| トランクス・アフターストリー〜もう一つのその後 第2話 : こまった時の・・・(2) |
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「ほいほいほいの、ほいさっさ〜」 その異様な姿の占いババはすぐに占ってくれた。本当なら法外な金額を支払うか、武術の達人と試合して勝つか、いずれかの方法でしか占ってもらえないらしいのであるが、この老婆もまた悟空さん達の犠牲に大きな憂いを感じている一人なのでしょう・・・。もっとも、法外な金額も武術の試合もオレにとっては問題ないのではあるが・・・。 「どうじゃ姉ちゃん!ナメック星の位置は分かったかのう?」 額に汗をかきながら武天老師様もいつになく真剣な表情で占いを見守っている。 「うるさい!集中できんからだまっておれ!」 難しい占いなのか、占いをはじめてからもうずいぶんと時間がたってしまった。 「ほいほいほいの、ほいさっさ〜」 「ほいほいほいの、ほいさっさ〜」 なんとも言えない重苦しい雰囲気の中、占いババはこう答えた。 「ダメじゃ、星の位置までは占えん。神龍と同じで占いババにも限界はあるのじゃ・・・。」 「ダ、ダメか・・・。」 武天老師様はその場でうなだれ、占いババもうつむきながらじっとしていた・・・。それはまるで時が止まってしまったかのようであった。 「そ、そうですか、他の方法を考えましょう・・・。絶望はいつでもできるのですから・・・。」 2人を元気づける為、オレはとっさにそう言ったのであるが、自分でも他にいい方法は思いつかない。あともう少し、何かがひらめけば、全部解決しそうなのだが、その少しの何かが思いつかない・・・。オレの前に大きな壁のようなものを感じてしまう・・・。これがオレ自身の限界というものなのか・・・。 無駄に流れる時間を少し過ごしたあと、オレと武天老師様はカメハウスに戻る事にした。 「占いババ様、どうもありがとうございました!またいろいろ考えてみます!」 「お前は悟空とは違うが、何か期待させるものをもっておるのう。」 占いババのその言葉にオレは少しはにかみながら、占いババの宮殿を去った。 |
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オレは戸惑っていた・・・。 そして武天老師様も恐怖におののく・・・。 「ど、どうしてじゃ。何故こんな事が・・・。」 カメハウスにつくやいなや武天老師様とオレはかつてない恐怖におののいていた。 「たしかにオレは、セルが完全体になる前に破壊しました。この世にセルがいるはずはありません。もし、万が一、セルが生き残っていたとしても、オレのタイムマシンを奪わない限り、人造人間達と合体ができないので完全体になる事はできないはずです。」 「しかしトランクス、この巨大な邪悪な気は・・・。」 そう、今、この瞬間、オレたちは邪悪な巨大な気の発生に気がついた。そして、その気は過去の世界で見た完全体のセルと同等かそれ以上・・・。そして邪悪さはセルをも凌駕(りょうが)するものであった。 「トランクス、正直に答えてくれ。今のおぬしの力は過去に現れたという完全体セルを超えているのか?」 「い、いえ。残念ながら完全体セルのパワーには及びません。過去の世界でも完全体セルを超えたのは悟飯さんだけです。父さんはもちろんの事、悟空さんでさえ完全体セルには及びませんでした。」 「そ、そうか・・・。」 『人類はセルの脅威からやっと解放され、平和な文明をとりもどそうとしているのに、また、巨大な悪が出現してしまったのか・・・。くそ!』 オレは運命を呪った・・・。多大な犠牲をはらい、やっとの想いで勝ち取った平和がくずれさるのを感じている。今、まさに地球には、完全体セルを上回るかもしれない邪悪な何者かが存在するのである・・・。 「武天老師様、オレはこの巨大な気の持ち主をさぐってみます!」 「ダメじゃトランクス。不用意に動いてはならん!」 「しかし、このまま放っておくわけには・・・」 「わしの命にかけてもいかさんぞ!わしは過去のあやまちを繰り返しはせん!」 「む、武天老師様・・・。」 武天老師様のほほに涙が流れる・・・。 「あの時、人造人間が出現した時、クリリンやヤムチャ達を止める事ができたのなら・・・。」 うなだれる武天老師様の気持ちは痛いほど分かった・・・。オレも悟飯さんを・・・。 オレは冷静さを取り戻し、うなだれる武天老師様の顔を見上げた。 「武天老師様、安心して下さい。オレも少しは賢くなってますよ。無駄な闘いはしかけません。敵の全てを知り、それからじっくり対処するつもりです。気を殺し、相手の様子を見るだけですから。それにこの気の持ち主が敵とはかぎりませんしね。」 この邪悪な気が味方であるはずはないとは分かっていたが、この時は、こう言うしかなかった。 「・・・こころして行くのじゃぞ。この世界には、もうお前しか戦士はいないのじゃからのう・・・。」 「世界一の武術の達人、武天老師様と言われた時代がなつかしいわい・・・。」 おのれの非力さを恨むかのように武天老師様はつぶやく。その手は強く握り締めたせいで、血がしたたり落ちている。 『この武天老師様を絶対一人ぼっちにするもんか・・・。』 オレは強く念じた。力があるなら、武天老師様もこの危機に立ち向かいたいはずである。しかし、迫る敵の力は強大すぎ超サイヤ人のオレですら、同じレベルで闘えるかどうかもわからないのが厳しい現実なのである。 「まかせて下さい、武天老師様。オレは絶対に死にません!」 そして、オレは巨大な気の発生地点へむかった・・・。 第2話(2)完 次回、第3話へ続く 「その後のドラゴンボールシアター」目次ページへもどる |