49. 思い出せない

 冷たい雨の下では 何だってできる
 雫を 全身に受けて
 静かに閉じた目を 開くことも忘れて
 薄明かりの世界は 闇よりも深く
 色を忘れた仲間は 同じく項垂れる


 冷たい雨の下では 何だって出来る
 雫を 全身に受けて
 忘れたくて 忘れられない事
 忘れたくなくて 忘れてしまう事
 全てを平等に 世界の涙に変えるから