第三話→サロンパス。
朝起きると、横に全裸の濱口が居た。くしゅんと可愛くくしゃみをするので、我慢が出来な
くなり、・・・またキスをした。濱口は気付いてしまったのか、嬉しそうに顔を緩ませながら、
首に顔を擦りつける。少し距離を空けつつ、また軽いキスを続けてやっていく。可愛いなぁ。
「ん・・・んふぅっ、んぁぁんんっ・・・」
相方は、恥ずかしがりながらも、身体を全て預けていく。必死に俺の身体を掴む手。唾液を吸
い込んだ。「ひっ」と小さく喘ぐ濱口。口を離すと、荒くなった息を、必死に抑えていく。
「・・・朝飯、作ろか?」
五月蝿く鳴り響く時計を止め、ベットから降りた。濱口は腰が痛いのか、未だに布団にくる
まりながら、天井をじっと見つめる。・・・どうやら、嫌な思い出にはならなかったようだ。嫌
な思い出になって、お笑いコンビを続けられない状態にさせるのは絶対嫌だったから。淫口
に指を入れて、急に泣き出した時はどうしようかと思った。・・・一回して、相方から「して」と
言ってきたし、さっきあんだけキスしたし、気持ち悪くは無かったんやろうとは思うけど。
「有野ぉぉ〜・・・」
ずるずると壁を這いながら、相方がこっちに来る。
「腰痛い〜・・・」
全裸の相方を見て、我慢が出来なくなっている身体を落ち着かせる為、またキスをした。
「・・・湿布でも貼る?」
こくりと首を振る濱口。ベットに寄りかかるように休ませ、薬箱から湿布を取り出す。箱か
ら一枚取り出し、濱口が「痛い」と手で示した所に、湿布を貼っていく。・・・尻丸出し・・・。
「・・・ああぁ〜〜〜・・・」
赤く腫れた腰。二枚、横に並べて貼ってやると、濱口はそのまま床に倒れた。何とかトランク
スとズボンを穿かせてやり、だっこをして、またベットの上に寝転ばせる。・・・湿布の匂い。
「・・・濱口〜?朝飯、ここ置いとくで〜?」
スクランブルエッグと、ベーコンと、マーガリンを全面に塗ったトースト。ベットのすぐ近
くの、硝子のテーブルに置いてやる。濱口は、まだ夢の中、といった、眠そうな声をあげた。
「・・・有野ぉ・・・?」
病人のような相方。・・・ま、原因作ったんは俺やし、腰が痛くて動けないのは事実やけど。
「・・・ん?」
あ〜もう、そんな無防備な顔されたら、また犯したくなるやろっ。
「・・・ありがと・・・・・・んっ、ぁんっ、・・・ん・・・有野ぉっ、んはぁぁ・・・んん・・・」
ベットに入り込み、濱口を起こさせ、抱き締めて、またキスをした。キスをしながら、今日の
仕事のスケジュールを確認した。確か、昼から夜中まで、ずっと「めちゃイケ」の収録だった
筈。あ〜メンバーに会うまでに、跡全部消しとかなヤバイなぁ。女メンバーはどうか知らん
けど、何故か男メンバーは皆そういうのに強い。矢部と岡村なんか、俺等と同類だ。そう、二
人もバイセクシャルで、相方同士でやってる。そういう所においては、俺等の先輩な訳だ。
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