貴也の館

コラム

 

第10回:柿ノ本さん(多分)全セリフ集

 

春歌・柿ノ本のストーリーを書くのに使用したメモ書き。
というか、柿ノ本さんのセリフのみを抜き出したものです。
本当に柿ノ本さんのセリフしかないので、掛け合いでの春歌とか兄のセリフなんかが気になる方は、実際にシスプリ2をプレイしてみてください。

●柿ノ本1:合気道の稽古で

「ちょっと……すみません。」
「アナタ、春歌さん……とおっしゃるのかしら?
わたくし、柿ノ本と申しますわ。
以後、お見知り置きを。」
「アナタが「あの」春歌さんねぇ……。
最近、アナタのお噂を耳にしますけれど、
習い事のおつまみ食いなど笑止ですわっ。」
「わたくしはお習字5段、柔道2段、
お茶もお花も名前をいただいて……」
「はっきり言ってしまえば、
アナタなんかわたくしの足元にも
及ばないことはわかりきっていますもの。」
「……でもアナタのような、
片っ端から何でもお稽古ごとを
している方を見ていると、もう片腹痛くって。」
「どうせ、広く浅くで何も身につかないんでしょ?
そういうのを、「オケラ芸」って言うんですのよ。
おほほほほ……。」
「本当はお相手などしたくはないのですが……、
あなたの腕前、試して差し上げますわっ!」
「ちょっと待ちなさいよ!
あなたの技を見てあげるから、
早く構えなさい!」
「な、何よ、偉そうに!」
「そ、そんなこと言って逃げる気でしょう!
そうはいかないわっ!」
「何ですかアナタは!」
「春歌さんの……お兄様?」
「そんなこと断じてありませんわ。」
「いいですわ、そこまで仰るのなら、
見てもらおうじゃありませんか。」
「ふん。春歌さんには負けませんわっ。」

●柿ノ本2:和裁の稽古で

「失礼いたします……。」
「すいませーん。
わたくし、習い事が多いもので……、」
「あ、あなたは!」
「……春歌さん!!
また習い事のおつまみ食いかしら。」
「はっ、はい……。」
「春歌さん、先生に助けられたわね!」
「何よ、無視なんかしちゃって!」
「ま、いいわ。
今日のお裁目は……、
単衣の早縫いですか!」
「春歌さん! 今日こそ、わたくしのすごさを
ご覧に入れてさしあげますわ。
早縫いで勝負よ。」
「いざ、勝負よっ!」
「なんでそんなに早いの?
わたくしだって、本気を出せば……!」
「あいたっ!
やだ、指を刺しちゃった!」
「ふ、ふん……。
わたくしのことよりも、
自分のことを心配したらどうですか?」
「もう、絶対負けられないんだからっ!」
「なんてこと……。
悔しい……!」
「そ、そうですわ。
大体、わたくしは遅れてきて、
ウォーミングアップをしていないんですから……。」
「同じ条件なら、
わたくしが勝っていたかもしれませんね。」
「はい、何でしょうか?」
「ええっ?」
「そ、そんな……。」

●柿ノ本3:お茶の稽古で

「失礼します。」
「あら。
お久しぶりですわね、春歌さん。」
「おほほ。
春歌さん、イヤですわ。」
「わたくし、こちらのお稽古場には、
結構、長いこと通っておりますのよ。
ご存じなかったとは……。」
「わたくし、アナタがいると聞いて、
このクラスに移ってまいりましたの。」
「まあ、今日はグループが違うから、
直接対決というワケにはまいりませんわね。」
「せいぜい遠くから、
わたくしのお手前をご参考になさるのが、
よろしいかと思われますわ。」
「ふん……、
ちょっとはできるみたいじゃないの。
負けてたまるもんですか!」
「は、はい!
すいません、先生!」
「あ、いけない! 落としちゃった。」

●柿ノ本4:お花のお稽古で

「失礼いたします。」
「……あら春歌さん。
あなた、お花のお稽古もやっているの?」
「…………。」
「……まあ、いいわ。
せいぜい頑張りなさいな。」
「そ、そうよ。
見ればわかるじゃない!」
「え?」
「春歌……さん。」
「…………。」
「そ、そんなに言うなら……。
借りてあげてもよくってよ。」
「ふん……余計なお世話焼いてくれて……。」
「で、でも……、
お礼くらいは言ってあげるわっ。
あ、ありがとう……。」
「ふ、ふん。
そっちこそ気を付けて帰りなさいよ。」
「…………。」
「春歌さん……。
……ありがとう。」

●柿ノ本5:礼儀作法の稽古で

「失礼いたします……。」
「あ……春歌さん……。」
「……こちらの道場にいらしていたのね。
今日は……本当に偶然ですわ……。」
「この間は……ありがとう……。
今日は……どうぞよろしくお願いします。」
「春歌さん……
わたくしの……完全な負けです……」
「わたくしは……、
ただ自分をよく見せたいだけで……、
お稽古を……積んでいました……。」
「春歌さんが……あんなに楽しそうで……
あんなに輝いていたのは……、
好きな人のためだったのですね!」
「なのに、わたくしときたら……、
春歌さんの鼻をあかしたいばかりに!」
「あなたが傘を貸してくれたときから、
わたくしは……自分が間違っていることに
気付きました。」
「今まで……意地悪なことばかり言って……、
本当にごめんなさい。」
「あの、春歌さん……」
「わたくしと……、
お友達になってくれますか?」
「ありがとう、春歌さん。
お兄様も、今まですみませんでした……。」
「ああ、わたくしも、
早く、愛しの人を捜そうっと……!」
「そうしたら……、
わたくし、今以上にお稽古に励むことが
できそうな気がいたしますわっ。」