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ビニダイン製本

■準備するもの 

 ・帳合済み原稿
 ・表紙
 ・遊び紙・・・ノリが原稿につくのを防いだり見栄えをよくするのにぜひ必要
 ・キハラビニダイン
 ・ハブラシ等
 ・両面テープ・・・2cm〜2.5cm
 ・製本テープ・・・2cm〜2.5cm 本の厚さ次第
 ・目玉クリップ
 ・厚めの雑誌・・・通販カタログなど紙がつるつるして原稿にインク写りがしないものがよい。作る本より大きいことが必須
 ・表紙のしっかりした雑誌・・・汚れてもよいもの
 ・重し・・・百科事典など、平らで重く、作る本より大きいもの

■手順

1.原稿をきれいに揃え、クリップなどで固定する
 きれいに製本するため、実はもっとも慎重に行わねばならない行程です。平らな机で紙を揃え、いずれの角度からも斜めの歪みなどないようにし、目玉クリップなどで留めます。僕は100均で購入したプラスチックのクランプなども使っていました。
 この時点で、原稿の前後を遊び紙で挟みます。クリップが強力だと原稿に痕が残りますし、クリップが糊で汚れていたりしたらもっと悲惨です。この製本では、遊び紙の特にノド側の糊のはみ出し等は妥協します。ひどく汚れたら遊び紙のみ破棄してやり直します。

2.ビニダインを原稿の背に塗る
 
汚れてもよい雑誌を2cmほどの高さに積み、そこに揃えた原稿を綴じる方を手前に置きます。クリップが邪魔になるので、例えばB5の本なら台にする雑誌を縦、原稿を横に置きます。どうしても原稿はたわむので、クリップなどでの固定が必須になります。
  ビニダインは僕はほとんど薄めず使っています。塗るために使う歯ブラシは未使用時水に浸けておき、これで多少ビニダインが薄まると同時に歯ブラシが固まってしまうのを防ぎます。
 ビニダインを歯ブラシに取り、絵皿などで多少こねます。僕は手抜きでビニダインの蓋を使っていました。
 原稿の背にビニダインを塗りますが、紙を毛羽立たせ、隙間に糊を押し込むようにやります。歯ブラシを使うのはこのためで、柔らかい刷毛で糊を塗る感じでは十分な強度が得られない可能性があります。
 あとでテープを貼りますから、遊び紙にはかなり糊がはみ出して構いません。

3.原稿を雑誌にはさみ、糊を乾燥させる
 糊を塗ったあと、まずはクリップをはずさず、二冊の雑誌で挟むなどして歪まないようにし、少し糊を乾かします。ぬるっと紙がずれない程度の生乾きで十分です。
 そのあと、厚い雑誌の適当なページに、綴じる背を奥にして原稿を挟みます。雑誌の綴じと方向をきれいにそろえ、この時点でしっかり歪みがないか確かめて雑誌を綴じ、上から圧着し、さらに重しに百科事典でも乗せて、数時間から半日置きましょう。

 ここまでの作業は並行で複数冊可能です。カタログ雑誌などに数冊分の原稿を挟んで圧着した状態で糊の乾燥を待つわけです。当然一冊ごとに新しいページを用いるので、分厚いカタログ雑誌などが有用です。  

4.背を両面テープでくるみ、表紙をつける
 神経を使う作業は前項までです。糊が乾いた状態でばっちり原稿が揃っていれば、完成したも同然です。

 挟んだ雑誌から原稿を取り出す時、遊び紙の糊に紙が剥がれついてきますが、多少これがついている方が綴じは強くなるので、構いません。美観と補強のために、両面テープを背に貼ります。俗にいう「くるむ」というかたちですね。
 両面テープを剥がして表紙1、4を貼り付け、その上から背を製本テープでくるみます。一番力のかかりやすい表紙は、非常に強く固定されることになります。

 これでできあがりですが、順次ダンボール箱の中などに積み上げ、上に重しをしておいて、糊のかわきによるたわみを避け、より強くビニダインがページを固定するようにしましょう。

※写真は後日、順次追加します。このページ企画してから、今のところビニダイン製本する機会がないもので……

 


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