秘密の部屋
「子ども部屋」後日談 -CASE:駿-
僕は知りたいんだ。
自分の知らない自分、そして僕の知らないおまえのことを
例え何かを引きかえに、失わなくてはいけないとしても
高名な医学者を祖父に持ち、資産家の御曹司でありながら、複雑な家庭環境故に親の愛を知らず育った伸介少年。
虚弱でからだも小さくて存在感の希薄な彼に、小一で声をかけて以来、駿は彼の保護者や兄のような存在として、彼を守り、いつも一緒に過ごしてきた。
小五に上がり、久しぶりに同じクラスになった駿と伸介。
たびたび体調不良を訴えていた伸介は、突然姿を消してしまう。
原因不明の親友の失踪に、心痛める駿。
それと前後して、心身ともに成熟の早い彼は、自分の性嗜好に疑念を抱き、心悩ませる。
さらに、伸介の失踪が長引くにつれ、伸介への友情や保護者的心情が、次第に異質なものに変わっていく。
駿は、ただ一人特殊な悩みも偏見なく聞いてくれそうな、「おっちゃん」とだけ呼ばれる少年達のたまり場の主に相談し、
一人で彼のマンションに通うようになった。
そんな折、数ヶ月ぶりに伸介が戻ってきたのだった―――
WEB連載の長編「子ども部屋」の後日談。
本編ではちょい役の駿を主人公に、彼の視点で物語は進みます。
特殊な性の目覚めを経験した、心身ともに早熟な駿。日頃素朴で、男友達とばかり元気に遊ぶタイプの駿は、
風貌も性格も女性的な部分のかけらもなく、自分の認めざるを得ない特殊な性嗜好を受け入れかねて悩みながら、
いなくなった伸介への想いを募らせていきます。
そして伸介が帰ってきたからには、一線を超えたいという思いを抑えきれない。
そこで手を貸すのが「おっちゃん」です。
「おっちゃん」の言動は親切心からか?
そして伸介が行方不明の間に体験した駿の想像など遠く及ばない世界。
何も知らない幼稚なままの甘えん坊を、特に性的な面では演じ続ける伸介の真意は?
一人何も知らない駿は、彼らの意図と数奇な運命に翻弄されながら、いかなる道を選ぶのか?
同人誌版
A5版 本文44P、フルカラー挿絵1 レーザープリンタ印刷 90kg白上質紙使用
表紙 135kg高品位紙使用 フルカラーレーザープリンタ印刷
予価500円
デジタルノベル版
Comic Maker3によるビジュアルノベル。
プレイ画面はVGA。低パワーPCでも動作。
後半は選択肢によりエロシーンが分岐。同人誌版と同じ流れ+3通りの長いエロシーン加筆で、テキスト量全体は1.5倍以上。
エンディングは3通り。
イラストは全部で5枚(パッケージ等の流用含む)
同人誌と内容を一にするPDFと一太郎ファイル同梱
プリンタブルCDにカラー印刷。両面カラー印刷の封筒入り
予価800円
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