美青年U君の思い出話 〜僕のお兄ちゃん その1


 店に入ってきたのは、二十歳そこそこと思われる、青年だった。端正な容貌と、すらりとした肢体が、このような場所では注目を集めるに値する。彼は静かに、カウンターに腰掛けた。

マスター:これはまた、お珍しい。お若いですね。失礼ですが、おいくつでいらっしゃいますか?
U君  :こんばんは。僕は今年で二十歳になります。ここでは僕が一番年下みたいですね。少年の店なのに(笑)
マスター:そうですね。でも本当の少年はこんなところには来ませんよ。来たら大変です(笑)。
U君  :そうですね。でも、どうかなあ。きっとここにる男の方たちみたいな人に、会ってみたいって思っている少年、きっといると思いますよ。自分では気づいていない子が多いだろうけど。
マスター:そんな子を見つけたい人が、ここにはいっぱいおられますよ、きっと。
U君  :僕もそんな一人ですよ、きっと。
マスター:そうなんですか。いい出会い、ありましたか。
U君  :うん。僕の場合は、運命だったんだ、きっと。
マスター:どんな人ですか?
U君  :僕のお兄ちゃん。僕の三つ年上のお兄ちゃんが、僕にいろんなことを教えてくれた。

U君  :僕は小さな時から、お兄ちゃんが大好きだった。サッカーがうまくてね。少年団に入り立ての三年生の時から、活躍してた。僕は、お兄ちゃんがグラウンドでプレーしてるのを見るのが大好きだった。かっこよくて、アグレッシブで、それはもっと大きくなっても変わらなかった。僕は運動はずっと苦手だった。お兄さんのまねをしたいとは思わなかった。ただ、お兄ちゃんのしていることを見るのが好きだったんです。
 三つ違いでも、幼いときはずいぶん大きく見えたもんです。両親が夜遅いことが多くて、親との会話は少なかった。僕はお父さんの代わりも、お兄ちゃんに求めていたのかも知れない。
 お兄ちゃんはよく、僕のこと「かわいい」って言ってくれた。僕は目立たないから、友達も先生も、僕のことなんか誰も見てくれなかった。同じ部屋に布団をひいて寝てたけど、お兄ちゃんは僕のこと膝の上に抱いてくれて、いろんな話をしてくれた。今から思えば、僕が小学校に上がる前から、お兄ちゃんは僕を性的な対象として見ていたんだと思う。よくお兄ちゃんは、僕の下着の下に手を入れて、おちんちんとかいじくってたから。その時、どんな感じがしたか・・・もう覚えてない。でも、嫌じゃなかったと思う。
 僕が二年生の時だったかな。お兄ちゃんは五年生。いつもみたいに一緒にお風呂に入ってた。背中流してもらってたんだ。そしたら、おしりのあたりになんだか柔らかいものが当たるんです。僕は、お兄ちゃんが指でいたずらしてるのかと思ったけど、違ってた。何気なく後ろを見たら、両手はちゃんと僕の背中にあるんだ。大きくなったおちんちんを、僕のおしりに押しつけてた。僕が気づいたのを知ると、お兄ちゃんは僕の体を回して向かい合わせになって、「これ、触ってごらん」って言った。僕は、お兄ちゃんの大きくて硬くなってるのを見るのは初めてだった。「お兄ちゃん、大丈夫?」って聞いた。マジで心配してたと思う。お兄ちゃんは「大丈夫だよ、さあ、触って」って、もう目はとろんとしてた。僕は怖々それに触って、最初、指でこするみたいにした。お兄ちゃんは気持ちよさそうに腰を突き出して、僕にそれを握るように言った。正面からぎこちなく握って僕はそれをしごいた。皮をめくったり戻したりする感じでね。お兄ちゃんのちんちんは、お風呂場でもわかるぐらい濡れてきてた。お兄ちゃんは僕を体の横に座らせて、「おちんちんの先こすって」とか「もっと速く動かして」とか指示を出して、どんどん興奮してきてるのがわかった。僕も夢中でしごいたけど、最初精液が出たとき、びっくりしちゃった。「ねばねばのおしっこ」と思いました。お兄ちゃんは「これはおしっこじゃなくて、お前も俺ぐらいの歳になったら出るんだ」って教えてくれました。たぶん僕が寝てから、オナニーは何度もしたことあったんだと思う。
 お兄ちゃんは体を流した後僕を膝の上に乗せて、「お前にもやってやろうな」って言って僕のおちんちんをしごき始めた。もちろん僕のはちっこいし、剥けもしない。でも、気持ちよかった。おちんちんも気持ちよかったけど、お兄ちゃんの温かいおちんちんがおしりにあたってる感触、何か今でも覚えてます。けっこう長いことちんちんいじられてた。それだけじゃなくて、お兄ちゃんは片方の手で、僕のおしりの穴をくすぐるんだ。指に石鹸つけて、人差し指で押したりこすったり。僕はおしりをもぞもぞさせて、お兄ちゃんの指におしりを押しつけた。気持ちよかったんだ。あのとき、イク感覚があったかどうかはよく覚えてないんです。でも、終わった後お兄ちゃんに体洗ってもらってる間も、湯船につかってる間も、ぼうっとして何も考えられなかったなあ。それだけインパクトが大きい出来事だったんですよ。
 それが、僕とお兄ちゃんの、なんて言うか普通じゃない、「性的な」関係の始まりでした。その日のこと、僕は悪いことだなんて思わなかった・・・っていうか、お兄ちゃんのやることは何でも正しかったんだ。だけど、何となく誰にも言っちゃいけないことだっていうのはわかってた。
 それから、お風呂では毎日のようにいろんなことやって遊びました。お風呂だけじゃなかったな。だんだんエスカレートもしてきましたよ。
 口で初めてしたのもお風呂の中でした。先にお兄ちゃんが僕のくわえてくれたんだ。びっくりするぐらい気持ちよかった。体がしびれるみたいな感じ。うん。その時もまだ二年生だから、僕はもちろん精液は出ない。透明なのも出たかどうか・・・覚えてないですねえ。でも、もうイク感覚はあったって覚えてる。出るようになってからの感覚とはまた違うんだ。じんわり残るような感じでね。もうクセになって、毎日のようにしてしてって言ったもん。
 もちろん交代で僕もお兄ちゃんのくわえてあげた。気持ち悪いとか汚いとかって全然思わなかった。だってお兄ちゃんのだし、それにお風呂の中だもん。初めての時は、お兄ちゃんが僕にやってくれたのをまねして、くるくる亀頭のまわりを舌で舐め回して、それから、うまい具合に舌で皮をめくるんだ。うん。その時お兄ちゃんはもう仮性包茎みたいな感じで、そんなに皮は余ってなかった。簡単に剥けた。すぐ戻っちゃうんだけどね。剥けた亀頭の所が敏感だっていうのはお兄ちゃんの反応見てればすぐわかった。舌でぎゅうぎゅう押したりすると、お兄ちゃんが気持ちよそうに声出すんだ。毎日、いろんなやり方したから僕、すごくうまくなっちゃったと思うよ。イカせるには、速く動かすんだよね。最初の日はよくわかんなかったから僕、お兄ちゃんが腰を動かすのに任せて、とにかく舌を動かしてた。僕の頭をかかえて、腰を振るんだ。どこで覚えてきたのか、本能なのか知らないけど、ゆっくり大きく動かしたり、速く小刻みに動かしたり、後々他の大人とやった時とそんなに変わらないくらい、お兄ちゃんのやることにはぎこちなさってなかったよ。むしろ上手だった。五年生なのにね。お兄ちゃんが僕の口の中で射精したとき、やっぱり僕には精液とおしっこの区別があんまりついてなくて、吐き出しちゃった。でも何か悪いことした気がして、後からお兄ちゃんのちんちんから垂れるやつを舐めて、飲み込んだっけ。気持ち悪いとか思わなかったよ。ああいう時って、かなり興奮してるから、味とかってよくわからないんだよね。ちょっとしょっぱいってぐらい(笑)
 あ、おかわりもらっていい?
マスター:同じもので、いいですか?
U君  :はい。水割りで。