小説「無間」 後編
小四から手なづけてきた不遇な少年幸一を貸倉庫に監禁。
国産・究極のスナッフムービー撮影を目的とした、彼は生贄だった。
募った同志に、各一日の監督・脚本を任せ、私はひとまず撮影やサポートに回る。
赤城は、アナル拡張。
青山は医療プレイをベースにした薬物と針を軸にした責め。
白瀬氏は、視覚的な演出を意識しながらオーソドックスな「拷問」をアレンジして、幸一を責める。
精神と肉体を、完全に破壊し尽くさないように最大の配慮を払ってきたのは、ただこの日のためだった。
そして……
それは私の、私だけの甘酸っぱい夢だった。
ノンストップのハードな加虐シーンにページの九割を割きつつも、
幸一と黒崎の過去と心情をじわじわと掘り下げ、物語はただ一つの結末へ。
それは悲劇に至るしかない、残酷な出会いだった。
「無間」後編
本文40P 挿絵・カット8+α
予価600円
「無間」前編
残酷館Vより小説部を切り出して発行