警告:この話は大門大&トーマ・H・ノルシュタイン調教話です(タイトル通り)
「肉欲強制」と「罪と罰」を足して割ったような雰囲気です。そちらが平気なら読んでみてください。
暴力チックな描写、ねちっこい表現があります。
70%近くマサル受で占められてます。 さらに報われていません。
マサルとトーマが「精神的に堕ちる」まで書き続けてやるという目標の元、オチも考えずに書き始めたので、笑えない事に激長文です。
それでも良ければどうぞ…!
相変わらず下品な表現ばかり使っていますが読んでもらえるととても嬉しいです…v






































「何だよ、あのおっさんたちカンジ悪ィよなァ…」

「マサル」

アイツらに聞こえるように言うと、たしなめるような声がすぐ隣から返ってきた。
隊長の代わりと言うように腰に手をあてて眉を寄せている細身の男がため息をつく。
いきなりDATS本部に詰め掛けてきて、1時間くらい前からずっと隊長と話している長官とやらはかなり嫌味ったらしい奴で。
俺は不満を表していた。

「大体、何で俺たちは邪魔者扱いされんだよ。俺たちだって立派なDATSの一員だろ?」

「…長官へ挨拶代わりに右ストレート決めておいてよくもそんな事が言えるな…」

「う…」

金髪の毛先を指でくりくりと弄りながらため息をついたのはトーマ・H・ノルシュタイン。
青い海みたいなアイスブルーの瞳を瞬かせて心底呆れたように俺を嘲笑ってくれた。
その表情が、オペレーターたちがきゃあきゃあと黄色い叫びを上げるような笑顔だから余計にイライラしてしまう。
俺は、しっかりと閉まっている自動ドアを睨んで中の様子を伺おうとするけど何も聞こえない。
時々あの長官の甲高い声が聞こえるだけ。

「…今回の件でDATSが解散と言うことになったら…ガオモンたちはどうなるんだろう」

ふと、トーマの声に影が入る。
青いデジヴァイスを握って、綺麗な長い睫毛を伏せていた。
最近頻繁に起こるデジモン事件に対して文句があるから、長官はここにやってきたんだ。
あんまり役に立たないようでは解散してモライマスヨ?なんて言って脅してくる。
もしもDATSが解散と言う事になったらアグモンやガオモンたちは…デジタルワールドに強制送還されちまうんだろうか。
強いデジモンとも戦えなくなる。
それだけは嫌だった。

「俺っ…やっぱ行って来る!」

俺は袖を捲ると隊長と長官が話しているであろう司令室へと歩き出した。
案の定トーマに肩を掴まれる。

「やめろ、君が出て行くと余計話がこじれるだろうが」

「どういう意味だよ!?」

「そういう意味だ」

プシュー。
俺たちが言い合いを始めた瞬間、司令室の自動扉が開いた。
顔を向けると、司令室から隊長がゆっくりと出てくる。
俺に目をやってやや険しい顔をすると、軽く手招いた。

「大…来なさい、重大な話がある」

「…へ、俺?コイツは?」

隣にいるトーマを指すと、隊長は「トーマは遊戯室にいる客人をもてなして来なさい」とだけ言った。
遊戯室…たしか長官の仲間がさっき遊戯室に向かったような気がするな。
トーマは少しだけ俯くとすぐに気持ちの良い返事を返した。
そんな俺とトーマに隊長が小さく咳払いをしてから言う。

「その前にデジヴァイスを私に預けなさい」

「え…?はい…」

トーマはやや面食らったような顔をして首を傾げると、ためらいがちに隊長の手にデジヴァイスを預けた。
そうして俺も、デジヴァイスを隊長へと預ける。
そのまま隊長に連れられて司令室に向かう俺を、トーマがどこか心配そうに見つめている。

「どうしたんだよ?」

顔を向けて声をかけると、トーマは少しだけ苦笑してからかぶりを振った。
そうしてすぐに身を翻してパタパタと廊下の奥に駆けて行ってしまう。
トーマの言いたい事は、なんとなく俺には分かっていた。
――いやな予感がする、と言いたかったんだ。…きっと。
案の定と言うべきか、俺は司令室に入った途端、後ろからハンカチのようなものを口に押し当てられた。
隊長の手だ。

「…っ、んん…何しやがっ…!!」

口を強く塞いでくるその手に噛み付いてやろうと息を吸うが、それが間違いだったらしい。
プールのツンとした塩素みたいな匂いが鼻に広がっていった。
頭の中がぼうっとしてくる。
隊長は俺を後ろから抱きしめるとそのまま上官のもとへとやってきた。
悪い事のひとつやふたつでもしてそうな顔の上官がニヤリと笑う。

「よくやりましたね、薩摩さん」

ニヤニヤと俺を見ながら上官が笑う。
俺は口を塞がれたまま、何が何なのか分からなくて辺りを見回す。
そこには10人程度の黒服を着た男たちが並んでいる。
皆、どこか下卑たような笑みを浮かべて俺を見ていた。
奴らを代表して上官が俺に近付く。

「DATSは本日付で解散だ」

「なッ…」

俺は目を見開いて、それでもすぐに眉を寄せると上官につかみかかろうと腕を振り上げた。
けれど、隊長の手が俺の体を強く拘束する。
どんな大人の力にも負けたためしはねぇけど、隊長ってこんなに力があったのか…。
俺は小さく舌打ちをした。
上官の顔が近付く。

「だがねェ、君たちが体を差し出してくれれば撤回してやらないこともないぞ?コレを…」

回りくどく言った上官が差し出したのは、漢字と判子だらけの紙だった。
何が書いてあるのかよくわからねぇが、ただ分かる事は…。
コイツらは俺に交換条件を出しているってことだ。

「あなた方、って…トーマも…?」

「ああ、ノルシュタイン家の子供にももちろん協力してもらう。今頃きっと可愛がってもらっているだろうねェ…」

上官がそう言った時、司令室のモニターに何かが映し出された。
遊戯室の様子だ。
争った形跡があるのか、衣服が乱暴に脱ぎ散らかされている。
ビリヤード台の上に強く押さえ付けられている男の姿が目に飛び込んできた。
はちみつ色の髪と、たれ目がちのアイスブルーが濡れていた。
どうして濡れているのかは分からない。

「と、トーマ!?」

俺がおもわず声を上げると、トーマはゆっくりと顔を上げて画面を見た。
向こうにカメラでもあるのか、顔色を変えたトーマは強く眉を寄せて口を開く。

「…逃げろっ…彼らはとんでもない事を…ふぁっ、あっあ…ああっ…!」

しっかりしたトーマの声が急に甲高い掠れたものに変わる。
おもわず下肢にぞくりとするものを感じた。
トーマの背中に圧し掛かっている黒服の男がしきりに腰を振っているのが目に入る。
そのたびに、トーマは苦しそうな声を上げて唇を噛み締めた。
白い肌が赤く染まってる。
それは羞恥なのか怒りなのか分からない。
俺は奥歯を強く噛むと身を捩りながら上官に怒鳴りつけようとした。
けれど、隊長の手が俺の隊服をはだく。

「くっそ…やめろ!離しやがれ!!このッ…」

まるで健康診断のように上着を捲り上げられた俺は、ジャケットで両腕をきつく縛り上げられた。
俺も、トーマと同じ目に合うのか?
そうおもうと、何が何でも逆らってやると言う気持ちになっていく。
俺はモニターに映っているトーマの苦渋に満ちた、それでもどこか陶酔したような顔を見ながら背筋にゾクッとしたものを感じた。
先ほど押し付けられたハンカチのにおいがぐるぐると頭の中を巡って離れない。
いつまでもプールの匂いがするような気がして、変な感じだ。
ふと、後ろからガシャリと小さな音が聞こえる。
恐る恐る振り返ると、ジャケットで拘束された俺の両腕が目に入った。
だが、それだけじゃねえ。
隊長は俺の両手首に手錠をかけたんだ。
俺やトーマを指示していて、いつも冷静だった隊長がこんな事をするなんてありえねーし許せねぇ。
わざわざデジヴァイスまで取り上げたのはこのためか?

「隊長…あんた…本当はこんな事したくないんじゃねえのか!?嫌なら嫌って言えよ、あんた男だろ!?」

俺は拘束されたままの腕を動かそうとして身を捩ったけど、手首に手錠の痕がつくだけだった。
唯一自由なはずの足はと言えば、足の間に隊長の片足が割り込んでいて、蹴られないようにしっかりと手は腰を掴んでいる。
つまり…俺に自由は無い。
モニターに映っているトーマはと言えば、ビリヤード台に強く押し付けられて悔しそうな涙を流しながら男に圧し掛かられていた。
それでも、白い手がビリヤード台のキューを強く掴む。
するともう1人の男がその手を強く押さえつけた。
下卑たような笑いと荒い吐息、それからどうにかして逃れようとするトーマの姿が映っている。
トーマは俺を見てアイスブルーの瞳に涙をいっぱい浮かべながら掠れた吐息を漏らして「逃げろ」と繰り返す。

「このままじゃ、君まで僕と同じ目に…ぐぅう…んあっ、奥…つ…突かないでくださ…ひっ…!!」

「おら、ノルシュタイン家のおぼっちゃんよ…ちゃんと締めろや」

「ノルシュタイン家って貴族なんだろ?貴族の穴も一般人とかわらねェな…女より締め付けはいいけどよ…」

下卑た声がトーマを罵った。
プライドの高いトーマにとって、それはどれだけ屈辱なんだろう。
上から罵声を浴びせられて、乱暴に押し付けられながら涙を流してる。
その様子を見ていた俺は何時の間にか口の中がからからに乾いていることに気がついた。
喉がヒリヒリしていて、痛い。

「…ざけんなよ…」

俺は乾いた声で呟くと隊長の腕の中で体を震わせながら長官を見やった。
長官は一瞬「ヒッ」と息を飲んだが、すぐに小馬鹿にするような笑みを浮かべて俺の体を下から上までじろじろと眺めている。
値踏みでもするような目つきだ。
…ここに淑乃たちがいなくて良かった。
もしも女がこの場にいたら、もっと取り返しのつかないことになっていたかもしれない。
…そのくらい、コイツらは薄汚い。
俺は長く息を吐き出すと隊長の腕を振り払って長官に殴りかかった。

「何が"体を差し出してくれれば"だッ!自分勝手な事言いやがって…あんたそれでも長官かよッ!?隊長も隊長だ、何でこんな奴のいいなりになってんだよ、こんなの可笑しいだろッ、普通!!俺を解け!トーマを離せよッ…」

俺は両手が手錠で繋がれているしジャケットで縛られた状態だから、ほとんど体ごと殴りかかるような格好で長官を押し倒した。
同時に、ばらばらと黒服の男たちが集まってきて俺を取り押さえてしまう。
仰向けに強く寝かされた俺を嘲るように、長官がスーツを調えながら鼻を鳴らした。

「ふん…本当に行儀の悪い子供だな…薩摩さん、非行少年の補導方法を見せてください」

「…と、申しますと?」

俺を見下ろした隊長がぽつりと呟いた。
だから、どうしてあんたはこんな奴の言葉を聞くんだ。
こんなの間違ってるじゃねえか。
"この長官はサイテーな奴で、俺たちがこんな目に合う必要はない"それが真実なのに。
長官は俺の体をじろじろと眺めながら笑っていた。

「薩摩さんは元・刑事でしたよね?当然非行少年を補導したこともあるでしょうに」

「…ですが何分昔の事ですので」

隊長は堅い表情を崩さずにハッキリと答えた。
もちろん、それだけで長官が折れるはずはない。
靴の音を響かせながら俺の傍へ歩み寄ると、不意に俺の下腹部を強く踏みつけた。

「この無礼な非行少年に、正しい教育を教えてあげなさい。それにしてもいやらしい制服ですねェ…誰がデザインしたんですか?ここがこんなにハッキリ分かるような制服を着るなんて…君も馬鹿なのか、好き物なのか…くくッ…」

「ひっ、ぐうぅっ!…や、やめろ…ばかやろっ…あぐっ…!」

ぐり、ぐり。
長官の黒い靴が俺の下肢を強く踏みつける。
痛い痛いいたい。
激痛が、長官の靴を通じて俺のそこを乱暴にしていく。
モニターの中のトーマが俺の名を呼んだ。

「マサル…っ!くっ…やめてください!あなたのような方は、どうせお金が欲しいんでしょう?お金ならいくらでも差し上げます。…以前だって僕に金をせびるような事を言ったじゃないですか…!だから…」

トーマの声は痛ましいくらいに掠れてしまって、どこか艶っぽい。
俺は奥歯を強く噛み締めてモニターを見た。
トーマは俺ではなく長官を強く睨んでいる。
自分だって酷い目に合って混乱しているだろうに、そんな時に上手く機転を利かせるトーマはやっぱり"天才児"なんだとおもう。
俺は下肢を踏みつけられたまま、トーマと同じように長官を睨んだ。
けど、いつまで経っても長官は「ではお言葉に甘えて…」なんて言わない。
眉を寄せて見つめていると、下肢で踏まれていたままのものがさらに強く押し付けられた。

「ひっ…ぎ…いてぇ、よぉ…やめろっ…」

「ふふふ…馬鹿め…私たちは金なんかいらんのだよ」

長官は、ポケットから出した銀色のライターをカチカチ鳴らしながら笑った。
何だか目がヤバイ。
どこか常軌を逸しているというか…完全にイッている。
長官の目が再び隊長へ向いた。

「…薩摩さん、早く見せてください。この少年をしっかりと補導するのです」

ニヤリと笑って断る隙も見せずに言う長官に隊長が押し黙る。
隊長の肩に乗っているクダモンが眉を寄せてしきりに隊長の肩を尻尾で叩いていた。
何か言おうとしているらしい。

「薩摩…」

「了解しました」

いけない、とクダモンの口が動く前に隊長はハッキリとした声で言った。
下腹部を踏まれたままの俺は、隊長の信じられない言葉に驚愕するしかない。
モニター越しのトーマもビリヤード台に押し付けられたままカメラに顔を寄せて言った。

「隊長っ!?一体どういうお考えなんですか!せめてマサルだけでも見逃し…ぁあっ…く、ふ…うぁああっ!」

ギシギシとビリヤード台が音を立てる。
トーマは後ろから男に貫かれながら悲鳴に近い声を上げて仰け反った。
悔しそうに唇を噛んで、それでも俺に何かを伝えようと口を開く。

「マサル、早く逃げろっ!隊長の椅子の裏には非常ドアへのスイッチがあるから、それを押し…ひぃ…っくぐぅ…」

「ピーピーうるさい…大人しく鳴いていればよいものを」

長官はわざとらしく耳を押さえると、俺の下腹部から足をどけた。
その瞬間、トーマが切れ切れの声で「今だ、逃げろ」と言う。
俺は唇を真っ直ぐに結ぶと、俺を押さえつける黒服の奴らを足で蹴り飛ばし、体ごとぶつかるようにして拘束を逃れた。
そのまま隊長の椅子へ、ではなく部屋の入口…自動扉の前まで走る。
背中から長官の声がした。

「そのうるさい子供には臭いイチモツでもしゃぶらせておくのがお似合いでしょう。やりなさい」

「うぐぅぅっ…むぅう…!!」

モニターからトーマの声がする。
振り返ったらいけない。
トーマが逃がしてくれたようなものなんだ。
だから振り返ったらいけない。
それなのに俺は、トーマの悲鳴につられるようにして振り返った。
モニターに映っていたトーマは、ビリヤード台の上に仰向けに寝かされていて、どっしりとした体格の男に腰をつかまれていた。
もう1人の中年太りをしている男が、トーマの口に下肢のものを押し付けている。
綺麗な白い肌は真っ赤に染まり上がって、初めて見るトーマのものは上を向いたままゴツゴツした手にしごかれていた。
アイスブルーの瞳からは大粒の涙が零れてる。
負けず嫌いでプライドの高いトーマにとって、男のものを舐めさせられるなんてことは信じられない行為だろう。
現に、男のものを銜える唇は震えていて何度も口からそれを吐き出していた。

「うぇっ…げほっ…ごほ…げ、ぅ…ぐっ、あ…や、めろ…そんな汚いものを僕に銜えさせるな!!」

トーマは強くかぶりを振りながら男のものを押しのける。
それでも綺麗な金髪をつかまれて、強引にしゃぶらされていた。
いつもきちんと整えてあるはちみつ色の髪が男の指に絡みついている。
数本抜けてしまったのか、はらはらとビリヤード台に散っていて、痛々しい。
その様子を見て長官が笑った。

「ほっほっほ…どうだ?どんなに文武両道に優れていて経験豊富な貴族の子息でも汚いイチモツをしゃぶったことなんてないだろう?存分に味わうといい、こんな機会は滅多にないからな…くくッ…」

「げ、ほ…うえっ…げほっ、うぁ…あ…ぐぅうっ…!」

長官の声も聞こえていないらしく、トーマは口の端からだらだらととめどなく男の先走りを流しながらむせた。
本当に辛いのか、トーマのものはすっかり萎えきってしまっている。
細い喉がヒューヒューと唸っていた。

「臭くて汚いっ…きもちわるい…っ、ぐ…ううぅっ…んむぅ…」

「ははは、そりゃそうさァ…お前を良くしてやるために1週間は洗ってねェからな」

男が笑いながらトーマの口の中へ太いものを突っ込む。
小さな口がいっぱいに開かされていて、見ているこっちがきもちわるくなりそうなくらい赤黒くてグロテスクなイチモツだ。
それを間近で見ているトーマはどんな気分なんだろう。
そうおもっていると、トーマは苦しそうに胃液を吐きながら顔を逸らした。
男へ向けられる目は憎しみと驚愕だ。

「し、信じられない…!そんな汚いものを僕の口に入れて、ただで済むとおもっているんですか!?大体…僕は、無抵抗な子供にしか大きな顔ができない可哀想なあなた方を軽蔑しますよ!」

トーマはぜぇぜぇと息をつきながら男たちを罵った。
強く押さえつけられた肌は所々が赤く染まっていて痛々しい。
元から白い肌をしているから尚更だ。
トーマの言葉にも顔色一つ変えない男たちは下卑た笑いを浮かべながらベロリと白い肌を舐めた。

「そんな事言ってられんのも今のうちだぜ?すぐにチンポが欲しくてたまらねェ体にしてやるからよ…」

男の手がトーマの髪を掴んで、また小さな口にグロテスクなものをしゃぶらせる。
俺はおもわず口に手を押し当てて吐き気に耐えた。
モニターから聞こえる苦しそうな喘ぎと、下品な水音、そのどちらも張り詰めた空間に広がっていく。
まだ突っ立っている僕を見て、トーマが涙と先走りに濡れたものを口のまわりにこびり付かせて怒鳴る。

「早く逃げろ…マサルっ!!」

「馬鹿言ってんじゃねえ!今すぐ助けに行くッ!!」

俺はおもわずトーマの言葉を遮った。
そのまま自動扉の前に走りよる俺を、隊長が押し留める。
俺はまた隊長に捕まるのか…?
そうおもったのと同時に、隊長の手がさっきまで散々踏みつけられていた俺のものへ伸ばされた。

「…大人しくしなさい、トーマと同じ目に合うぞ」

「…な、に言ってやがるッ!!あんた、隊長のくせにっ…」

隊長のくせに、何で仲間を助けねぇんだ。
どうしてあんな奴の言いなりになってんだよ。

「…物分りの悪い子供にはしつけが必要だな」

隊長は大して表情も変えずに俺の体を地面に押し倒した。
両手の使えない俺はバランスが取れずに上手く起き上がれない。
足で蹴り飛ばそうとすると、隊長の体が俺の足の間に入ってきてしまって蹴るに蹴れない状態となってしまった。
さっきまでずっとトーマの痴態を見ていて半勃ちしたものを隊長の手が掴んで、乱暴に扱く。
薄い生地をした服のせいか、まるで直接触られているような感覚に陥る。
ガキの頃ふざけて友達同士で触りあった覚えしかないような所を他人の手が擦ってる。
そりゃ、自分で溜まったものを解放することはある。
けど他人に触られたことなんか…。

「っあああぁ…!たいちょ…やめろよぉっ!」

俺の声に気付いたのか、トーマの声が近くなる。
トーマはカメラにかじりつくように手を伸ばして画面を揺らした。
それでも、白くて陶磁器みたいな頬に汚いものが擦り付けられて苦しそうに眉を寄せている。

「マサルっ!マサ…!隊長、どうして…どうしてこんな事をするんですかっ!」

既にトーマの声は揺れていた。
トーマだっていくら博士号を持っていて、どんなにパーフェクトで天才だと言っていても俺とおなじ14歳の子供だ。
何度も酷い目に合わされれば絶望するし、涙だって流すだろう。
人一倍プライドの高いトーマだから尚更だ。
俺は隊長に圧し掛かられた状態のまま、涙で霞む目を細めてトーマを見つめた。
綺麗なアイスブルーの瞳には涙がたくさん浮かんでいて痛々しい。
白い頬に伝っている濁った液体は男たちのものだろうか。
身体は相変わらず揺さぶられていて苦しそうだ。

「トーマ…悪ぃ、俺…ひぎっ、あぁっ…!」

不意に俺の下腹部に痛みが走った。
恐る恐る顔を隊長に向けると、隊長はサングラスの下の瞳を細めて笑っている。
何でだよ。
そりゃ、怒ると怖ェしクソ生真面目だけど優しい隊長だ。
なのに…。

「大、他人の心配よりも自分の心配をするべきだとおもうが?」

隊長の指が動いた。
同時にまた激痛が走る。
隊長の指は俺の足の間にねじ込まれていく。
強引に挿入を始めるから苦しくて抵抗しようとするけど、それでも両手が使えない俺はただ歯を食いしばってかぶりを振った。
体内に侵入してきた隊長の指は俺の中で鍵状に曲げられると、奥へ進み始めた。
そのたびに突き刺さるような痛みと、痺れるような感覚が押し寄せてくる。
俺は手錠を外そうと手に力を込めるけど手錠はビクともしなかった。
それどころか俺の手首に食い込んで嫌な痛みを与えてくる。
ちらりと横目で手首を見やると、俺の手首は赤い痕がついていて痛々しい。
俺は、こんな事で屈服したくねぇ。
だけど抵抗もできないし、どうにもできない。

「あ、あぁぁっ…!やっ…ぐぅう…と、トーマを離せっ…俺なら好きにして良いからっ…だから、トーマにまで…酷ェ事すんなッ…」

俺はかすれた声で叫んだ。
俺以外に辛い目にあっている仲間がいることが耐えられなかったんだ。
それがどんなにナマイキな奴でも一緒に死線を越えてきた奴だから、だからこんな屈辱…味合わせたくなかった。
願いが通じたのか、すぐ傍で俺の体をじろじろと眺めている長官がニヤニヤと笑っている。
隊長は俺の秘部から指を抜くと、長官をちらりと見た。

「羽柴長官、如何しますか?大の言う事を…」

「…ふん、良いだろう…ただし」

長官は下品な笑みを見せると、室内にいる黒服の男たち全員を見回した。
モニターの中のトーマは行為を中断されて小さく肩を震わせている。
それでも俺を見て「どうして?」という顔をしている。
どうしたもこうしたもあるかよ。
俺はこんな映像見せられて平気でいられるほど図太い人間じゃねぇんだ。

「この部屋にいる者全員を30分で満足させられるなら、ノルシュタインくんには指一本触れさせないようにします」

「ふざけるなっ!!」

長官の言葉に間髪入れず怒鳴ったのは俺じゃなく、トーマだった。
トーマは圧し掛かっている男を押しのけるとカメラがあるのだろう画面を掴んで強く揺さぶる。
たれ目が特徴的なアイスブルーの瞳はつりあがっていて、普段の穏やかなトーマとは違う。
トーマは次に俺を睨みつけるときつく唇を噛んで言った。

「マサル、君一人がそんな事をする必要はない!…僕たちは性欲処理の道具じゃないんだ。隊長も…何とか言って下さいっ!長官の愚行をやめさせてくださ…」

「口を塞いでおきなさい」

長官が冷ややかに言うと、トーマの形の良い唇にはまた男たちの汚いものが押し込められた。
苦しそうな声と男の荒い吐息が聞こえる。
生臭い臭いがこっちまでするような気がした。
同時に腰を乱暴に揺さぶられて、トーマは目を見開いたまま呻き声を上げて嫌々とかぶりを振った。
おもわず俺が隊長を睨むと、隊長は笑みを返して俺のふとももを撫でただけだった。
ここまで追い詰められたら俺の選択肢はひとつしかない。
仲間を助ける為に、これ以上辛いおもいをさせないためには俺が犠牲になるしかねぇ。

「やめろっ!…俺がやる、何でもするから…もうトーマに触るんじゃねえッ!」

俺はいきおい余って力いっぱい叫ぶと、ゆっくり体の力を抜いた。
そうしてゆっくりと隊長の肩に顔を寄せる。
制服のごわごわした感じが妙にリアルで嫌だった。
何をすれば良いのか分からないけど、トーマがされていることを見れば大体分かる。
俺は隊長を見やった。

「…手錠、外せよ。…舐める…から」

俺が観念したことを悟ったのか、隊長はにやりと笑って手錠を外した。
その時、長官が懐中時計をズボンのポケットから取り出す。
同時にトーマへの乱暴は止んだ。
けど、トーマはビリヤード台に投げ出されたままぐったりしている。
表情は伺えないから、余計心配になった。

「トーマ…平気か?トーマ!」

「……君の顔なんて、見たくない…だいっきらいだ」

トーマの声は冷えたような声だった。
ふいっと顔を背けて僅かに体を震わせている。
泣いてるのか?
きっと隊長たちに従おうとする俺を憎らしくおもってるんだろう。
だけど俺が犠牲になればトーマは辛い目に合わないんだ。
少しだけ待っててくれよ。
俺はモニターを見つめてしばらくトーマを見つめていたけど、不意に目の前に赤黒いものが押し出されて現実に戻った。
いつの間にか俺の周りには部屋中に配置されていた黒服の男たちが俺を囲むように立っている。
そして誰もがズボンの中のものを出したり、ニヤニヤ笑いながら俺の事を見つめていた。
その異様な光景に、ようやく恐怖を感じ始めた俺へ追い討ちをかけるように長官の声がした。

「早く始めたまえ、もう2分経ったぞ。30分で満足させられるのか?クククッ…」

バカにしたような声が少しだけ上擦っている。長官までも興奮しているのだと察すると余計気が滅入った。
俺は手錠の痕が赤く残る手首を擦りながら、そっと隊長のものを掴み上げた。
熱くて脈打った隊長のものは俺が触っただけで限界を迎えそうなくらい張り詰めている。
俺は何度も息を吐いて体中の筋肉を和らげようと試みるけどなかなか緊張は解けない。
それどころか、嫌悪感で涙さえ出てきた。
…俺がやらねえと、トーマは助けられねぇ。DATSだって…。

「…んっ、んむぅ…」

俺は意を決して口を開けると隊長のものを先端だけ口に銜えた。
むわっとしたなまぐさい臭いが鼻につく。
トーマもきっと同じきもちを感じたんだろうな、なんておもいながら、俺は先端を強く吸い上げた。
早く出せ、早く。

「ふぁ…っ、ふ…うう…たいちょ…早くぅ…トーマが…っ…んんっ…」

俺は吸い上げることで終わりにしようと隊長のものを吸い上げた。
だけど、隊長の手がいきなり俺の頭を強い力で押さえつける。
口の中いっぱいに突っ込まれる隊長の硬いものが喉まで入っているのがよくわかった。

「…うぐぅうっ…んっ、ん…ぶ…ぐぅっ!」

俺は腹の底から込みあがってくる吐き気に耐えられなくて隊長を突き飛ばした。
同時に新鮮な空気を吸い込みながら何度もむせる。
そんな俺を見下ろして隊長がため息をついた。
ちゃんと縛っているはずの髪はすっかり解けちまってんな…。
それを乱暴に片手で掴んだ隊長は、サングラスの奥の瞳をいたずらに細めてみせる。

「大、トーマを救いたいんじゃなかったのか?こんな事で根を上げるようでは…トーマに交代してもらうしかないな…」

隊長は楽しそうに笑いながらちらりとモニターを見た。
モニターの中では、今にもトーマに乱暴しそうな男たちが汚い笑みを見せている。
俺はむせながらかぶりを振った。

「や、やめっ…よせっ、やめろ!俺がやる…やるから、トーマに手ェ出すんじゃねえよっ!」

喉に絡みつくなまぐさい臭いがきもち悪くて咳が止まらねえけど、俺は慌てて隊長のものをつかみなおした。
また、先端だけチロチロと舐め上げていく。
今度は頭を押さえつけようとしない隊長は、俺の頭をゆっくり撫でながら言った。

「…舌で舐めなさい…竿から先端までくまなくな。手もちゃんと使うんだぞ…?」

「う…っ、はい…」

俺は言われたとおりに隊長のものをゆっくり舐め上げていく。
何だか教育でもされている気分だ。
ぴちゃぴちゃと聞こえる音が恥ずかしくて身を竦めると、音を立てて舐めるようにと言われてしまう。
俺は渋々従うしかなかった。

「んんっ…こほっ…ちゅむ、ぅ…んふ…かぽ…ん、変な声、出る…」

「出して良い、皆に聞かせなさい」

隊長の声に少しだけ熱が篭っている。
俺は息を荒げながら隊長のものを舐めあげた。
手はふたつのタマを転がしてやりながら、時折指遊びをするように軽く握る。
そうすると一層堅くなっていく隊長のソレからは絶えず透明なものが滴っていた。

「…ふ、う…はや、く…早くぅ…っ…ぢゅるっ…くぅ…」

俺は懇願するように言いながら熱心に舌を使った。
早く出しちまえよ、30分…あと何分だ?
早くしないとトーマが…トーマが…。

「んんんっ…!?」

俺が竿をチロチロと舐めていたとき、不意に隊長のものから熱い迸りがあふれた。
勢いよく飛び出たそれは俺の髪と顔を濡らす。
直接口にしなくてよかったとおもえるほど青くさい臭いが部屋中に立ち込める。
俺は荒い吐息をつきながら周りを見回して軽く人差し指を動かした。

「…次、来いよ。楽になりてェのはどいつだ…?」

俺がそう言うと、大きなものを擦り上げながら歩いてきた男が俺の顎を掴んだ。
でっぷりと太っていて、生理的に受けつけねえ。
おもわず顔を逸らすと、その男はニヤニヤと笑いながら熱い吐息を吹きかけた。

「…きみ、あの大門博士の息子なんだってねェ…偉大な博士の息子サンの口はどんなにきもちいいのかなァ?」

「…っ…」

俺は反射的に男を睨んだ。
こんな所で父さんの名前を出して欲しくなかった。
もしも父さんが生きているなら、博士としてここにいるのなら、今の俺を見てどうおもうんだろう。
そんな事を考えていると、口の中に太いものが突っ込まれた。
隊長のよりも、ずっとずっと臭くて嫌なにおいがする。
俺はまた吐きそうになって喉奥で唸った。

「おおっと…ごめんねェ…マサルくん?おじさんばっかりきもちよくなってたら失礼だからマサルくんのおチンポも舐めてあげよっか?」

「…っ、は…?」

「30分でこの人数じゃ終わらないでしょ?どうせなら一気に複数プレイしようよ…」

男がそう言うと、足早に男たちが近付く。
数は2、3人だ。
訳が分からなくて男たちを見回すと、男の1人は荒い息をつきながら俺のズボンを下ろした。
露になった俺のものを見て男たちが笑みを深める。

「…っ、見んなっ…見てんじゃねェよッ!!」

俺が怒鳴り声を上げると、太った男がゆっくりと俺の足を開かせて恐怖に萎えきったものを口に銜える。
男にあんな所を舐められてる。
そうおもうと、快感なんかよりもきもちわるさのほうが上回ってゾッとした。
慌てて顔を背けると、目の前に突き出されたものを無理やりしゃぶらされる。
苦い、臭い、くるしいが一緒くたになって俺の中をぐるぐると回る。

「ふ、ぐ…むぅ…くっ…」

俺は先ほど隊長に言われた事をおもいだしながらゆっくりと竿から先端までを舐め上げた。
下腹部からは、絶えずぐちゅぐちゅと淫らな音が聞こえる。
きもちいいなんて、変だ。
しゃぶられている部分からぞくぞくしたものが襲ってきて、俺の目的を阻む。
俺は30分以内にこいつらを満足させなきゃなんねェ。
それがどんなに大変なことか、今にしてようやくわかった。
俺の体が持たねぇんだ。
顎が疲れてくるし、精神的にも限界を感じてくる。
本当は、こんなもの舐めたくない。
だけど今俺止めたらトーマが…。
それに何より敵に背を向けて逃げる事だけは俺の本能が許せなかった。
だから最後まできっちり責任を取る。
取らなきゃいけない。

「…は、あぁっ…ぢゅぅ…ぢゅむう…ぅう…もっ…うあ…あぐっ…イ、けよォ…っ!」

涙混じりに叫んだ俺は、男と一緒に達した。
顔に、2人ほどの男のものがぶっ掛けられる。
一気に2人も満足させられたのか。
そうおもって下腹部に顔を埋めている男を見ると、自分のものを見せてにやりと笑った。
男のものには精液がこびりついている。

「…さ、3人…やった…こほっ…」

俺がその場にへたり込んでしまうと、今度は細身の男が白い服を手にしてやってきた。
男は血色が悪くて浅黒い顔をしている。
少しだけ睨んでやると、男は白いそれを俺の前に差し出した。

「こ、これ…着て僕の事ご主人さまって言ってごらん?」

「…は…」

おもわず後ずさった俺の腕を、男が掴む。
目がイッてる。
俺を品定めするようにじろじろと見つめながら荒い息を吹きかけて笑った。
周りの男たちは、この男の性癖を理解したと言うようにみんなニヤニヤと不気味な笑みを浮かべている。
完全に腰の引けた俺を良いことに、男は俺の服を…いや、着ているものを全てはぎとった。
代わりに男が俺に着させたのは、フリルが多くて白いエプロン。
裾の部分がふんわりと広がっていて、長さは俺の膝まである。
頭にはカチューシャのようなものがつけられた。
カチューシャの上にはエプロンと同じフリルが広がっていて、本で読んだような"メイド"がつけているヘッドドレスっていうやつに似てる。
男は震える手で俺の顎を掴むと、ピンク色の口紅を出して興奮したように顔を近づけた。

「ぼ、僕、口紅がついたお口でしゃぶってもらうの好きなんだよね…」

そう言いながら、俺の唇に無理やり口紅を塗っていく。
逆らいたかったけど、隊長の目がそれを制す。
こういう時まで助けてくれない隊長を、少し憎らしくおもった。
それどころか、もう尊敬なんてできねぇ。
俺にあんな事させて、あんな酷いこと言って…トーマを助けてもくれない。
何が隊長だよ…。

「はい、できた。は、早くしゃぶってよ…」

「お、おう…」

恐る恐る男のズボンに触れようとすると、パンと乾いた音が聞こえた。
俺の頬が強く打たれたんだ。目の前の、この男に。
おもわず頬を押さえて唇を噛むと、男はかぶりを振って俺の前髪を掴んだ。

「ち、違うよ…ぜんぜん違うよ。メイドなのにどうして"おう"なんていうの?"はい"でしょ?"ご主人さま、ご奉仕させて頂きます。よろしいでしょうか?"でしょ?メイドなのにどうしてそんな事ができないの?」

男は不意に饒舌になってぐいぐいと俺の前髪を引っ張り上げる。
痛い、痛い。
殴り飛ばしてやりたい衝動に駆られながら、俺は俯いた。

「…ご主人さま…ご奉仕させて頂きます。…よろしいでしょうか?」

歯を食いしばりながらもできるだけ滑らかな言葉を紡ぐと、男は急に機嫌を良くしたのか、俺の髪に指を入れて撫で梳きながらニヤニヤと笑った。
片手は焦るように自分のベルトを解いてグロテスクなものを取り出している。

「し、しょうがないなぁ…ほ、ほら…ちゃんと舐めなよ。ぼ、僕を満足させないとゆるさないから」

そう言って突き出してきたものは、ツンと鼻をつく嫌な臭いがした。
顔を背けたくなるけど、それはだめだ。
今の俺は早くこいつらを満足させなきゃいけないんだから。

「…んっ、む…ふぁ、っちゅぅ…んふぅ…ご主人さま…あふ…」

竿を下から上へと舐め上げながら男を呼ぶと、それだけで興奮するのか荒い息をつきながら腰をゆるく振っている。
俺は先端を口にくわえて転がしながらできるだけ従順な姿勢だけでも見せようと男の腰を抱き寄せた。
竿を横銜えにしながらしゃぶりあげて、また男を呼びながら奉仕を再開する。
ずっとずっとその繰り返しだ。

「はぁ、はぁ…い、いいよ…すごくイイ…マサル…き、君のおチンポも揉んであげるよ。気持ちイイ事好きでしょ?エッチだもんね、マサルは…」

男は勝手な事を言いながら俺のものを足でゆっくりとつつき始めた。
誰がエッチだよ…ちくしょう。
口の中のものが一層膨張して俺の咥内を支配した。
それどころか、男の手がエプロンの中に忍び込んで俺の胸の突起を強く引っ張り上げていく。
ビリビリと痺れるような快感が下腹部に集中する。
俺は目を瞑ってそれに耐えた。

「っあ…んむぅっ…や…ご主人さま、触んな…っ…触らないでくださ…っ…ひぐっ…ちくびやだぁ…!」

「やだ、じゃないでしょ?ほ、本当は触られたくてたまんないんだよね…知ってるよ。…そっ、そうだ…今度は、ま…マサルの中で気持ちよくなりたいなぁ…」

男の言葉と共に俺の体が抱き上げられる。
何が何だか分からなくてぐったりしていると、男は自分の膝の上に俺を座らせた。
男は床に腰をついて、先ほど隊長にいじられていたそこに指を何本か突き入れる。
異物が挿入される圧迫感に、俺はかぶりを振りながら男の肩に顔を埋めた。

「ひっ、ぎ…何すん…っ!よせっ…んぁ、あふぅっ…ご主人さまぁ…ぁあん…っ!」

引き抜かれた指とほど同時に、俺の体内にさっきまで舐めていたものが突き入れられた。
ずん、ずん、と下から突き上げられて俺は上擦ったようなだらしない声を上げて男にしがみつく。
早く、早くこいつを満足させなきゃいけねえのに…。
なのに俺は…なんできもちよくなってんだよ?
こんなところに男のチンポなんか突っ込まれて…どうしてあんな声出すんだよ。

「はぁっ、ああ…だめぇ…だ…っ…あああぁっ…ご主人さまぁ!あっ、あ…きもちよくなって…!!」

「はぁ…はぁ…だ、だめだよ、マサルがきもちよくなったら出してあげる。き、きっと妊娠しちゃうよ?フフ…僕の濃いザーメン、たっぷり注いであげるから…」

男は無心に腰を振りながらも俺をいたぶる事は忘れていないらしく、エプロンの上から親指でぐにぐにと俺の胸を擦っている。
男の動きに合わせるように腰を使うと、目の前に見知った隊服が見えた。
顔を上げてその人物を確認する前に、苦いものが口の中に突っ込まれる。

「ぅあ…っふ…たいちょお…んあ…んぶ、っはあ…隊長のちんぽぉ…すげぇ苦ェよォ…」

口の中に突っ込まれて苦しいはずなのに、俺は抵抗することを忘れてた。
それどころか、もっともっとこの味が欲しくなる。
俺は一目をはばからずに腰を使いながら、隊長のものを大きく舌で舐め上げた。

「はぁあっ…ご主人さまぁ…たいちょ…はぁっ、あ…きもち、ぃ…すげえいいっ…俺…俺っ…ちんぽでイッちまうよォ…っ!」

ぷしゅ、と水音が聞こえて俺の顔に隊長のものが浴びせられる。
さっきまでなら汚いとおもったそれをぺロリと舐めた俺は、隊長の袖を引っ張った。

「たいちょ…今度、は…俺の口ン中…出せよ…お前らも…」

視線を外して周りの奴らを見回すと、俺は手を伸ばして先ほどのように人差し指をくいくいと動かした。
揺さぶられながら、揺さぶりながら。
もう自分がどんな顔をしているのか分からないけど、男たちはそんな俺を見てゴクリと喉を鳴らす。
俺は舌先を出して笑って見せた。
できるだけ、いつものように。
喧嘩をする直前のように。

「おまえらまとめて…日本一の喧嘩番長様が相手してやるからよ…」

それを口にした時、既に俺の理性は崩壊していた。







「…34分50秒…くく、まだヤるのか?あの子供は…ひひっ、ユカイだな」

小柄な長官が、そう言って懐中時計をズボンの奥へと仕舞いこんだ。
モニター越しからは、何が起きているのか分からない。
長官はゆっくり振り返ると、僕を見て言った。

「大門大は堕ちたぞ、いい加減ふて寝はやめたらどうだね…ノルシュタイン家のトーマくん?」

長官はわざとらしい口振りで言いながら僕をよぶ。
ビリヤード台に押さえつけられたままの僕にはもう抵抗する術は残っていない。
あの時、デジヴァイスを隊長に渡してしまった僕はきっとそうおもわれているだろう。
…だからマサルはあんな事をしてまでも僕をまもろうとしてくれた。
切り札くらい、先に出しておくべきだったかな。

「…ガオモン、リアライズ」

僕が呟くと、くしゃくしゃに捨てられたまま捨てられているジャケットから青い光が溢れた。
同時に僕のパートナーが姿を現して僕を拘束する黒服の男たちに峰打ちを与える。
ガオモンは僕の体を気遣うように抱き寄せると、ジャケットを腰にかけて労わるような表情を見せた。

「マスター…大丈夫ですか?」

「ありがとう、助かったよ」

僕はガオモンの頭をゆっくり撫でてからビリヤード台から降りた。
そうしてジャケットを羽織りなおしてカメラを見やる。
カメラ越しには長官が、信じられないというような顔をして僕を見つめていた。
僕はわざとらしく首をかしげて笑ってみせる。

「…隊長に渡したデジヴァイスはダミーです。そんな事もお分かりになりませんか?羽柴長官」

「ぐっ…ぬぅ…!」

長官が悔しそうに眉を寄せている姿が可笑しい。
笑える状況ではなかったけど、僕は小さく噴き出して腰に手を当てた。
本当に上層部は腐りきった連中ばかりだな。
まさか隊長までその毒牙にかかっているとはおもわなかった。
クダモンは何も言わなかったんだろうか?
そんな事をおもいながら着替えを済ませた僕は、カメラの奥に映っている黒服のかたまりを睨んで言った。

「…今からそちらに伺います。今回の事は父に報告させて頂きますので、懲戒処分についてはこちらが決めさせて頂きます。…まあ、職を失うことになるとはおもいますが…」

そこまでをサラリと言ってのけると、長官は冷汗をダラダラ流しながら僕を睨んだ。
だが、その目が急に嬉しそうな目へと変わる。
新しい玩具を発見したような、意地の悪い目だ。
長官は喉奥で愉快そうに笑いながら背を逸らして威張り腐ったような態度のまま言う。

「くっくっくっ…誰にものを言っている?おまえはココで記憶を消されるのだ」

「…え?」

「ま、マスター!」

不意に、背後からガオモンの声が聞こえた。
嫌にゆっくりと世界が回ってく。
僕がふりかえると、そこには腕に注射器を刺されたガオモンと…。
満面の笑みを浮かべてひらひらと手を振っている倉田博士の姿が、あった。

「うっ…あああっ…!!」

腕に何かを注入されたガオモンの体がうっすらと揺らいでいく。
慌てて抱きしめようとすると、腕は空を切った。
ガオモンが、ガオモンの体が。
消えてく。

「が、ガオモンっ!ガオモン、ガオモン!…っ、あなたはっ…」

青い体が完全に消えたとき、僕はゆっくりと倉田博士を睨んだ。
博士は長官のように笑いながらも僕の気迫に気圧されたようにかぶりを振る。

「い、嫌ですねェ…ちょっと別の部屋に移ってもらっただけですよ。この注射器に入っている液体は、デジタルモンスター…つまりデジモンの体内物質を異空間転移させることができちゃうんです。ねっ?科学ってすごいでしょう」

倉田は注射器をビリヤード台の上にきちんと置いてから手を上げた。
もう他には何も持っていないと言う事を証明する行為に見える。

「ねっ?ほら、もう何も持ってないんですよ」

そう言いながら、白衣のポケットにも薬が入っていないかを明かすために、倉田博士の手がポケットに差し入れられた。
そのポケットから出てきたものは、太い注射器。
おもわずぎょっとする僕と同時に動いた倉田博士の手が僕の腕に注射器を突き刺した。

「あぐっ…!!何をするんですかっ!?やめてください!こんな事をして…本当に表沙汰になったら、あなたたちはっ…!!」

僕が最後の言葉を言う前に、意識がふわりと霞んだ。
注射された液体が何なのかは知らない。
だが倉田博士はニコニコと笑いながら眼鏡をくいと押し上げた。

「いやだなァ、そんなに怖い顔をしなくても良いじゃないですか。
どうせ君は今日の記憶を消されちゃうんですから表沙汰になるわけないでしょう?
これは遊びなんですよ…君たち"おもちゃ"を調教するための、ね?
マサルくんは堕ちたので、今度はあなたの番ですよ…トーマ博士。
あなたは自我が強いようなので、特別に私の実験室で調教しちゃいます」

そう言って抱き寄せられた時、僕は体中の筋肉が弛緩していくのを感じていた。
嘘だ。嘘だ。嘘だ。
そう紡ぐ声もにっこり「嘘じゃないですよ」と否定される。
こんな事をして良い訳が無いんだ。
道徳的に…いや、人間として間違ってる。
こんな行為は許されるはずがない。

「…あなたたちは…っ…僕らを何だとおもっているんだ!?」

「言ったでしょう?"おもちゃ"ですよ。そうだ…知ってました?公務員って結構ストレスが溜まるんですよ」

博士は笑みを絶やさない。
まるで仮面のように張りついた笑顔だから余計ゾッとするものを感じる。
博士の唇が僕の耳朶に寄せられた。

「大丈夫ですよォ…記憶をなくしてもすぐに体が疼くようにしてあげますから…くくくっ…」

倉田博士はそう言うと、僕の手を引いて遊戯室からゆっくりと去っていく。
去り際、僕が振り返ってカメラを見ると、数人の男たちに組み敷かれてきもちよさそうな声を上げるマサルと目が合った。
その目は、僕と同じように泣いていた。


















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こんな上官たちはぜったいにいないとおもいつつ変態まっしぐら激長文でした(笑)
もしかしたら第2弾も作れそうかな〜ってかんじデス。