| --------------------------------------------- 「どうだ!?私の渾身の秘密料理だよ」
ははは、、自分で渾身とか言ったら
うまいとしか言えないじゃないか...
でも、そんな素直な所が、リーの最大の魅力だと思う。
それに例え美味しくなくても、不器用なリーが一生懸命作ってくれ
ているのが嬉しい、まず一口たべてから...。
(つるつる〜)
「おおぉ!!?これはなんだ!つるつるしてて、
マジでおいしい!スープもすごい!すごい料理だよ!」
「うまいと思ってなかったろ...驚きすぎだ」
「でも、こんな繊細でスゴイのどうやっておぼえたんだい?」
「ふふ!ばあちゃんに教わったんだ」
「へ?おばあさん?近くに住んでるの?」
「うん、私が10歳の頃に病気でね...」
「あ...!!」
しまった、なんて鈍感な!
気にしないそぶりをしているけど瞳はなにか寂しそうだ...
両親もいない見たいだし、色々あったんだろう。
ほとんど人と接さず一人でここでずっと暮らしてきた事を
考えると、この純心さはおばあさんから来てるのかもしれない。
つい、なぐさめるつもりで軽口が出てしまった...
「リーのおばあさんは優しい人だったんだね」
「ああ、私にはね...なんでさ」
「リーを見てたらわかる気がするよ、おばあさんがどんな人か...」
「口が軽いなぁ!なにがわかんだよ!知らないくせにっ...」
リーは気恥ずかしくて、嬉しかったけど、
照れ隠しに、かなりきつめの口調で言ってしまった...。
「――――!?」
おばあさんの事はリーにとって大事な思い出で
他人には踏み込まれたくない事だったのかもしれない。
僕はリーとの距離を測り間違えてるみたいだ...。
「ごめん、君の言うとおりだ...僕は口が軽すぎる」
「い、いや、そんな深い意味じゃ....」
「いや、でも悪かった、軽々しく...」
「いいって言ってるだろ!」
リーの作ってくれた、手の込んだまろやかでコクのある、
不思議な煮込み麺料理を食べる間、
僕らはギクシャクして、料理の事以外は話さなかった。
「ホントおいしかったよ、ご馳走さま!...」
「あとかたずけは僕がしておくから君は先寝なよ...」
勝手にリーの気持ちが自分に向いていると思ってたけど
ちょっと都合のいいように解釈しすぎだったかもしれない...。
(次)
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