永遠...
 “永遠”を嫌うキミだから
 そのガラスの箱に 閉じ込めて
 心にしまうことは きっと
 両手に掬い上げた時に感じる 熱より
 確かで確実な 罪なのかもしれない



 “永遠”を唄う事のないキミだから
 その旋律の螺旋に 手を載せて
 口ずさむことは きっと
 頬を寄せた時に感じる 冷たさより
 朧で儚げな 罪なのかもしれない





 揺らめく水盤
 滲んで ぼやけた月の姿
 質量を失う 薄っぺらなコピー
 霞んで 消えかけるのは
 光と痛みと記憶だけ





 “永遠”を嫌う キミだから
 その美しさを 歌うよ
 陳腐で使い古されたと言われても
 実体のないウソだと言われても
 届くはずのない キミへ
 届くまで歌うよ
 ボクがキミを忘れても
 キミの痕跡を 歌い続けるよ
 ボクらの中に残る キミの痕