【シスプリ観】

先ほどあげたコラム第1回を読み返してみると、結構書いてあったような感じでしたが。

まず「妹があって兄がある」、「兄があって妹がある」。
Sister Princess〜お兄ちゃん大好き〜は、妹企画なわけで、やはりそこは妹なくしては語れないはず。
また、妹たちは兄の存在なくしては、それこそ存在意義をなくしてしまうようなことを常々言っています。
やはり基本はここにあると思います。

そして「おとぎ話」。
これはもう感覚的なことなのですが、妹が12人いるということは極めて非現実的なことであり、そこで語られる物語は穏やかである、と。
多分、私が感じているこの感覚がいわゆる「公野テイスト」と呼ぶものなのかもしれません。
これはおとぎ話である以上、それこそ子供に読み聞かせても全然問題ないものではないかな、と思ってます。

【創作で意識していること】

私が原作偏重気味である、ということはあるんですが、できるだけそこにシスプリを、妹を描きたいと思ってます。
また自分の中のシスプリというものが、どの程度シスプリであるのか。どれだけの人にシスプリを感じてもらえるのか。
シスプリに対する想いというのは、人それぞれ違うというのは当然ですが、それでも原作はそれを読むほぼ全ての人がシスプリであると思うわけで、シスプリをシスプリとして構成している何かが、確かに存在しているのだと思います。
それを追求していきたい、というのが自分の中にあります。

シスプリメに関しては、シスター・プリンセスという世界をメイクする、ということであると思ってるので、そこはより原作をトレースしていかなければいけないのかな、とは思ってます。それでも、自分の中のシスプリとのせめぎあいのような形になるのかもしれませんが。
モテモテの恥ずかしさが出せるようになれば、少しはシスプリらしいといえるかもしれません。

あと、公野先生の言葉でいくつか気になったのを引用しておきます。

「(設定に関して)“こういう感じ”っていうのは決めてありますけど。きっちり決め込んでおくとつまらないので、ゆるく……って感じで。」

「(身長と年齢について)あくまでも、そこはみんな“自分の妹”って思ってもらえる範囲であればいいかな……と」

「自分の中でそれ(イメージ、世界観)を大事にしてもらえればいいと思って、そこに逆らわないように“いいところだけをいっぱい”……だけを見てほしいなって思ってます。」

「“リアリティがあって、なおかつかわいい”……、そういうのを目指して書いているので……」

「ある意味、全員が理想形で、「いろんな種類の理想をちりばめられてよかった」と思います。」

「背中がこう、ムズムズしてくるようなものを、あえてわざと書いているので、楽しんでもらえるととっても嬉しいですね。」

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