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----------1話
最後のリミッターはずし-----------------------------------
「後ろ向いてるから何かあったら言うんだぞ」
「あの...私のリミッターは全て自分では外せないんです」
「やっぱりそう...なのか?」
「だから主(あるじ)にキーをお任せします」
「わかった、振り返るけどいいか?」
「はい....」
恥ずかしい...裸を見られるだけで
恥ずかしくて逃げ出したいのに...
主にキーを差し込まれるなんて....
「お前の身体の仕組みはほとんど把握しているつもりだけど
このリミッター外しだけが最後の謎だ...
でもお前の自我への目覚めの為の物になっているのは
確か見たいだから外しておいた方がいい...
特にお前の動作や記憶や、命への危険は無さそうだから」
「はい...主にお任せします」
「カコロス...」
主の手が私の頬を撫ぜる
「はっ!!はい!!!」
主が私をそっと抱き寄せて頭を撫ぜてくれる
心が少し落ち着いたような気がするけど
余計に私の心臓が高鳴る。
「いいかい、自我が目覚めたら自由にしていいんだ
お前は他人に仕える必要も無いし、
無意味にさまよう必要も無い。
気に入った人を見つけてもいい...
メンテが必要ならいつでも帰ってきたらいい」
「そんな....」
私が主の元を去る?
それとも主が私を捨てる?
体から力が抜ける
主は私を必要としていない?
だからリミッターを?
「でも俺は...」
「でも俺は..出来ればとどまっていて欲しい」
「お前に傍にいて欲しい...」
「絶対にどこにも行きません!!
私どこへも行きません!!」
「...ありがとう、お前が嫌でなかったら」
「嫌じゃないです」
キーを渡す時主を見ながら主の言葉を反芻して
頬が赤らみ耳まで紅潮する
(お前に傍にいて欲しい...)
そして不安になる、リミッターで抑えていた自我は
いったい何なのか、私は変わってしまうのか...
「いいかい」
(次)
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