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今度は‘あいつ’が黙り込む番だった。気色悪いガキだと思われたかもしれないけど、やりたいのは間違いないんだから、きっと僕の思い通りになるはずだった。
‘あいつ’は、手早くズボンを脱いだ。どちらが手招くともなく、ベッドに腰掛けた。二人とも、下半身は裸。僕は、‘あいつ’のでかいおちんちんを両手で包み込んであげた。顔を見ると、すごく満足そうだ。毛むくじゃらで、黒くて、においもきつい。やっぱゆう君のおちんちんの方がいいな、とか思いながら、僕はいろいろ工夫をしながら、十本の指で、‘あいつ’のおちんちんをいじくった。わざと不器用に見せることも、最初は意識してたけど、だんだん夢中になって忘れてしまった。そのうち、ぱくっとむしゃぶりついちゃった。
しまった。と思って、‘あいつ’の顔をちらっと見たけど、やっぱり驚いてるみたいだった。もういいや。僕はありったけの「テクニック」で‘あいつ’のおちんちんを舐めあげた。‘あいつ’が思わず声を上げるくらい。
僕はどうしても知りたいことがあって、今日は絶好の機会だと思ったんだ。だから、手でイカされただけで終わるんじゃ、つまらなかった。‘あいつ’はきっと、「初めて」の僕には、刺激が強すぎないように、と思ったんだろうけど。
男の人同士が、お尻におちんちんを入れてSEXするらしいのは、何かの本で知ったんだけど、ゆう君にそれを試そうとしても、ぜんぜんうまくいかないんだ。一生懸命固くしたちんちんを入れようとしても、うまくいかない。さきっぽが少し入って、うまくいくかもと思っても、ゆう君がすごく痛がっちゃうし・・・。せっかくの機会だから、‘あいつ’に教えてもらおうと思って。
僕は、舐めるのをやめて、黙って‘あいつ’の顔を見る。
「どうしたの?」
「ねえ、兄ちゃん」
「ん?」
「ねえ、男の人同士でSEXする時って、おしりに入れるんでしょう?」
「ん、あ、ああ」
‘あいつ’はびっくりしてるらしい。そりゃそうだよね。僕みたいな五年生、こんな悪いやつでもきっとはじめてだろうし。
‘あいつ’は笑い出した。
「お前みたいな子、初めてだよ。驚いたねえ」
ダメかな・・・
「でも、そうとわかりゃ、遠慮しなくていいよな。全部脱いで、四つん這いになりなよ」
僕は、言われた通りにする。わざと、のろのろと。
‘あいつ’は、ちょっとベッドから離れて、何か持ってきた。プラスチックの入れ物だ。僕のお尻に、冷たい液体が触れる。
「あっ・・・」
「優しくしてやるからな」
‘あいつ’の指が、僕のお尻の入り口でうごめいてる。あの液体のおかげで、すごくなめらかだ。温かい指が入ってくる。痛くないけど、思わず体に力が入った。そうしないと、全身の力が抜けて体が崩れそうなんだ。指が二本になった。液体がおしりにさらに注ぎ込まれる。気持ち悪いとも、いいとも言えない。鳥肌が立って、力が抜けそうになる。
「怖くない怖くない・・・力抜いて・・・」
‘あいつ’を優しいと感じる・・・
二本の指がぐるぐると僕の中で動いて、排泄しそうな感じがするたびに、やっぱり僕は力を入れてしまう。やがて、‘あいつ’は僕のお尻から手を離した。涼しいような、物足りない妙な感じ。
「いくよ」
僕のお尻に、あいつの剥けたおちんちんが添えられたのがわかる。そして、僕のおしりが押し広げられる。心臓がバクバクいってる。やっぱり、こわい。体が逃げていく。でも、‘あいつ’の両腕が僕の肩をつかんで、ぎゅっと引き寄せている。
「今、根本まで入ってるんだぜ」
そうなの? よくわからなかった。でも痛くない。
そう思った時、‘あいつ’が腰を振り始めた。排泄に似た、説明できない感覚と、鳥肌が立つような感じ、そして、痛みがやってきた。
「痛・・・」
「大丈夫。だんだんよくなるよ。お前ならきっとね」
僕は、「淫乱なお前なら」って言われた気がしたけど、もうどうでもよかった。痛みが気持ちよさに変わるなら、そんなことどうでもいい。
実際、おしりはじんじんしてきて、痛みはあまり感じなくなった。気持ちいいのかどうかは最後までわからなかったけど、悪くはない気がする。やがて、‘あいつ’が「出るっ」と叫んで、僕の中に射精したらしいけど、いつがその瞬間なのか、わからなかった。‘あいつ’が抜いたあと、べたべたするので、体の中に出されたってわかったけど。
何だかその後、遊ぶ気はしなくて、僕はシャワーを浴びたあと、「もう帰るね」と言った。‘あいつ’は「また来るだろう」と言った。僕はうなずいた。あいつは、ちょっと待て、と合図すると、奥にひっこんですぐ戻ってきた。そして、僕の手に、鍵を一本握らせた。
僕は、その合鍵を右手に、ポケットには、ローションの小瓶を隠して、‘あいつ’の部屋を後にした。明日でも、ゆう君に試してみるのが楽しみだった。暑すぎる日差しも、その時の僕には気にならなかったんだ。
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