トライアングル TSIDE
・・・絶対に渡さない。他の奴には、渡さない。俺にとって、川島は何よりも大切。多分、世の中
にあるもので、三番目ぐらいに。三年前、俺の誕生日の日に、中山や先輩と呑んでいた川島を
呼んできて、店から出て、告った。身体全体が心臓になったみたいで、ずっとバクバクバクバ
ク、緊張していた。川島の答えは、OKだった。あの時の喜びは、今でもくっきり思い出せる。
俺が馬鹿みたいにはしゃぐから、川島は苦笑しながら俺を抑えていた。・・・幸せだった。
「・・・田村ぁ、風呂入ろ?」
川島が、後ろからじゃれついてくる。手を引っ張って、キスする。
「んっ・・・ふ、ぁ、ん・・・」
さっき、劇場から川島を連れて行った時。ずっと隣にいた、中山の川島への視線を見逃さな
かった。二年ぐらい前からだろうか。中山が、川島の事を、普通に見ていない事に気付いた。
「ん、んっ・・・・・・田村、ん・・・」
中山の川島への気持ちは、俺の川島への気持ちと同じだ。・・・見ていれば分かる。川島も気付
いているのかと想っていたが、どうやら気付いていないらしい。・・・心の底から安心した。
「・・・んぅうん、んっ、・・・・・・田村の、H」
・・・こんなんで、Hって言われたくないなぁ。
「・・・ぁ、嫌や、ん、・・・田村ぁ・・・」
ラグランTシャツを脱がし、キスをしながらジーンズを脱がしてやる。
「・・・は、ぁ・・・嫌、
川島の背中に腕を回して、俺の首に抱きつくように言い、ぐっと身体を持ち上げて、膝を床
につく様な形にさせる。・・・白い肌。目の前に、尻が見える。・・・すっと、手を伸ばす。
・・・ぁっ!・・・駄目、あかんっ、・・・あ、あっ・・・!」
ボクサーパンツの中に手を入れ、指ですっと撫でる。陰唇に、指を入れる。
「・・・可愛い。くちゅくちゅ言うてるよ?」
抜き差しする。川島の、俺の服を掴む手に、力が入る。甘い溜息が出ている。
「・・・風呂、入ろうか」
しばらく抜き差しした後、指を抜き、ボクサーパンツを脱がしてやった。俺も服を脱ぎ、川島
を所謂お姫様抱っこという形で抱え込んで、風呂場へと歩いていく。可愛いなぁ、ほんま。
「・・・重くない?」
川島が、心配そうに言う。
「大丈夫。重ないよ」
むしろ、少し軽いぐらいだ。
「ドア開けよか?」
確かに、このままだとドアは開けにくい。
「・・・頼むわ」
川島が、ドアを開けた。腕がさすがにしんどい。持ち直し、何とか浴室に入る。二人で入るに
は、少し狭い。でも・・・まぁその狭さも、丁度いいといえば丁度いいんだが。川島が、またドア
を閉めた。川島を何とか抱えながら、椅子に座った。川島は俺に寄りかかりながら、上手く俺
の身体に重なるように座った。足を絡ませ、嬉しそうに顔を擦り付けてくる。・・・キスする。
「んっ、ん・・・田村・・・下、凄い事なってる」
・・・しゃあないやろ、そんな、まっさらな身体見せられたら。
「・・・我慢するわ」
と、何とか萎えさせる。
「我慢せんでええよ。・・・Hな事、しよ?」
川島は俺の方に向き直し、腕を俺の首に絡ませた。
「・・・ええの?」
「・・・して」
・・・してって言われたら、しない訳にはいかないでしょう。そのまま川島の背中に腕を回し
ながら、ゆっくり床に下げていく。・・・可愛いなぁほんま。このまま、喰べるのもいいけど。
「・・・ぁ、んっ・・・はっ、ぁ・・・」
覆い被さり、白い肌にぽっちり、違う色を見せている乳首を、舐め上げる。
「・・・此処も、こうして欲しい?」
陰唇に、すっと指をなじませる。川島が、甘い声をあげて、身体を少し反らせた。
「・・・田村ぁ、・・・入れて・・・」
・・・随分早いな。
「ええの?・・・まだ、よく濡れてないんちゃう?」
「・・・ええの。・・・欲しい。・・・駄目?」
・・・駄目・・・な事はない。完全に勃起しているし。コンドームもあるし。
「・・・じゃあ・・・入れるよ?」
川島の足を持ち上げ俺の身体を挟むようにし、ぐっと俺のペニスを挿入した。川島はそのシ
ョックで、びくっと大きく身体を硬直させた。アナルの方もきついのか、酷くしめつける。
「・・・ほら、やっぱり痛い」
両目に、涙を浮かばせる川島。可哀想なので、指でさっと拭ってやる。
「・・・痛くない」
・・・足、少し震えてるよ?
「・・・痛いやろ。素直になり。・・・嫌やったら、抜くよ?」
・・・俺は別に、抜いてもええし?
「・・・痛くない。嫌じゃないから、・・・抜かないで」
これは・・・おねだりと取って、ええんやんな?
「・・・じゃあ、・・・ちょっときついかもしれんけど、我慢しぃや」
contiune...