいいので、とプロデューサーさんにキスを要求したんですけど、結局キスをしてくれなかった、というお話なんです。
 うーん、確かにプロデューサーさんは真面目な人だから、お芝居でもキスなんてできなかったのかもしれないけれど、もしかして私が一方的に気があるだけなのかしらとも思って、ちょっと心が沈んでしまったのを覚えています。
「あずさが当たりに行って、見事に受け止めてくれるかしらねえ」
「だからこそ、今度のオーディションに受かることではずみをつけようって考えてるんじゃない」
「あ、そっか。まあそれくらいはしないと、あずさじゃ届かないかもね」
 今まで、あまり思い切ったことをしたことがない私なので、急に大きくジャンプはできないんです。ホップ、ステップがなければ。
 でも、そうね。そういう意味なら……。
「私の方からプロデューサーさんに、もう少しアプローチをしかけてみるっていうのはどうかしら?」
 そうよね、いきなり告白っていうのもどうかと思うし、少しずつ少しずつ距離を縮めていけば。
「うーん……それも、ちょっとどうかしらねえ。プロデューサーさんみたいな人だと、あんまり積極的に来られると逆に重荷に感じちゃうかもね」
「うう、友美のいじわる」
「ごめんごめん、そんなつもりじゃなかったんだけど。今までそんな素振りなんてあんまり見せてこなかったんでしょ? それが急に変わったりしたら、相手もびっくりするってことよ」
 はー……友美の言う通りよね。
 今は今まで通りが一番なのかもしれないわね。だから、今は目の前のオーディションに全力で挑むだけだわ。

 その後、友美とは日が暮れるまで目一杯おしゃべりを楽しみました。
 電話で話すのも楽しいけれど、やっぱりこうやって直接会ってお互いの顔を見ながら話すのがなによりよね。
 それが心の栄養にもなるんだなあ、って今日は深く感じました。

 友美と別れて家に帰ろうとしたのですけれど、さっきまで寝ていた分、目が覚めて急に元気になってしまったのか、ポプリは勢いよくハーネス引っ張って前へと歩いていこうとしました。
 こうなってしまっては仕方ないわね。そう思い、少し遠回りしながら夜の散歩を兼ねることにしました。
 それにしても、引っ越してきてそんなに経っていないから、この辺りも少し遠くへ行くと知らない場所があるものなのねえ。
 ……あら?
「ここ、どこかしら?」
 うーん、人差し指をあごに当てて首を傾げてみるものの、周りが見たことのない風景では考えた程度でどうにかなるものではないな、と自分の中で結論がついてしまいます。
「困りましたー」
 周りに立っているのはマンションをはじめとした住宅ばかり。目立つ建物がないので、どちらの方角に向かって歩けばいいのかも迷ってしまいます。
 とりあえず……こっち、かしら?
 私がそんな風に見当をつけていると、
「ワンワン!」
「あら、ポプリどうしたの? もしかして……」
 ポプリったら、もしかして私の家までの帰り道を知っているのかしら? 社長さんに預かったばかりだっていうのに、とても賢いのね。
 けれど、どうやら私の考えは間違っていたみたいでした。
 だって、ポプリが吠えた先から、まるで私を迎えに来たかのようにプロデューサーさんが現れたんですもの。
「ああ、あずささん。会えてよかったですよ」
「プ、プロデューサーさん! どうして」
「仕事で近くに来たので寄ってみたんですよ。でも、こんな時間にポプリの散歩ですか。いやあ、犬の世話って大変なんですねえ」
 街灯に照らされているプロデューサーさんは、本当にかっこよくて、本当に救世主でした。
「あの、散歩の途中なのはあってるんですけど、実は迷ってしまって」
「え? こんな所でもですか?」
 はあ……すっかり呆れられてしまっています。
 でも、こんなところで偶然会えるなんて、これもやっぱり昨日の占いのおかげよね。ポプリが幸せを運んできてくれたんだわ。うふふ♪
 ちなみに今日の占いの結果だけれど、まあまあといったところだったかしら。でもほら、ポプリが幸せを運んできてくれるっていう占いの結果は、その日に叶うというものでもないでしょうし、信じる者は救われるとも言いますしね。
 占いは良いことは信じて、悪いことはそれを変えていけるように行動していけばいいんです。
 その後、私とポプリはプロデューサーさんと一緒に帰途につきました。
 普段、仕事ではよく会っているのに、プライベートでこんな風になってしまうと、いやでも意識してしまいます。
「それにしても、ポプリって意外にやんちゃなんですね。結構、汚れちゃってるじゃないですか」
「ええ、まだ子供ですし。今も、本当は散歩する予定じゃなかったですから。家に帰ったら、一緒にお風呂に入ってキレイにしてあげなくちゃ」
「はあ、犬と一緒にお風呂に入るんですね。実家でもそうしていたんですか?」
「そうですね、小さい頃は特にとらたんと一緒にお風呂に入るのが凄い楽しみでしたよ」
 思いがけずお風呂の話題になって、私は少しドキドキしてしまいました。
 さっき友美にはあんまり積極的にいかない方がいい、って言われてしまいましたけど、でも少しくらいならいいですよね?
「プロデューサーさんも一緒に入りますか?」
「え? あはは、遠慮しておきますよ。あずささんとポプリの中に割って入るのは僕には無理そうですし」
「そ、そうですよね」
 うう、しょんぼりです。
「でも、折角ですから晩ご飯くらい一緒にどうですか? 明日以降の連絡も少しありますし」
「え? あ、では是非。それでしたら、私の家に寄っていってください。腕によりをかけてごちそうしちゃいますから」
「いや、それだと時間が掛かりすぎるので。あんまり長居するわけにいきませんしね。出前とかとれるなら、その方がいいです」
 なんだか、プロデューサーさんにはかわされてばかりです。逆に言えば、それだけプロデューサーさんが私のことを分かってくれているということでもあるのですけれど、やっぱりどこかもの寂しさを感じます。
「まあ、そんなに落ち込まないでください。あずささんの手料理は次の機会の楽しみにしていますよ」
「プロデューサーさん……」
 そうですよね、そんなに落ち込むことはないですよね。だって、私達はこうして二人で歩き続けているのですから。
「ワン!」
 あらあら、ごめんなさい。今は三人だったわね。
 うふふ♪
「とにかく、今は次のオーディションに勝つことですよ。これさえ越えれば、トップ見えてきますから」
「はい! これからもよろしくお願いしますね、プロデューサーさん」

 朝の占いから始まったポプリがもたらしてくれた幸せは、次の日に社長さんにお返しすることで幕を閉じました。
 次のオーディションには絶対に勝たなければいけません。誰のためでももなく、自分のために。
 その結果がどうなるのか、じっと私のことを見ていてください、プロデューサーさん。



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