目を見張るような大きな胸と、つんと突き出た尻が嫌でも目に入る。
俺は奥歯を噛んだまま欲望と戦っていた。
いわゆるモデル歩きってやつか?
尻を強調するようにゆっくりと歩くそいつは、俺をちらりと見て不思議そうな顔をした。
「どうしたんだ?僕の部屋はこっちだよ」
「わ、分かったよ」
まだ髪先から雫をたらしているそいつは涼しい顔をして背を向ける。
トーマ・H・ノルシュタイン。抜群のスタイルと端整な顔立ちが妙に現実離れしていて、本当に俺のコイビトなのかとおもっちまう。
テレビに出てる海外のアイドルみたいな美少女なんだもんなぁ。
それでもDATSいちの頭脳派だ。
悔しいけど、強い。
俺は大きくため息を吐いてからトーマの後ろについて歩いた。
風呂上りの廊下をひたひたと歩くトーマは黒いバスローブをまとっていて、それが肌に張り付いているからなんだかすごくやらしい。なんつーか、嫌でも目が胸とか尻にいってしまう。
だって、わざわざ大きく開けた胸元やら、風呂上りで上気した頬やらが健全な少年の目にゃ毒薬なんだ。
寿命も縮むっつーの。
「さあついた…どうぞ、自由にくつろいでくれて構わない」
突き当たりに差し掛かったとき、大きな大きな扉を開けてトーマが言った。
開けた部屋は広くて、5人分くらい寝られそうな大きなベッド、ふかふかのソファ。
よくわからねぇけど高価そうなワイングラスの飾られた棚。
その全部が、外国の城にやってきたような気分にさせられる。
「す、すっげー…あれ、何…シャンデリア?」
俺は天井に垂れ下がるシャンデリアの豪華な細工を眺めながらゆっくりと部屋を探検した。
トーマはと言えば、スプリングのよく効いていそうなベッドに腰掛けて、俺を楽しそうに見つめている。
おもむろに組んだ足がセクシーでちょっとドキッとした。
「…マサル、ベッドは僕と一緒でも平気かい?」
「へっ!?」
俺の声が裏返る。
トーマは屈託なく笑うと、ベッドの枕元に置いてあるリモコンを取った。
ピッ、と機械音がしてシャンデリアの灯りが消える。
辺りは真っ暗だ。
その場を動けずにいる俺の傍で、何か衣擦れの音が聞こえる。
カーペットを擦るような足音がした。
同時に、腕に何か柔らかいものがあたる。
「トーマか?電気消すなよ。見えねーじゃん」
「見えなくていいんだ」
トーマの声は、どこかムキになったような感じ。
腕を軽く引っ張って俺をベッドまで誘導しようとしてくれる。
俺はおもわずつんのめりそうになってしまって、トーマの腕を掴んだ。
その腕は、すべすべの肌の感触。
バスローブを着てるはずなのになんで俺はトーマの素肌なんか触ってんだ?
そう感じたときにはベッドに寝かされていた。
ようやく目が慣れてきた俺が、圧し掛かってきたトーマを目にすると白い肌がぼんやりと暗闇に光っている。
俺はごくりとツバを飲んだ。
まさかこいつ。
「…マサル、あの…目を瞑っていてほしいんだが」
「く、暗くて見えねーんだから目開けててもかわんねーよ」
「そ、そうか…でも…」
少しだけ小さなトーマの声。
こいつ、服を全部脱いでやがる。
辛うじて見える胸のふくらみは夜の闇の影があるせいかやけにリアルだった。
やっぱ大きい…。
俺は目のやり場に困りつつわざと知らないふりをしようと平静さを装ったような声を上げる。
ぎしりとベッドが揺れた。
柔らかいふとももが下腹部に当たる。
「気分の…問題だよ」
トーマは消え入りそうな声でそう言うと、おもむろに俺へと顔を寄せる。
薔薇の石鹸の匂いがすごくドキドキした。
いけない匂いだ。
俺をだめにする匂い。
トーマが動くたびに下腹部に当たるふとももがふっくらしていて気持ちよかった。
そのとき、トーマが少しだけ笑ったように感じる。
見えたわけじゃなくて、空気で感じただけだけど。
「マサル、好きだ。愛してる…」
唇に柔らかなトーマのものが触れる。
吸い付くような唇だ。
何度も何度も、俺はこいつとキスしてきたけど未だに慣れなくて少し照れくさい。
俺はおもむろにトーマの背中に腕を回した。
小さな背中がすべすべしてて、身体の形がよく分かる。
俺に抱きしめられて、うつぶせるような形で覆いかぶさったトーマは少しだけ身じろぎしたけどすぐに情熱的なキスを返してくれた。
俺の胸にトーマのふくよかな胸が当たる。
キスの形を変えるたび、それは俺の胸の上で一緒に形を変えた。
つい触ってみたくなってトーマの胸へと手を伸ばす。
弾かれるくらいぷにぷにとしたふくらみが指先に触れた。
マシュマロみたいな感触が俺の頭の中を一気に沸騰させる。
やっぱりこいつは裸なんだとおもうと、意味もなく興奮した。
「トーマ、おっぱい揉んでもいい?」
「…っ…」
返事は聞こえないけど、トーマは息を飲んで身を堅くする。
はっきり言われるの、弱いんだ?
口付けを解いた俺は薔薇の匂いがする首筋に顔を埋めながらふくよかな胸を手の中で転がした。
寒さのせいか、トーマの胸の中心部にあるさくらんぼはツンと尖ってしまっていて、俺の掌で堅くなっている。
俺はそのさくらんぼを責めたくなってしまって、親指と人差し指で強く摘んだ。
「…っあう…く、ま…マサル…よせ」
自分から誘ってきたくせして、トーマは消極的なことを言っている。
俺は突起を指で引っ張った。
そうすると感じるのかな、少しだけ甲高い声を上げながら強く叱責された。
もっともっとそれの味が知りたい。
俺は少しだけ身体を位置をずらすと、赤ん坊みたいにしてトーマの突起にしゃぶりついた。
「…んんっ…ふ…あ、あ…よせと言ってるのがわからないのかっ!?そこは…」
少しだけ、トーマの語調が強まる。
俺はトーマの細い腕に強く抱きしめられた。
その間に舌で突起をつついて、ちろちろと上下に舐めながら歯で軽く噛んでやったりと、俺は色々な愛撫を試す。
下腹部に押し当てられたトーマの下腹部は少しだけ熱くなっていた。
胸と一緒にそこも触ってやろう、なんて悪戯心が湧いた俺はそろりとトーマの秘められた場所へ手を伸ばす。
そこはつるんとした無毛だ。明るければきっとトーマのそこ…割れ目ってやつがよく見えたのかもしれない。
俺は中指を伸ばして割れ目に忍び込ませた。
「あはっ、く…いきなりっ…そんな…」
「うわ…濡れてる」
つい口からついて出た言葉に、トーマが息を飲んだ。
きっと白い首筋はまっかっかに染まりあがっているんだろう。
俺は少し反省して、中指と薬指で肉襞をかきわけた。
トーマの身体はうつ伏せになっているからすぐに肉芽が発見できる。
指で触れる前から、そこはすっかり潤っているみたいだ。
俺が少しだけ指をずらすたび、じゅわっと最奥から蜜が溢れてくる。
ここも胸みたいに舐めてやりたい。
その願いを口にするとトーマは黙ったままだったが、やがて身を起こして恥ずかしそうに俯いた。
ようやく慣れてきた目に、奴の顔がはっきりと見えてくる。
暗がりの中でもよく見えるアイスブルーの瞳を泳がせて、トーマは俯いていた。
ほっそりした身体からは不釣合いなくらい大きな乳房が揺れる。
「…な、トーマ…ここに寝てろよ。気持ちいいの好きだろ?」
俺が促すと、トーマはおずおずと頷いてベッドの上に両手をついた。
そうして身体を反転させて俺の隣へと寝転ぶ。
甘えるように、どこか恥らうようにトーマの腕が俺の腰に絡みついた。
こういうところは大胆なのにな…。
「マサル…分かっているとおもうが…その、優しく…」
「分かってる、ちゃーんと優しくするって」
普段は強気な態度をしているくせに、トーマの声は小さかった。
俺はまだ水気を含むトーマの髪を撫でると、そのまま仰向けに寝るように促す。
そうしてゆっくりとトーマの足を大きく開いてやる。
暗くて見えないけど、きっとピンク色のそこは蜜を垂らしながらちょっとばかりの期待にときめいてるんだろう。
俺は大きく息を吸って気持ちを整えると、やにわにトーマの女陰へと舌を這わせる。
ねっとりとした熱い粘液が俺を迎え入れた。
やばい、また薔薇の匂いがする。
俺は入口ばかりをじらすように舐め上げた。
「んっ…んんぅ…あふ…マサル…僕、そこ…」
俺が両手の指で入口を大きく開くと、トーマが上擦った声で呟いた。
大きく開いたせいで露出したものを唇で挟んだ俺は強く吸い上げるようにそれを愛撫していく。
びくんとトーマの身体が突っぱねた。
「あっ!…ひぐ…あうっ…ひ、い…はぁ…ああっ…は…恥ずかし…よぉ…」
トーマの声が震えている。
それはいつものクールで知的な声じゃない。
与えられている快楽に困惑しているような可愛い声だ。
「俺、そっちの声のほうが好きだぜ」
俺はそれだけ言うと、またすすり上げるようにトーマのそこへと口を寄せる。
広いトーマの部屋に可愛らしい嬌声が反響して何だかドキドキした。
執事さんとかメイドさんとか、起きてこないんだろうか。
むしろ分かってて好きにさせてくれているのだろうか。
「んく、はぁ…あふ…は…あ…こんな声…僕は嫌…っん!」
トーマは一際艶めいた声を上げると、不意に俺の後頭部に手を添えてくれる。
口に触れた部分がくちゅりと音を立てた。
ぐい、と手で押し付けてくるから、俺は息の続く限りそこを吸い上げる。
「んんっ…ちょ、トーマ…苦しいっ…」
「ご、ごめん…」
さすがに苦しくなった俺は顔を離して大きく息をついた。
唇の周りに甘ったるい蜜がこびりついている。
トーマは少しだけ腰をもぞつかせて後ずさった。
物足りないんだろう、恥ずかしそうに身を捩らせながらもどこか物欲しそうに俺を見ている。
いいよ、くれてやる。
俺は自分の指を舐めると、トーマの入口へと押し当てた。
そこは既に綻びかけていて、俺の指を迎え入れてくれる。
ぐちゅ、ぐちゅ。
慣らすように指を使いながら、トーマの反応を伺う。
苦痛はないらしく、そこはしとどに濡れそぼった蜜で俺の指をほしがっている。
「…強くするからな、痛かったら言えよ」
俺はそれだけ言うと、指の動きを早めた。
暗がりの中に、ぱちゅんぱちゅんとトーマのそこが音を立てている。
トーマはシーツを強く掴んで大きな胸を上下させた。
やばい、もっと聞きたい。
「ああっ、うあ…やあ…ひっ、い…あぐ…ひぁ!僕は…へい、き…だ…うあぁっ…!」
敏感な所を擦ったのか、トーマは身体をピンと逸らして俺の愛撫に応えてくれた。
やらしい声が耳に響く。
ふっくらした尻をもぞもぞと動かして、恥ずかしそうに身を捩っていた。
一回イッたほうが後々楽になるだろうか。
俺は指を3本に増やして、肉襞の中を大きくかき混ぜていく。
ぬちゃぬちゃと音を響かせながらいやらしい音を上げるそこはとめどなく涙を零していた。
指を入れたそこはまるで生き物みたいに、ヒクヒクと震えながら俺の指を締め付けてくれる。
離さないでとでも言うように強く強く何度かに分けて締め付けてきた。
ここに俺のものを入れたらきっともっと締め付けてくれるんだろうか。
こんなに柔らかいんだもんな…。
「あのさ…トーマ、イッとけよ…我慢できねーだろ?」
俺はトーマの顔を伺ってから笑った。
そこに深く指を突っ込んで激しく出し入れを始めると、切羽詰った声が聞こえる。
苦痛の声じゃない。
快楽に濡れたやらしい声だった。
その声を聞いているだけでズボンの中が痛い。
欲望を解放させろと言わんばかりにキリキリ張り詰めてくるから、おもわず眉を寄せてしまう。
「あっ、ひぃ…ふあっ!ああぁっ…うぁ…あっ、マサル、うあ…あっ、あ…あぁあああーーっ!!」
トーマがびくりと全身を震わせたとき、勢いよく蜜壷の部分から大量の愛液が飛び出してきた。
手首までぐっしょりと濡れてしまった俺は、部屋に広がった濃い匂いにまた反応した下腹部を感じる。
これが潮吹きってやつなんだろうか。
そっと指を引き抜くと、まるでそこだけに水をぶっかけたようにびちゃびちゃになっている。
手を自分の顔に近づけると、トーマの蜜が滴った。
これって、トーマが気持ちよくなってくれたって解釈してもいいんだよな?
そうおもうと何だか嬉しくなってしまって、指についたソレを舐める。
トーマはそんな俺を見て、小さく肩を震わせた。
「そんなもの…舐めるなっ…」
「んー、だってトーマのだろ。すげーびちゃびちゃになってんだぜ?ここ…」
トーマの声は小さい。俺はわざとらしい言い方をしてバスローブの前を開けた。
こいつとは色違いで俺のは白いバスローブだ。
そんな俺を見て、トーマが目を瞬く。
もう既にお互いの顔ははっきりと見えていた。
勃起した俺のものを目にしたのか、トーマが強く目を瞑る。
「…っ…きもちよすぎて失神したらどうしてくれるんだ…」
俺が自分のものをトーマの入口へあてがうと、トーマは小さい声で可愛い事を言ってくれた。
ぎりぎりまで張り詰めたそれは、先っぽの部分からトロトロと蜜を流している。
俺は大きく息を吐きながら挿入を開始した。
「…っあぐ…ふ、ああ…マサルっ…はぁっ…」
大きな胸を手で掴んでやるとひきつれたような嬌声が漏れる。
痛いくらい締め付けてくるトーマのそこが熱い。
繋がってるんだとおもうと興奮してきてしまって、若干乱暴に行為を終えた。
顔がしっかりと見られなかったのが残念なんだけどさ。
「…トーマ、きもちよかったか?」
俺はトーマの隣に寝転んですっぱだかのまま笑った。
おなじく素肌を晒しているトーマは、ぼうっと天井を見つめていたが俺の声がかかると照れくさそうに笑って俺を抱きしめてくれる。
「うん…とってもきもちよかった」
ふっくらとした胸が俺の腕に当たる。
俺はトーマの腰に手を回して抱き寄せた。
薔薇の匂いとか、体液の匂いが部屋中に広がっていくのが何だか照れくさい。
俺は月の光ではっきりと見えたアイスブルーの瞳をしばらく見つめてから、おもむろに唇を塞いだ。
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女体で黒バスローブはエロすぎるんじゃないかなーとおもう(爆)
時間があれば奉仕ネタに移行したかった…!