#01
今日も兄ちゃんの部屋で

 土曜日の、サッカーの練習が終わった。
 友達と別れて、僕はやっぱり兄ちゃんの部屋に向かっている。
 兄ちゃんは、近所の大学生だ。学童保育で知り合った。剣玉がうまくて、将棋も強かった。

 兄ちゃんのワンルームに、土曜に遊びに行くと、簡単な料理をして、食べさせてくれる。
 それまでは、いつもカップラーメンだった。土曜の昼は、父さんも母さんもいないから。

 あんまりいろんなことはしゃべらない。
 ゲームをしてると、兄ちゃんは僕の後ろに座って、両腕を体にまわす。
 僕は、どきどきする。
 また、あれが始まる。兄ちゃんの手は、僕のおちんちんを、ハーフパンツの上から、握ったり揉んだりしている。
 最近は、何もされない前から、僕のはかたくなってることもあって、恥ずかしい。
 ハーフパンツの中に、後ろから手が入ってきて、僕のお尻の割れ目に沿って指が動いて、穴を探している。
 もう僕は、ゲームに集中できない。けど、ただゲーム画面を見て、コントローラーを握って、兄ちゃんのことは何も気にしてないって、ふりをしてる。

 こんなことしないでって言いたいのに、言えない。
 やめてくれないともう来ないって、言えない。

 僕のおちんちんの先はヌルヌルになってきて、お兄ちゃんは僕のちんぽの皮を剥いて、そのヌルヌルを、おちんちんの先の方に、塗りつけて二本指でこすってる。
 頭の芯が、熱くなる。
 気がつくと、おしりにも、兄ちゃんの指がはいっていて、中指? の腹が僕の体の中をぐりぐりとこすってる。何かが漏れそうて、声が出ちゃいそうで、恥ずかしい。

 (だめ!)
 出てしまう。パンツの中で。コントローラーを落として、僕は、お尻を浮かせて、両手でハーフパンツと、その下のトランクスを下ろそうとする。でも、お兄ちゃんはそれを止める。
 「手の中に出せばいいから」
 その言葉が終わらないうちに、僕のおちんちんの先から、爆発するみたいに粘っこい液が出て、僕のおちんちんを握る兄ちゃんの手の中で広がっていく。こんなに出たら、やっぱりパンツが汚れちゃうよ。

 力の抜けた僕を立たせて、兄ちゃんが僕のハーフパンツとトランクスを脱がす。僕のセイエキは、僕のおちんちんを握ったままの兄ちゃんの手の中で、今にもこぼれそうだ。
 「行くぞ。ゆっくり立てよ」
 ユニットバスのシャワーを、浴びに行くんだ。おちんちんを握られたままで。だって、今離されたら、たぶん足をつたって床まで汚しちゃう。膝の下まで下ろしたハーフパンツとトランクスまで、汚れちゃう。
 前、そうなっちゃった時、洗濯が終わるまで、下は丸出しのままで、部屋にいさされたんだから。

 汗の匂いがする方がいいからって、いつもシャワーは「終わった」後なんだ。

 いいことじゃないし、人に言えないし、やめてって、言いたい。こんなの抜きで遊んでよ。でも、兄ちゃんのことは好きだし、それに、気持ちいいんだ。それが僕は、一番恥ずかしい。

 今日もやめてって、言えなかった。そして、来週もまた、僕はここに来ちゃうんだ。

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