【Invitation】

「これでよしっ、っと♪」

 カレンダーもだいぶ×マークで埋まってきましたねぇ。くふふふふっ、後もうちょっとデス!
 ジューンは四葉の誕生日がやってくる月なのデス! もうすぐ四葉の誕生日! くぅ、もう考えただけでワクワクします! さ、それじゃ早速作業に取り掛かるとするデス! 兄チャマを四葉の家にご招待するためにインヴィテーションカードを書かなくちゃ! えーっと、どんな風に書こうかな? なんて思いながら、早速ペンとカードを用意しましたデス!

「キャッホー、兄チャマ!」

 じゃ、ちょっと浮かれすぎかな?

「ぜんりゃく、兄チャマ」

 って、うーん…ここから続かないデス。日本語は難しいデスね……
 ! あ、そうだ! 兄チャマと四葉2人だけのパーティーなんですから他の人に読まれるとまずいですね。ムムムっ、ということは暗号を使って書きましょう! これなら他の人にはわからないはずです! それじゃあ、ここをこうして、こんな風にするのがいいデスかね……?

「出来たデス!」

 四葉とーっても嬉しくなって、そのまますぐにポストに向かいました! でも、途中で封筒に入れるのを忘れていたのに気付いてすぐに引き返してきました。いけないいけない、ちょっと失敗デス♪
 封筒に入れなおした後、今度こそポストにカードを出してきました! 早く兄チャマに届けー! って思いながら。

 それから数日後。

 あーん、兄チャマからまだお返事が来ないデスー。ちゃんと届いたのかな? でも、四葉はちゃんとポストに入れたから大丈夫のはずだし……。あ!きっと、当日いきなりやってきて驚かすつもりなんデス! それなら、四葉にも秘密ですからお返事が来ないのも当然ですね。でもそうだとしたら、兄チャマをチェキしに行くわけにはいかないし……。もしかして……暗号がまだ解けてないのかな? いや、兄チャマならきっと、ぜーったい解けるはずです。兄チャマは四葉の永遠のライバルなんだから、解けないはずはないんです! でもでも、ちょっぴり難しくしちゃったかも……。うわーん、どうしよう!
 それから、何度か兄チャマのことをチェキしに行ったんですけど、一度も兄チャマと会うことが出来ませんでした。やっぱり、四葉には秘密にしてビックリさせるつもりなんデス。…きっと、…そうに違いないデス。

 そして当日。

 うーん、兄チャマまだかなぁ。せっかく四葉がおいしいドーナッツを作って待ってるっていうのに……。本当は祝われる側なんだから四葉がドーナッツを作るのはおかしいかな? って思ったんですけど、でもやっぱり兄チャマが来てくれるんだから、心を込めておもてなししたいデス♪
 ……あーん、もう待ちきれないデス。お外に出て待ちマショウ!
 そう思ってお外に出たはいいんですけど、お空はちょっぴり曇り空。10分待っても、20分待っても兄チャマは来ませんデシタ……。もうすぐ約束の時間になっちゃいマス……。

「グスン…。やっぱり、兄チャマは暗号解けなかったのかな? やっぱり難しすぎたんデスね……。もしかして、四葉の誕生日を忘れちゃってるとか!? ……うわーん! 兄チャマ、早く来てくださーい!」

 そんな時デシタ。遠くから聞き覚えのある声がしたのは。

「…ーい! おーい、四葉ー!」
「…あ、兄チャマ!」
「はぁはぁ……、遅れてごめん、四葉。でもまだセーフだよね」

 時計を見ると時間ぴったり! さすがは兄チャマ! ちゃーんと約束は守ってくれました♪

 それから、ドーナッツを食べたり、兄チャマの持ってきたケーキを食べたり、いっしょに探偵ごっこもして、今日は兄チャマのこともいーっぱいチェキできたし、とっても楽しかったデス♪
 あ、そうそう。一休みしてるときに、なんで兄チャマ連絡くれなかったの? って聞いたら、兄チャマは「暗号解くのに今日の朝までかかっちゃって。本当は今日、ちょっと寝坊しちゃったんだ」って照れながら言ってました。うーん、やっぱり暗号がちょっと難しすぎたようデスね。今度暗号を書くときはもうちょっと簡単にしましょう。だって、そうしないと兄チャマに会えなくなっちゃうかも知れないモン♪

「クフフフフッ♪ 兄チャマ、一生チェキしちゃうから覚悟してくださいね♪」 



おまけ:四葉の書いたインビテーションカードなのデス。

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