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ドガーーーー
森にこだまする快音。
「ふーー、加減加減…
よっし」
「んっと」
ドゴーーーー!
リーは木を伐採していた。
力が桁外れにあるリーなら木をけり倒したりする事ができるが、
家の柱に使うために木が痛まないよう慎重にナタで伐採していた。
リーがナタを使うと一振りで木を切り倒した上に刃こぼれしてしまう。
一本の木を切り倒すまで一振りで振りぬいてしまわないように3振りかけて
慎重に伐採していた。
「んっ!」
トゴーーーーー!
バキバキバキッ
「おっと…」
倒れる木をさっと支えて子供を寝かせるようにゆっくり寝かせる。
木を手で持ち上げて寝かせる、それは怪力リーにしか出来ない芸当。
バサーー
「とりあえずは2本でいいか!」
この森はリーが支配する森。
リーが神経を張り詰めさせている間は誰もリーには近づけない。
ほとんど見えないくらい遠くから眺めるか、
害が無いからという理由でリーが放置している場合だけ近寄れる。
どのみちリーが肌を見せたり顔を見せる事は無いし、近寄らせる
場合は二度と森に近寄らないようにするためだった。
「どうせ誰もいないしいね…」
リーは全身を隠していた、革製品のアーマーと
布で作られたマントとフードを脱ぎ裸になる。
「あーー気持ちいいなぁ
後で水浴びしよう」
リーが伐採した木にもたれかかって
日光浴していると蝶が飛んでくる。
「おっ!蝶だ!珍しい見たこと無いやつだな?
キレーだなぁ…」
フラフラと飛んでいた蝶がリーの胸の先に止まる。
「おおおっ!どこ止まってるんだよっ」
「青いモルフォ蝶だね
あんた売ったら高そう…」
モルフォ蝶のハネは特殊な燐粉で覆われていて
実際に色がついている訳でなく光の屈折具合で青く輝いて見える。
色素に頼らない蝶のハネは色あせる事が無く高く取引されていた。
「あんた一匹でどっから飛んできたの?
なんか探してんの?」
ハネを休める蝶を嬉しそうに見つめるだで、
売れば高いという事がわかっていても捕まえようとはしない。
「いっぱいいるやつは私も取って売るんだけど
あんたは珍しいから逃がしてやるよ。
青いし私みたいだしね!
捕まらないように村の方には行くなよ」
「あっ…」
蝶が再びフラフラと木立に消えていく。
「ふふ…得したなぁ」
「でも…あの蝶がなにか探してるって
なんでそんな事思ったんだろ…」
「まっいいか!」
蝶が探しているのは仲間の蝶か、つがいになる蝶か…
蝶のようにフラフラと森から
サンデイが現れるのはまだ先のお話。
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