95. さぁいこう
カバンに詰めたリンゴは5つ
お気に入りの帽子と 夢を見てた少年のボク


その翼借りて 空に飛び出そう
道しるべは 行き交う風の色
変わる雲の 気ままな姿


寒い冬 太陽は手の内に包まれて
先の見えない 未来のナイフ
だから どこにだって行ける
だけど 前だけを見続ける


無くした羅針盤は 捨てたはずのボクの戸惑い
悩んだ夜は 厳しい光に焼け落ちる
大切に抱きしめるのは 必要の無いものだけ
手放したのは また出会うことを期待したから


その翼借りて 蒼の風に飛ぼう
道しるべは 行き交う鳥の悲鳴
変わる地上の 気ままな姿


カンバに詰めた リンゴは5つ
お気に入りの帽子と 夢を見続ける今のボク