トランクス・アフターストリー〜もう一つのその後
第1話 : カメハウスへ
オレがセルを倒してからから数ヶ月が経った。人間の再生能力にはおどろかされる。あの悪魔の人造人間達に破壊された街並みが順調に復興されているのだ。

舞空術で飛び、空から復興された町並みを眺める。

「この平和が永遠に続くといいなぁ」

ふとそんな事を思うのであるが、オレの心は何故か満たされない。この平和を勝ち取る為の犠牲はあまりにも大きすぎた。父さん、悟飯さん。そして悟空さん、クリリンさん、ヤムチャさん、天津飯さん・・・。

もう二度と戻ることはないのだ。過去へ行き、みんなが生きているのを目の当たりにしたオレは、ふとこんな事を思う。
「オレはひとりぼっちだ・・・」

もう一度、悟飯さんと話がしたい。もう一度父さんと修行がしたい・・・。
一人になるとそんな思いが次々とあふれ出てくる。どうしようもない孤独感がオレを襲うのである。

***----***
「トランクス、今日は亀じいさんのところに行くはずだったわね」
母さんに呼び止められてオレ気がついた。今日は、武天老師様のカメハウスに呼ばれていた日だった。

「すっかり忘れていたよ、母さん。」
「じゃぁ、ちょっと行ってきます!」

「たまには息抜きしてらっしゃい。ゆっくりしてくるといいわ。今度は私もいくと言っておいてね。」

「分かりました。母さんも無理しないで。」

オレは定期的にカメハウスに遊びに行く。武天老師様に悟空さん達の話を聞くのがとても楽しいからだ。
また、そんなオレを武天老師様も歓迎してくれる。きっと、みんながいなくなって武天老師様も寂しいのであろう・・・。
本当なら母さんもカメハウスに遊びに行きたいのだろうけれど、復興の為に母さんの持つ役割は大きい。全世界の科学者の大半は、人造人間達に殺されてしまったので、どうしても母さんの力が必要になってくるのだ。

「筋斗雲!」

筋斗雲は武天老師様からいただいた雲だ。自在に空を飛べ、昔は悟空さんが使っていたものらしい。超サイヤ人になり、舞空術で飛んでいったほうがはるかにスピードは早いのであるが、オレは筋斗雲が気に入っている。
筋斗雲に乗りカメハウスへ行く。

「今日は、どんな話が聞けるかな〜」

本当に楽しみにしながら、オレはゆっくりと、先を急いだ・・・。

第1話−(1)完  

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