俺は三日前からDATSの隊員になった大門マサルだ。
今は、強靭な精神をつくるための特訓中。
大体…あんな事でヘバってちゃ喧嘩番長なんか自称してらんねーっつうの。

「…はぁ…、む…」

俺は息を吐いて、目の前のものに口をつけた。
どこをどうしたら感じるのか全然わかんねぇ。
けど、負けたくない。あんなに簡単に屈するのは、もうゴメンだ。
DATSに入るために必要だった入隊試験。
そして、これからもあるだろうみだらなおしおき。
…おしおきなんか死んでもヤダけど。
免疫くらいつけといても損はねーだろ。
俺はゆっくりと舌を使いながら喉を鳴らした。
その様子をパートナーがじっと見つめている。

「アイスなんかしゃぶって楽しいかぁ?おれのチンポくわえてみればいいのに」

「ごふぅっ!!てめっ、アグモン!ガリガリくん弁償しろよッ!」

不意にパートナーがとんでもない事を言うもんだから、俺は手の中の棒アイスを噴き出した。
ボトボト、と嫌な音がして床にアイスが飛び散る。
薩摩…隊長のアレをこのアイスに見立ててしゃぶる練習をしていたというのに、コイツのお陰で全部パァだ。
俺はコンビニの袋から既に4本目のガリガリくんを取り出して袋を開けた。

「…ったくよォ、アイスだってタダじゃねーんだから邪魔すんなよな」

そのまま、冷え冷えのガリガリくんをしゃぶった俺は雑巾を探すために司令室の周りをうろうろし始める。
部屋干しされている布巾をすぐに見つける。
俺は床に落ちたアイスを拭こうと方向転換した。
その時だ。
自動扉がゆっくりと空いて、デジタマを手にした男が入ってきた。
一目で目に付くのが、綺麗なはちみつ色の髪と、たれ目がちのアイスブルーの瞳。
鼻筋はすっきりしていて、唇は真一文字に結ばれていた。
俺とおなじ隊服のジャケットをしっかりと着こなしている。
その男は俺の横を通り過ぎると、淑乃にデジタマを渡してから隊長の元へと真っ直ぐ歩いていった。
気持ちいいくらいに背筋をピンと伸ばして、男が言う。

「トーマ・H・ノルシュタイン。本日より、DATS日本支部に着任致します」

「ご苦労だったな、トーマ」

隊長は、何やら男と話しこんでいる。
俺はガリガリくんを口にしたまま男の後ろに近付いた。
ふたりは俺の事なんか空気みたいにして世間話に花を咲かせている。

「隊長、お変わりないようで安心しました」

男の声は冷たいんだか無感情なんだか解らない。
クールってやつか?
背を向けているそいつの身体はすらっとしていて、足がものすごく長い。
やっぱ外人ってみんなこんなかんじなんだなぁ、なんておもっている俺の目についたのは男の尻だった。
コイツも隊長にあんなことされるんだろうか?
そうおもうと俺の手は自然に男の尻を掴んでいた。
いや、撫でる…って表現が正しいな。
下から上につるりと撫でると、男の背筋が今よりもピンと反り返る。

「…っ、何をするんだ!?」

すぐさま振り返った男の目は俺をキッと睨みつけている。
隊長が小さく咳払いをした。
軽く俺を手招くから、溶けかけたガリガリくんを舐めながら近付くと男と俺を隣に並べて隊長が言う。

「紹介が遅れたな、トーマ…彼が大門マサル。3日前からDATSに入隊した…おまえと同い年だからな、仲良くするように」

「無理ですね」

トーマと呼ばれた男はあっさりと言い切って少し姿勢を崩した。
腕を組んでそっぽを向いているし、俺を見ようともしない。
頬にかかったはちみつ色の髪をかきあげて言い切ったトーマは、不意に俺を睨んだ。

「…君は、人の安全をまもる組織にいるという意識が欠けているんじゃないかな…?」

「何だとッ、てめェ!!」

俺はすぐさまトーマの胸ぐらを掴もうとするけど、あっさり避けられる。
前のめりになった俺は、よろめきながら振り返った。
何だよ、この男。
隊長が言うには、半年ほど前にDATS日本支部にいた隊員で、年は俺とおなじ14歳。
ちなみに、外人かとおもっていたけどトーマはハーフだそうだ。
ストなんとかホルムっていうすげー大学を13歳で卒業している天才児、らしい。
さらにすごいのはそれだけじゃなくて、コイツはオーストリアの貴族サマなんだトカ。

「やっぱりトーマさまはいつ見ても素敵よねぇ〜」

「ほんとほんとっ」

オペレーターのねえちゃんふたりも大絶賛してるこのトーマだけど、俺の目にはとても素敵にゃ見えねー。
キザっていうか、クールビューティーとかいう種族はどうも好きにゃなれねぇんだこれが。
隊長と軽い挨拶を交わしたトーマは、オペレーターのねえちゃんたちにスマイルを送ってからゆっくりとデスクへ向かう。
トーマの歩く先は、俺がガリガリくんをぶちまけたところだ。
ちょーどいいや…転んじまえ。
俺がそう念じたとき、トーマの足がつるりと滑った。

「あっ…」

「危ない、マスター!!」

トーマが床に尻餅をつきそうになった時、部屋の隅から青いものが飛び出してきた。
俊敏にトーマを抱きかかえると高くジャンプして濡れていない床に着地する。
トーマを救ったのは青い犬だった。
額に赤いハチマキを巻いていて、両手には真っ赤なグローブを嵌めている。
もしかしてコイツもデジモンか?

「うぇ〜ん、あーにーきぃ〜!」

不意に、背中からアグモンが抱きついてきた。
情けなくぐすぐすと泣きながら俺のシャツに涙を擦り付けている。
頭を軽く撫でながら慰めようとすると、アグモンがしゃくりあげながら言った。

「聞いてくれよぉ、あのトーマとか言う奴のパートナー、兄貴のガリガリくん全部淑乃たちにあげちゃったんだぜぇ」

「んなっ!!」

慌てて振り返ると、いつの間にか淑乃やオペレーターのねえちゃんふたりがガリガリくんを平らげているところだった。
お、俺の金なんですけど…。
そう突っ込もうとすると、青い犬っコロに助けてもらったトーマは女みたいな顔をして笑いながら犬の頭を撫でた。

「ありがとう、ガオモン…助かった」

ガオモンと呼ばれた犬は「大丈夫ですか、マスター?」なんて言っている。
こいつがトーマのパートナーなのか?
ガリガリくんを淑乃たちに渡しやがったデジモンに、カンジの悪いトーマ。
イヤなコンビだぜ、一発根性入れなおしてやる。
俺がそうおもいながら腕捲りをすると、不意に隊長が咳払いをした。
すぐさまトーマが隊長へ向き直る。
隊長はおもむろに下腹部を露出させると、トーマのことを呼んだ。

「…来なさい。この機会だ…君の腕前がどのくらいのものか、マサルにも見せてやるといい」

「……」

隊長の言葉に、トーマは何かを言いかけてすぐにやめた。
ガオモンの手から離れてゆっくりと隊長に歩み寄ったトーマはそのまま膝を折る。
隊長のアレを目にするたび、腰が痛くなってくる。
俺はアレにヤられたんだ。あんなにデカイものを突っ込まれて、みんなの前で試験を受けた。
ガリガリくんで耐性をつけてみようとおもったものの、実際に目にすると嫌悪感が先に出てくる。
やっぱりアイスなんかじゃ訓練にならねーよ。

「この半年間、ずっと隊長のものがほしかった…」

トーマはおもむろに目を伏せると、隊長の肉棒に頬擦りをし始める。
嘘だろ?
俺と同い年のヤツがおっさんのちんぽ見て、あんな事言えるわけがねぇ。
そうおもいながらトーマを見つめていると、奴は肉棒の先端を口に銜えてゆっくりと頭を上下させ始めた。

「…はぁ…、っむ…おいひいれふ…隊長…」

トーマの声はくぐもっていた。きっと喉の奥までしゃぶっているんだろう。
あんな奴にはできるのに、俺にはできない。
おっさんのものを舐めるなんて考えられねぇよ。
それなのにトーマはいとも簡単に隊長のものを舐めて、しゃぶって、ふたつのタマさえ転がしながらうっとりしていた。

「…くぅ…」

「あにき、どした?」

拳を作った俺を見て、アグモンが不思議そうに首を傾げる。
俺はアグモンの問いかけに答えず、大股で隊長の傍へ近付いた。
目の前ではトーマがわざとらしい音を立てながら隊長のちんぽを舐めしゃぶっている。
俺は大きく息を吸い込んでからトーマの体を押しのけた。

「このくらいッ、俺のほうが上手ェ!ただペロペロ舐めてるおまえよりよっぽど上手いぜッ!!」

トーマの体を押しのけた俺は、大きく息を吸い込んでから隊長のものを掴んだ。
そのまま先端を口に近づけて一気に咥内にねじ込む。
にがい。赤黒くて、生臭くて男の臭いがする。
俺は頭を上下させながらトーマを見やった。
どーだ、すげーだろ。
口の端を上げて笑うとトーマは面食らったような顔をしていたが、すぐに俺を押しのける。

「どうして君がしゃしゃり出てくるんだ?隊長に命じられたのは僕だ」

「う…うるせェ!おまえの舐め方がじれったいんだよッ!!」

「…話にならないな」

トーマは俺を押しのけたあと、すぐに隊長のものに頬擦りをしてから肉棒に口をつけた。
間近で見る、トーマの奉仕。
ちゅぱちゅぱと音を立てて、うっとりした顔のまま喉を鳴らしている。
隊長がトーマの頭を押さえた。

「うっ…もう出るぞ…トーマ…。口の中がいい?顔に出されたいか…?」

「…くぽ…んむぅ…あふ…口の中に、ください…熱くて臭くて…美味しいミルクを…」

トーマの声は本当にうっとりしきっていて、演技とはおもえない。
こいつは隊長に心酔してるんだろうか?
いや、まさか。
何でこんなおっさんに心まで捧げなきゃなんねーんだよ。
大体、男のものをここまで喜んでしゃぶれるなんてありえねーだろ。
コイツ、隊長が好きなのか?





「うへぇ、暑ィー…」

俺は着替えを手にDATS本部の廊下を歩いていた。
今日の気温は17度…あったかいくらいなんだけど、今日はデジモン騒動のせいでえらい走りまわった。
プチメラモンを追ったはいいものの、トーマの「華麗な」作戦にグーの根も出なくて悔しいおもいをした。
そんなとき、デジヴァイスをくれたおっちゃんの言葉からヒントを得た俺はすぐさまプチメラモンに勝負を挑んだんだ。
小さい火じゃなくて、大きい火にするためにプチメラモンをメラモンへと進化させたあと、すぐさまジオグレイモンの力でデジタマへと返した。
その帰りだからすげー暑い。
メラモンって火をまとったデジモンなんだ。だから近くにいるだけで暑くてかなわねー。
俺はすっかりびしょぬれになったジャケットを脱ぎながら廊下を進んだ。
なんでも、DATSにはシャワールームなんつうモノがあるらしい。
DATS隊員としてこりゃ使うべきだろう。
俺はひとりで浮かれながらシャワールームの脱衣所に入った。
脱衣かごには何やら青い隊服が重ねてある。
青い隊服の奴といったら…トーマしかいない。
俺は少し唇を曲げて考えた。
シャワーは…裸と裸のオツキアイだ。
アイツとちんぽのデカさで勝負してもしょーがねェよな、やっぱ。
かといって、シャワー室に入って喧嘩を売るのもナンカチガウ。
散々悩みぬいた俺は、フツーに裸になってシャワールームへと入っていった。
白い湯気が目の前に立ち上る。
そこに奴がいた。
トーマは壁に手をつきながらシャワーを浴びている。
何タソガレてやがるんだ。
俺は大股で歩み寄って脅かしてやるつもりだった。
だが、近付いてみるとはちみつ色の髪を頬にたらした男は俯き加減に肩を震わせているように見えた。
トーマの白い顎からはシャワーの水滴とは別のものが滴っている。
よくよく見ると、それはトーマのアイスブルーの瞳から溢れていることが分かった。
こいつ、泣いてんのか?

「おい、おまえ…」

「…っ…!」

俺が声をかけようとすると、トーマは不意をつかれたように振り返った。
その目は真っ赤になっている。
アイスブルーの瞳から流れているものは、誤魔化しきれない涙の粒だった。
俺が口を開く前に、トーマがシャワーで顔を洗い流す。
そうして振り返ったトーマの目は、真っ赤になってはいるもののいつものトーマだった。

「…どうして君がここにいる」

「シャワー使いにきたんだけど」

「……ふん」

うわ、何だこのそっけない態度。
トーマは俺の事なんて全く興味ないと言ったふうに振り切ると、さっさとシャワー室を出てしまった。
何だよ何だよ、とことん感じ悪ィ奴だな。
ま…まァ、第一印象を最悪にしちまった俺が言うのもどうかとおもうけど。

「…なんなんだよ…」

あんなふうに泣いてたら、気になるじゃねェか。
俺は、まだ湯の滴っているシャワーを手に取ると、乱暴に体を流してからさっさと着替えを済ませた。
そのままDATSの司令室へ戻ると、何やら隊長がみんなを集めている。
俺に気付いたクダモンが隊長の耳を引っ張った。

「…ん?ああ、マサルか…きなさい。大事な話がある」

隊長は、厳しい顔をして言った。
大事な話とか言って、またヘンなことしようとすんじゃねーだろーな…。
警戒しながら隊長の前に並ぶと、隊長は大きく咳払いをして俺とトーマを見やった。
隣に立っているトーマは俺を見ようともしない。
やっぱりムカつく…。
そんな事をおもっていると、隊長が言った。

「マサル、トーマ、おまえたちはこれからチームを組め」

「はぁ!?」

隊長の言葉にすっとんきょうな声を上げたのは俺だ。
い、今何て言った…?
トーマとチームを組め?

「…お言葉ですが、隊長…僕はこんな男と…」

「これは命令だ」

トーマの言葉をぴしゃりと制した隊長は、ゆっくりと俺たちの顔を見回す。
その顔が、少しだけ笑みへ変わる。
それを見たトーマの顔色が変わった。
何かに怯えるような、悲しそうな顔。
けど、それも一瞬でいつもの無表情へと変わる。
俺の視線に気付いたのか、トーマは睨むような目線を向けてきやがる。
何か腹が立ったから、俺はお返しに舌を出してやった。
そんな俺たちを見て隊長が口を開く。

「どうしても、互いを認められんか」

「いえ、大門マサルとチームを組みます」

「…っ、おい!?」

隊長の言葉に、トーマは即答で言った。
さっきはあんなに嫌そうな顔をしてやがったくせに。
結局隊長の命令ならなんでも従うのかよ?
この淫乱男め…。
俺は心底、トーマと言う男が嫌になった。

「…先ほどとは違う意見だな。どういう心変わりだ?トーマ…」

隊長の手が、トーマの頬を掴む。
僅かに歪んだトーマの表情を見逃すはずもなく、隊長はゆっくりと自分のものを取り出した。
それを見たトーマの顔は、今朝とは違って悲しみに満ちたものへと変わる。
隊長が俺たちを見て言った。

「おまえたちは、人の命を預かっているチームだと分からんのか!罰として、ふたりでこれを奉仕するんだ」

「えー…そんな…」

「早くしろ!!」

俺が間延びした返事をすると、隊長はいきなり怒鳴りつけた。
ちらりと横目でトーマを見ると、奴は虚ろな瞳を隊長の下肢に向けてゆっくりと跪いた。
その目が俺に向けられる。
トーマの目は、感情が感じられないくらいにうつろな瞳だ。

「…君も、隊長のものを舐めるんだ。早く」

その声は覇気がなくてすごく小さいものだったけど、俺には逆らえなかった。
トーマの表情を見ていたら、舐めたくないとか、そんな考えはどっかに吹っ飛んじまったから。
俺はトーマと同じようにして跪くと、肩にかかる髪を払ってから隊長のものに顔を寄せた。
おそるおそる隊長の肉棒を掴むと、遅れてトーマが俺の手よりも下の部分を掴む。
トーマの舌が、亀頭に触れた。

「…ん、ふ…はむ…」

目を瞑って隊長のものを口にくわえている。
トーマはアイスブルーの瞳を開けると、上目がちに俺を見つめた。
俺の手を掴んで、肉棒を扱くように促してくる。
トーマのはちみつ色の髪が隊長の肉棒をくすぐっていた。

「…くぷ…ん…は…んっ…」

トーマの愛撫は、今朝みたいに熱っぽいものじゃない。
感情のない愛撫だった。
それでもしゃぶることだけは忘れていないのか、チロチロと舌先で亀頭を刺激しながら肉棒を上下に扱いていた。
何でそんな顔をするんだろう?
少しだけ気になった俺は、目の前の肉棒を目にしてからゆっくりと舌を這わせた。
竿の部分を舐め上げながら、トーマに合わせて肉棒を扱いてやる。

「んんっ…んへ…んぷぅ…早く、イけよォ…」

言いながら今朝していたみたいに、ふたつのタマにまで舌を這わせると隊長の低い呻き声が聞こえた。
同時に、俺たちの顔めがけて白濁した熱い液体が噴き出してくる。
俺たちは強く目を瞑った。

「…っは…あふっ!…うへ…平気か、トーマ…」

俺が声をかけると、トーマは顔にかかった精液を手で拭いながら頷きだけを返して俯いた。
何だ、素直なところもあるんじゃねーか。
そうおもってトーマの頬に手を伸ばすと、痛いくらいに跳ね除けられた。

「…僕に触るな」

向けられた目は睨むような瞳だ。
だーかーらー、どうしてこう可愛くねーんだコイツはよ。
拳を震わせた俺をよそに、隊長がいちもつをしまいながら口を開く。

「分かったか?おまえたちはこれから、チームを組むのだ…私情を挟むな、反論は認めん」

「はい…隊長…」

「…はァい…」

一応は返事をした俺たちを確認すると、隊長はさっさと司令室を出て行った。
顔中、隊長の精液でべたべただ。せっかくシャワー浴びてきたばっかりなのに。
俺は口の中に入ってきた精液をツバと一緒に吐き出しながら顔を腕で拭った。

「…ったく、人を何だとおもってんだ、あのへんたいちょーは。トーマ、シャワー室行こうぜ」

隊長は俺たちを人形か何かだとおもってるんだろうか。
でもこうやって罰を受けてみて親睦とやらも深まるのかもしれない。
トーマも少しは俺にガン飛ばし以外の目を向けてくれるのかな、なんておもった。
そうおもいながら俺が振り返ると、トーマの姿はない。
目を瞬いている俺に、アグモンが言った。

「トーマ、兄貴が顔拭いてる時に帰ったぞ」

「…ッ、可愛くねぇええーーッ!!!」

あまりにもあっさりとした言葉に俺はおもいっきり地団駄を踏む。
なんだそりゃ。漫画じゃねーんだから、俺がよそ向いてるときに帰るとかナシだろ!?
大体、俺とトーマは隊長のいちもつを一緒に舐め合った中だ。…こう言う表現もヘンだけど。
だから少しは打ち解けてくれたっていいんじゃないかって言うか、とにかくそーゆーことだ!

「ちくしょー…今度からトンマって呼ぶぞあのヤロー…」

拳を震わせながら言った俺は、アグモンが労いの言葉をかけているのを振り切ってさっさとシャワー室へ向かった。
今度会ったら絶対に、こっちからガン飛ばしてやる。
そうおもった俺の頭の中には、既に「トーマと仲良くしたい」なんて感情はこれっぽっちもなかった。

















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3話目終了しましたvトーマ登場でいきなりハイペースに調子を取り戻しました。
やっぱりトーマ好きです…!(笑)
次回はドリモゲモンのおはなし。むしろ、序盤のヌメモンでぬめぬめプレイ×DATS3人組でも書こうかなーとおもいます。予定は未定。