私立全寮制御堂学園物語


 

巻1

 私立全寮制御堂学園。設立者は『総合商社御堂』の幹部であり、そこに通うのも、同社社員や、関連会社社員の子息がほとんどだ。全寮制で小五からの編入を基 本とし、中高を合わせ八年間の一貫教育を行っている。男子部と女子部があり、互いに完全に隔絶されている。閉鎖された世界の中、生徒達の人間関係は独特の 歪みを見せていた。親の会社での地位が、生徒達の関係にも影響を及ぼすのだ。
  主人公・純也らが入学する前から、学園男子部を暗然と支配してきたのは『御 堂』幹部にして学園理事長、清家京輔の息子、秀一。成績優秀で生徒会役員でもある仮面の下、彼は闇の支配力を発揮し、無垢な少年達を次々に性と被虐の地獄 へと転落させていたのだった……

A5版 オンデマンド印刷 表紙マーメイド
90P 頒価700円

巻2

 父の会社での立場を思い、清家の支配に屈する決意をした裕と、親友のために、ともに屈従の道を選ぶ純也。壊れゆく理性と体の変化に、戸惑いとおそれを抱く いたいけな少年達。一方、御堂入学後純也らと仲良くなった将大は、柔道部での紅林(清家の一の配下)の横暴を見かね、虐められていた中一の亮平をかばった ことから紅林に目をつけられてしまう。少年達の無間地獄の四重奏が始まろうとしていた。
  そして、次第に明らかになる清家と涌坂の因縁。彼らを虚無と暴虐に 走らせた過去。猪瀬の謎の行動。少年達のほのかな慕情。親子の確執。幾重にも織りなされるドラマと、濃厚なエロス。

A5版 オンデマンド印刷 表紙マーメイド
78P 頒価600円

巻3

「けどもう、きっとユキちゃんは僕がいなくちゃ生きられないんだ」
「お前は美しい。この世で一番かわいい俺の宝物さ。お前は俺だけのものだ」
「どこへ行く の、先生、せんせい、せんせい……」
「お母さんはどこへ行ったの? いつ、帰ってくるの?」
 次第に鮮明になる過去の風景は、いたましく、切なく、それでも かすかに甘かった。
「偽りを暴いてぶち壊してやる」
「痛ッ……や、め、て……」
「気持ちいいの好きだろ」
「僕、もうダメだ……お父さんごめん。……純ちゃ ん、まあ君、猪瀬……先生……誰か、助けて」
  裕と純也の淫虐の地獄はエスカレートし、幼い心と体を容赦なく傷つけていく。そしてひそかに奏でられはじめ た、御堂崩壊の序曲。それを知ってか知らずか、清家と涌坂の狂気はいよいよ最後の暴走を開始する。
 純也、裕、将大、そして亮平。夜を徹した地獄の四重奏、 最終楽章が、ついに始まる。少年達の悪夢の目覚める朝は、訪れるのか? 

A5版 オンデマンド印刷 表紙マーメイド
74P 頒価600円

巻4

 果てしなく続くかに思われた淫虐の地獄の一夜が明けた時、裕が取った衝撃の行動。ついに純也は決意する。例え全てを失おうとも戦うことを。裕は頷く。「僕 は純ちゃんを信じてる」 少年達の逆襲が始まる。
  京輔の『株式会社 御堂』、秀一の御堂学園。二つの王国は驚くべきあっけなさで瓦解に直面する。その時、秀一はどう動くのか。今、 全ての秘密が少年達の前に明らかにされる。涌坂の哀切と孤独の過去、十字架に秘められた秀一の愛憎と悲しみ。それらを知ったとき、純也がとった行動とは。 また学園閉鎖=『別れ』を前に、少年達はそれぞれの『想い』の帰着点に向けて動き始める。
 強烈なエロスと嗜虐の展開をある意味で『裏切る』涙と感動の結末。『私立全寮制御堂学園物語』ここに完結。少年達は、太陽となる。

A5版 オンデマンド印刷 表紙マーメイド
132P 頒価900円

四巻セット価格2400円

解説

 御堂同人誌版は携帯ノベル版をベースに、「猪瀬の過去」を中心とした加筆を行っています。WEB版とは章構成は異なりますが、展開はほぼ同じです。諸般の事情で携帯ノベルでは削除した引用「歌詞」、終曲の紅林の受難シーンは復活させてあります。
 WEBで読了された方にはメリットの少ない本であるかもしれませんが、長すぎてWEBでは読み切れなかった方、これから読んでみようという方、携帯ノベルでの宣伝用に作ったあらすじと読みどころをここに転載しました。食指が動きましたらぜひ、お買い上げ下さいませ。

 

 

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