「あ・・・ぁっ、はぁ、あぁっ・・・!」
ペニスの辺りに、亮君の唇と舌が当たる。くすぐったくて、気持ちいい。身体を左右に動かし
ながら、捩じらせる。亮君の柔らかい舌が、亮君の唾液で周りがびちょびちょになったアナ
ルの中に、入る。思わず甘い声が出る。ちろちろと短く舌を出し入れされ、思わず身悶える。
「・・・可愛い、敦」
亮君の、優しい目。・・・犯されたいと思う俺は、可笑しいんだろうか。
「・・・気持ちいい?」
アナルに、指を入れる亮君。あぁっ・・・
「・・・うん、気持ち、
ぐっと奥へ。
あぁっ・・・!」
抜き差しされる。ぐちゅぐちゅ、アナルを指が刺激する度に音がする。
「・・・あ、あぁっっ、・・・亮君、亮君っっ・・・!」
もっと奥、もっと奥へ入ってきて。亮君と、一つになりたい・・・
「・・・敦、可愛いよ・・・・・・ほら、自分の指、入れてみて?」
そう言って亮君は、俺の右手を優しく包んで、俺のアナルに人差し指を入れさせた。
「あ、はぁ・・・亮君、何か、変っ・・・」
亮君に抱きかかえられる。俺の此処、こんなにしめつけてる・・・。
「あっ・・・!」
その意識が快感を更に強くさせたのか、先に差し込まれていた亮君の指を更に締め付ける。
「・・・此処も、可愛がってあげるね・・・」
亮君は俺の指を抜き、自分の指を抜き、また俺をベットの上に倒して、ペニスを掴んだ。
「亮、君・・・」
ペニスの先にちゅっと、軽くキスをされる。にこっと笑う亮君。・・・嗚呼、可愛い。
「あっ・・・」
れろっと、俺のペニスを舐める亮君。何とも言えない舌触りが、快感を誘う。
「あ、駄目っ・・・嫌だ、そんなの、駄目っっ・・・!」
隅々まで、舐められていく。精液が、我慢できずに漏れ出て行く。
「・・・まだ、あかんよ?」
ぐっと、尿道に指を入れられる。
「・・・亮君、嫌だ、そんな事しないで・・・」
「・・・嫌なの?」
更に奥へ指を入れられ、何も言えなくなる。
「・・・ええんやろ?・・・ほら、何も変な事せえへんから、・・・ほんまの事、言お?」
・・・よく周りに、言われる。後輩だけだけど。『・・・亮さんのセックス、物足りなくないです
か?何か・・・優しすぎて』。全く、今の亮君と俺を見せてやりたい。絶句するんだろうなぁ。亮
君、普段はこんな素振り、全っ然見せないもん。したらキレるけど、絶対後輩にHしようって
言われたら、フラフラついてくんじゃない?・・・中身は知らないもん、凄く油断してる。
「・・・うん、いい・・・」
くすっと笑う亮君。本当に、何時もの善人面は何処へ行っちゃったの?
「・・・もっとして、って言うて?」
・・・そう、真顔で言わないでよ。感じるんだって、そういうの。
「・・・言えたら、ここにあれ、入れてあげるよ?」
そう言って、またぐっと、アナルに指を入れられた。思わず喘ぐ。
「・・・敦、気持ちよくなりたくないの?」
他の奴なら今すぐ顔を平手打ちにして、逃げるだろう。・・・亮君だから、そうしないんだよ?
「・・・もっと、して・・・」
あー、恥ずかしい。亮君は嬉しいかもしれないけど、俺、めっちゃくちゃ恥ずかしい。
「・・・いい子だね、敦。・・・・・・入れるよ」
ずっと、アナルから異物が入っていくのを感じる。引きつるみたいに痛い。
「亮君、亮くぅんっ・・・!」
元から、亮君は巨根だった。アナルに入れるだけでも、普通は相当痛いんだけどね。
「・・・敦、ごめんな、もうちょっと、力抜いて・・・」
亮君に、両足を掴まれる。乱暴にペニスを入れられる。はちきれそうだ。本当に、今まで何回
もしてきたのに、亮君に入れられる時はめちゃくちゃ痛い。思わず涙が零れる。亮君っ・・・!
「・・・あ、あぁ、亮君、もう駄目、それ以上入れたら、俺、・・・ああぁぁっっ!!」
半分ほど、入ってしまう。でも、全部入れるまで亮君は止めてくれないだろう。でも俺も、困
った事に中途半端に入れられるのは嫌だったりする。・・・ドMなのか?・・・いやでも、女とか
劇場で声かけた後輩とかには、思いっきりSなんだけど、・・・亮君の前でだけ、Mなのかも。
「あ、ああ、凄い、・・・うあぁっ、亮君、亮君っ・・・!・・・あうぅっ、うぅっ、あぁっ・・・!」
ずっ、ずっと入っていくペニス。全部、入ってしまった。アナルがパンパンに広がってる。
「敦・・・痛い?」
・・・痛いよ。・・・でも、嬉しい。
「・・・ううん」
顔を横に振る。にこっと笑う亮君。・・・嗚呼、可愛い。
「・・・敦、動かすよ」
亮君が、身体を前後に動かして、俺のアナルを刺激する。アナルは嬉しそうに、挿入された異
物を欲しがって止まらない。痛くて、涙がポロポロポロポロ、次から次へと流れていく。
「・・・敦、痛い?止めようか?」
心配そうな亮君。俺は亮君の頬にちゅっとキスして、
「・・・大丈夫。・・・気持ちよくして、亮君」
また、ペニスが抜き差しされる。気持ちいい。亮君が、どんどん俺の中に入ってくる。亮君と、
一つになっていく。亮君、もっと奥に来て。俺の頭ん中の余計なもん、全部消して欲しいの。
「亮君、亮君んんっ・・・!もっと、もっと奥、奥、挿れてぇぇっ・・・!」
多分ずっと、俺と亮君は、こうして隠れてしかセックスできない。そして俺は何時か振られ
る。それか俺が振るか。どちらにしろ、それはお互いにとって、確実に『いい事』だろう。
「・・・・・・亮君?何で・・・・・・嗚呼、そっか」
セックスを終えた後、何時もの通りシャワーを浴びた。亮君がいる。何時もは俺がシャワー
を浴びて戻ると、そこには誰もいない。何でだろ、すげぇ嬉しい。亮君が、居るだけなのに。
「・・・ん?・・・何よ敦、可愛いなぁ」
抱きついた。今は頭も身体も、シャンプーの匂いと石鹸の匂いがして、気持ちいいでしょ?
「・・・敦、びっちょびちょ」
亮君が苦笑する。キスをする。キスをする。キスをする。
「・・・ぁ、ん、あ、・・・亮君、ほんと首周りにキスするの、好きだよねぇ」
オレンジ色の点々が、俺の身体に残ってく。一つ一つが、亮君に愛されてる証拠。一杯一杯、
キスして。俺消さないよ、全部。亮君は、結構消しちゃうけど。油性マジックで、亮君のペニス
に自分の名前を書こうかと、何度思ったか。本当にそういう所、信用できなくなるんだよな。
「可愛いもん。敦、好き」
・・・本当は、愛してるって言われたいんだけど、それは望んじゃ駄目だと思うから。
「俺も好き」
亮君が愛してるって言わないなら、俺だって中途半端な言葉で返す。ねぇ亮君、そういう事
分かってる?・・・分かってないよねぇ。ほんと馬鹿、鈍感。でもいいんだ、それが亮君だもん。
「・・・あ〜あ」
「ん?」
俺、何時になったら亮君と別れられるんだろ?
「・・・何でもないよ、亮君」
亮君を、きゅっと抱きしめた。・・・ねぇ、亮君。亮君が俺を愛してなくても、俺は愛してるよ。
END