美青年U君の思い出話 〜僕のお兄ちゃん その2


U君  :アナルセックス? それは三年生の時だった。お兄ちゃんは六年生ね。なんかいろんな本を読んで、やり方を研究っていうか、してたみたい。最初はね、鉛筆とかサインペンとか差し込んで、遊んでた。でも、なかなかうまく入らないんだよ。お風呂で石鹸つけてやってみたりね。最初に試してから二ヶ月もしてからだったかな。初めて入ったの。お母さんのハンドクリームたっぷり塗って、僕は四つん這いで、おしりの中にもいっぱい塗ってさ。はじめはあんまり痛くて涙が出ちゃった。でもね、お兄ちゃんの亀頭、太くなったとこが中に入っちゃうと、もう大丈夫だった。うん、一回目から大丈夫だったよ。たぶんね、僕もちっちゃいけど、お兄ちゃんだって六年生だからまだおちんちん育ちきってないから、大丈夫だったんじゃないかな。変な話だけど、うんちする時って気持ちいいでしょ。あれよりもっといい感じ。ちんちんいじられるのとは全然違うの。
マスター:最初から気持ちよかったんですか・・・
U君  :うん。それからね、二年ぐらいはうんと幸せだった。お兄ちゃんは中学校では女の子にもすごくもてたし、サッカー部でもスターだった。本当にかっこよかったんだ。それでも、うちに帰ればお兄ちゃんは僕だけのお兄ちゃんだった。毎晩のように、抱いてくれたよ。そのうち、ところてんでいけるようになっちゃった。でも、お兄ちゃんが相手だった、あの頃だけ。他の人だと、そうはならない。
 でも、お兄ちゃんは、中学校二年生ぐらいから、だんだん暗くなって、部活もやめちゃったんだ。何があったのか僕にはわからない。親とも口利かなくなっちゃった。僕とのセックスも、何だか変わった。僕に命令するんです。それまでは僕は、ほとんどじっとお兄ちゃんのされるがままだったのに・・・。おしりにいろんなもの差し込んで、それこそ、限界まで広がるぐらいサインペンとか何本も差し込んだり、僕に舐めさせるんでも、息が苦しくなってむせるようなやり方をするんです。バックもそう。思い切り勢いつけて、僕が「痛い痛い」って言っても、やめてくれなかった。でも、終わってから僕が泣きべそをかいて、お兄ちゃんを見ると、お兄ちゃんは黙って僕を見るんだ。その顔・・・今でも忘れない。悲しそうだった。僕に申し訳ないと思っていたのか、今となってはもうわからない。その頃から、僕らの運命、おおげさと思うかも知れないけど、運命って言葉がぴったりな気がするんです・・・「運命」が変わっていった。
 僕が中学に上がる前ぐらいだったかな、あの人に初めて会ったのは・・・。うーん、藤田さん、にしておくね。三十ぐらいのおじさんだった。日曜日に、お兄ちゃんが僕を連れて行ったんだ。小さな三階建てのアパートだった。後からわかったけど、その人、暴力団員だった。お兄ちゃんは不良の仲間入りをして、そういう人と知り合うようになっていたんです。
 その人の部屋、ビールの空き缶とか散らばって、何だか暗くて嫌だった。何より、その藤田さん。細い怖い目をしてた・・・帰りたくてしょうがなかった。うるさい音楽をかけながら藤田さんとお兄ちゃんはビール飲んでた。僕は帰りたかったけど、その人も、お兄ちゃんも許してくれそうになかった。僕もビールを勧められたけど、断った。まだ小学生だったし、そんなのとんでもないって思ってました。セックスは平気なのにね。
 そのうち、藤田さんが引き出しから出した、なんか紙テープみたいなのを短く切って、二人は舌の上にのせたんだ。後から知ったけど、LSDっていう麻薬だったんです。二人の様子が見る見るおかしくなっていって、本当に怖かった。目つきが・・・もうどこを見てるのかわからないし、笑い出したら止まらない。二人でキスしあって、思い切り舌を絡ませてた。ショックだった。僕以外の人とも、お兄ちゃんがこんなことしてるって。泣きそうだった。
 上半身裸になった藤田さんが、僕の手を引っ張った。すごい力で手首を握られました。そして、僕に無理矢理キスした。舌をつっこんできた。息ができないぐらい。僕は泣きながら、お兄ちゃんを見たけど、お兄ちゃんは僕と視線があっても、音楽に合わせて踊っていて、へらへら笑っていた。それで僕は、抵抗する気力が無くなってしまった。この気持ち、わかってくれますか?
 僕はあっという間に靴下だけの裸にされて、藤田さんに犯されました。キスされたときのお酒臭いにおい、今でも覚えてる。むせそうだった。体中舐められて、おちんちんも噛みつくみたいに吸われた。お兄ちゃんはビールを飲みながら、僕のことを見てた。初めてお兄ちゃん以外の人に、おしりに入れられた。向かい合わせになってたから、よだれをたらしそうな藤田さんの顔が見えた。「ああ、いい。ああ、いい」って何回も言いながら、僕が泣いても「痛い」って言っても、お構いなし・・・っていうより、僕が苦しそうにすればするほど、乱暴になる感じだった。僕はあきらめて、なるべくだらんとして、何も感じないように、何も見ないようにして耐えてた。終わるまで、長かった。
 僕が疲れ切って横になっていると、今度はお兄ちゃんが服を脱いで・・・まさかと思ったけど、僕を犯したんだ。僕は死にたいと思った。お兄ちゃんが僕の首を絞めて、このまま殺してくれたらいいのにって。お兄ちゃんはいつものお兄ちゃんじゃなかった。薬のせいもあるんだろうけど、乱暴で、思いやりのかけらもないセックスだった。ふと気がつくと、藤田さんは僕ら二人をビデオに撮ってた。
マスター:ショッキングな体験ですね・・・
U君  :そう思うでしょう? でもね、人間ってどんなことにも慣れるもんなんだね。僕とお兄ちゃんは藤田さんのところに週一回は通ったよ。逆らおうなんて思わなかった。ビデオがあるから? 全然関係ないんだ。本当です。理解されないかもしれないけど、僕はお兄ちゃんがいいなら全てOKだったんだ。お兄ちゃんは確かに昔みたいに笑わなくなったけど、決して不幸じゃないんだってだんだんわかってきた。こうしたいからしてるんだ、藤田さんに無理矢理どうかされたわけじゃないって、一度も聞いた訳じゃないけど、僕にはわかった。お兄ちゃんはそんなに弱い人間じゃなかった。
 それと、最初に思ったほど藤田さんも怖い人じゃなかった。普通にドライブとかにも連れて行ってくれるし、セックスだって、最初の日が一番ハードだった。僕とお兄ちゃんが愛し合ってるのを見るのが一番好きみたいだった。いつもビデオや写真に撮ってました。
 僕とお兄ちゃんは藤田さんから教わって、それはもういろんなパターンでセックスしました。お兄ちゃんは昔みたいに笑うことは少なくなったけど、やっぱりかっこよかった。だから、それなりに幸せだったんですよ。あまり理解してくれる人はいないと思うけど。それでも僕は、幸せだったと思うんだ。お兄ちゃんがいてくれさえすれば。でも、それも終わる日が来た。