第1回:Sister Princessについての巻

 さて、なぜこの話を第1回に持ってきたかといいますと、シスプリもかれこれ4年近くやっているわけで、その間にゲームになり、アニメになり、CDなんかも色々出たりと様々なところからシスプリに入ってくる人がいるわけで。
ここでひとつ、原点に返ってシスプリを振り返ってみよう! ということです、はい。

 ボクが思うにシスプリは、原作を本流としていろんなメディアのシスプリがパラレルワールド的に存在してると考えています。
原作の中でも、妹ごとに結構パラレルな雰囲気を持ってたりしますが。

 Sister Princessは、電撃G'sマガジン1999年3月号から始まった読者参加企画です。
 最初はわずか3ページのスタートで、妹は9人でした。さらに、当初隔月連載だったのがあまりの反響の多さに毎月連載になったのは有名? な話です。この当時はまだ公野櫻子先生の名前はありませんでした。
 そして栄えある第一回の人気bPは千影でした。
 と、すでに人気爆発だったわけですが、その要因の一つに天広直人先生の絵があります。
そのハイクオリティなイラストが毎月多数掲載されていたのです。そのため、天広先生複数人説もあったほど。
 その後順調に人気を獲得し、2002年2月号でゲーム化発表&新妹3人の登場となるわけです。
そして3月号からはシスプリが表紙となりオリジナルストーリーが連載開始、とその人気は加速していきます。
公野櫻子先生の名前はこの号から登場します。
 その後、ノベル「キャラクターコレクション」が発売されました。これはもう垂涎です!
 そして現在G'sの看板企画となった今も、第4期〜sinserely yours〜が好評連載中、アニメ第2弾「シスター・プリンセスRe Pure」も好評放送中です。

 ボクの考えるシスプリとは、「お兄ちゃんが大好きな妹、妹が大好きなお兄ちゃん」、「会いたいけれどなかなか会えないもどかしさ」、そして、「おとぎ話」である、と思っています。子供に読み聞かせるような・・・

 さて、どこから入ったにせよ、やはりシスプリの原点ですから原作には出来る限り触れておきたいところ。
 昔のG'sを読むのが一番いいんですがそれは難しいと思うので、ムックの「オフィシャルキャラクターズブック」をお薦めします。
これは必読の書です。あとはできれば、「オリジナルストーリーズ」も押さえておきたいところ。
 この二つはいわばシスプリ入門書といったところでしょうか。

 次にゲームです。
 これは、ある日9人の妹達にパーティーに呼ばれるところから始まります。そしてそこに待っていたのは・・・
春歌「兄君さま、お会いしとうございました」
四葉「兄チャマだ! 本物の兄チャマだ!」
亞里亞「亞里亞、兄やに会えてうれしいの・・・・・・」
 そう、外国から「お兄ちゃん」に会いに来た3人の妹でした。
 と、こんな始まり方をします。
 ゲームでシスプリに初めて触れた、初めて声を聞いた、という人も多いと思います。実際約10万本売れてますからね。
で、ゲームという性質上「兄」の性格がある程度存在しています。原作に近いんですが、やや面白い人(?)のように思えます。
また、妹達の普段の生活など周辺の情報がある程度存在しています。
これらの設定は、原作の方にもフィードバックされているものがいくつもあります。この辺で割といろんな設定が決まったみたいですね。
 やっぱり衝撃的だったのは「じいや」ですかね。
 とにかくこれはシスプリらしさ溢れる作品だと思います。未プレイの人は是非!
 (12月12日PS one Booksとして2500円で発売! 3月6日シスタープリンセス2発売予定!)

 で、次はアニメなんですが・・・
 2001年4月より半年間放送し、いろいろと物議を醸し出した作品ですね・・・
 でも実際このアニメから入った人も割といるので、裾野を広げたことには変わりが無いんですが。
 その内容は、合格間違い無し!と思われていた高校受験に失敗した海神航は、謎の黒服達によりプロミストアイランドにある星見が丘西学園へ入学する羽目になる。そして彼の住居となる場所に待っていたのは・・・そう、妹と名乗る12人の女の子達だったのです。
 とまあこんな感じですが、実はこのアニメ、原作とは大きくかけ離れたものだったんですね。
原作を太陽とすると、ゲームは金星、アニメは冥王星? とボクは感じました。
なのでアニメを見ただけでは、シスタープリンセスの本質にはほとんど触れられないのです。
アニメから入った人は、後に原作に触れてさぞ驚いたのではないかと思います。だってぜんぜん違うんだもん。
 特に違うのはやっぱり「兄」である航君でしょうか。
ボクはシスプリの主人公は妹達だと思ってますから(ゲームでさえ)、航君の成長物語であるアニメは?なんですねぇ。
彼はどちらかというと等身大のキャラクターだったのかなあ、と思います。
普通妹が12+1人もいきなりできたらああいう反応するのも仕方ないかな、と。
でもそれはシスタープリンセスじゃないだろう、と思ったわけです。妹からの一方通行の愛じゃだめなんです。
全く無かったわけじゃないんですけどね。
 でもアニメが好きな人っていうのは航君が好き♪っていう人が多いような気がします。
現に現在放送中のプリピュアの(前半の)お兄ちゃんに関する不評を結構聞いたりします。
冷たい感じがする、声がダメ、とか。ボクはどちらかというと原作派なのであのお兄ちゃんはかなり満足なのですが・・・
 とにかく、シスプリはこういう作品も許せる懐の深いものなのかもしれません。
ボク自身がアニメを完全に受け入れられるにはもう少し時間が要りそうですが^^;

 ほかにもラジオやCDなどから入った人もいるでしょう。それこそ、好きな声優が演じているから見始めた、なんて人もいるでしょう。どんな入り方にせよ、この「シスター・プリンセス」の世界を楽しめれば良いのです。ボクもその一人なんですから・・・・・・

 すべての「お兄ちゃん」に妹達の想いが伝わりますように・・・・・・