three×笑顔×orange



菅ちゃんの笑顔が、好きや。可愛くて、笑うと、周りが花が咲いたように明るくなる。仕事で嫌な事
があっても、菅ちゃんの笑顔を見ると、気持ちが一気に楽になる。めちゃくちゃ、癒される。
 「・・・宇治原ぁ」
菅ちゃんと、抱き合った後。携帯を見ると、中川さんからメールが来ていた。
 「・・・宇治原ぁぁ」
自分を見てくれない事がつまらないのか、菅ちゃんは俺にぴったりとくっつき、携帯画面を睨む。
中川さんからのメールは、『トシと呑んでるから、お前らも来ないか』といった内容のもの。
 「・・・んー?」
菅ちゃんが、頭を擦り付けて甘えてくる。・・・メール、二時間前やし。
 「・・・んっ、・・・宇治原・・・」
メールなんかどうでもいい。
 「・・・菅ちゃ〜ん・・・」
菅ちゃんを腰に乗せて、何度もキスをする。パジャマの上しか着ていない格好は、たまらなく可愛
い。菅ちゃんの身体を支え、鎖骨の周りに、唇を当てていく。跡が残るように、軽く吸い上げる。
 「・・・何かH」
菅ちゃんはそう言いながら、俺に身体を預ける。
 「・・・こうしてると、落ち着く・・・。俺のもん、って感じ」
鎖骨だけでは我慢できなくなり、口でボタンを外しながら、キスを下に下ろしていく。菅ちゃんの
下に回り込むような格好になり、菅ちゃんは俺の頭を撫で回す。胸部にぽっちりと、ピンク色。
 「・・・やっ・・・」
右の胸の、乳首を吸い上げる。口にすっぽりと、入ってしまう。
 「・・・宇治原・・・」
丁度その時だった。ドアのベルが、思いっきり鳴り響いた。何回も連続で押しているらしい。俺は
慌てて菅ちゃんの服を直し、Tシャツを着た。・・・ドアの向こうに立っていたのは、ランディーズ
の二人。中川さんは相当酔っているらしく、高井さんは軽く涙目。・・・いい年なのに、この人は・・・。
 「・・・宇治原ぁ、中、入れて・・・」
二人で中川さんを引っ張り、何とか中に入れる。菅ちゃんはパジャマ以外何も着ていなかったの
ので、高井さんは相当驚いていた。菅ちゃんはまたつまらなそうな顔をして、床に座り込む。
 「・・・コーヒーでも飲みます?」
高井さんはそんなに呑んでいないようで、何時もと変わらない顔つき。中川さんは、・・・真っ赤。
 「・・・うん。ありがと〜・・・」
俺がキッチンに立つと、菅ちゃんが後をついてきた。
 「・・・邪魔された」
ぷくっと、可愛い頬が膨れている。・・・拗ねても可愛い。
 「・・・しゃあないやろ。他でもない、高井さんが困ってんねんから」
そっと抱きしめる。細い身体。めっちゃ細いのに、ぷにぷにして、気持ちいい。桃みたいな頬。
 「・・・だって・・・」
そう上目使いで見られると、さすがに心臓の鼓動が早くなる。可愛すぎる・・・!!
 「・・・後でゆっくり、いい事しよな」
頬にキス。
 「・・・うんvv」
ああ、この笑顔、この笑顔。俺を何時も癒してくれる、天使みたいな笑顔。
 「・・・宇治原〜?何やっとるん?」
高井さんが、不思議そうにこっちを見てくる。
 「・・・別に、何でも無いですよ♪」
俺の、可愛い可愛いお姫様。多分菅ちゃんに『お姫様』なんて言ったら、馬鹿にされたと怒るだろ
うけど、俺は何時もそう思ってる。誰よりも好きな人。誰よりも可愛くて、絶対離したくない人。
 「・・・宇治原vv」
この笑顔は、俺専用の、特注の栄養剤。






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