鎮熱剤を頂戴。
第一話→告白。
初めて逢ったのは、中学ん時。俺が通ってた塾は、席が自由に選べる塾で、偶然今の相方、有
野の隣りに座ることになった。・・・当時、なかなか格好がよかったので、ちらちら横を見てい
て、それに気付いた有野も、俺をちらちらと見るようになって、・・・つい、眼があって。同じ中
学に通っていて、年齢が同じという事もあり、そのまま意気投合して、高校も同じ所に入っ
て、こうやってお笑いコンビとなった今も、すぎる程仲がいい。ウザくないし、お互いの事は
見るだけで大体分かるし、有野には色々迷惑をかけた。優しいし、五月蝿がらずに話を聞い
てくれるし、今まで、ただの、そう、ただの友達、相方だと思っていた。今日の、今までずっと。
「・・・は?」
ついさっき、有野が真剣な顔をして言った、一言が頭の中で響いてる。
「・・・あ、ああ、そっか、シャレ?冗談やろ?・・・も〜、きっついわ〜、心臓止まるわ」
「シャレでも冗談でもない。・・・・・・ずっと好きやった」
現実を受け入れてる自分がいて、また何処かでそんな自分を止めようとする自分が居た。と
にかく、両方とも有野の言葉が信じられない状態で。ずっとって・・・・・・どーいう事やねん。
「ほんなら・・・今までずっと、俺とやりたいって思ってたって事なん?」
チュ―して、乳首吸って、チンチン射し込みたいって思ってたん?・・・そんなん嘘や。俺、知
らんかったんよ?嘘やろ?・・・なぁ、有野、お願いやから、嘘って言って笑い飛ばしてや。
「・・・・・・ああ、そうや」
「変態」
逃げようとする。有野が、無理やり抑え込む、何とか逃げようとするが、しっかり抑え込まれ、
鍵をかけられる。・・・キスをされる。・・・ああ、何で、こんなに気持ちええん?・・・阿保やん・・・
「・・・んっ、んふぅっ、・・・・・・有野ぉ・・・?」
しっかりと腕を回される。少し、痛い。
「・・・逃げんでもええよ、・・・なぁ、濱口」
嫌な予感がする。
「・・・一回、一晩、・・・やらせて?」
一瞬、服を弄られ、胸を揉まれ、チンチンを差し込まれている自分の姿が浮かんだ。・・・嫌や、
そんなん嫌や、・・・誰か、岡ちゃん、矢部、加藤、山さん、武田君・・・誰でもいいから、助けて!
「・・・大丈夫や!痛くはせんから、・・・・・・な?」
痛くはしない、一回きり。・・・多分、明日一日中痛みが引かないやろう。でも・・・いいか、一度
だけなら。そう考え直して、有野にOKを出した。・・・あ〜あ、どうなるんやろうなぁ・・・。
有野の家は、思ったより綺麗で。どんな事をされるのかで一杯だった心が、穏やかになって
いく。でも、ベットがしっかりセットされているのを見て、また現実に引き戻された。
「・・・どしたん?そんながちがちにならんでええよ、すぐはしないから」
・・・どうせ、抱くんやろ?
「・・・んっ、ふっ、・・・・・・んんんっっ、ん、んぁぁ・・・!」
キスをされ、舌で無理やり口をこじ開けられる。
「・・・風呂、浴びてきて」
すぐしないんやないん?風呂って何なん?・・・今すぐにでも、やりたいんやろ?相方って辛
いわ。今までずっと近くに居たから、相方の接し方で今どう思ってんのか、分かってまう。
「・・・・・・はぁ」
浴室が、シャワーの音で一杯になる。壁に寄り添う。・・・居間の方から、テレビの音が聞こえ
てくる。・・・石鹸まみれの身体。この身体が、この浴室を出た途端、弄られてしまうんか。ただ
の友達やと思っていた相方に、めちゃくちゃにされてしまう。・・・ああ、やっぱ怖い・・・・・・!
「・・・・・・濱口、そっち行ってええ?」
ドア越しに聞こえてきた有野の声は、明らかに興奮していた。・・・もう、どうせ逃げられへん。
そう思って、ドアを開けた。身体に石鹸をつけたまま、有野に抱き上げられる。身体が濡れる。
キスをする。一回されてすぐ離したが、またすぐしゃぶる様に、何度もキスを続けられる。
「・・・・・・もう、しよか?」
思ったより、相方とキスをするのは気持ちがよくて。・・・このままいっても・・・・・・ええかな。
「・・・・・・ん」
バスタオルを身体に巻きつけられ、そのまま、いわゆるお姫様抱っこという形で、ベットに
連れて行かれた。また逃げようとしたが、・・・しっかり抱かれている為、不可能な事で。
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