巻1概要

 私立全寮制御堂学園。設立者は『総合商社御堂』の幹部であり、そこに通うのも、同社社員や、関連会社社員の子息がほとんどだ。全寮制で小五からの編入を基本とし、中高を合わせ八年間の一貫教育を行っている。男子部と女子部があり、互いに完全に隔絶されている。閉鎖された世界の中、生徒達の人間関係は独特の歪みを見せていた。親の会社での地位が、生徒達の関係にも影響を及ぼすのだ。
  主人公・純也らが入学する前から、学園男子部を暗然と支配してきたのは『御堂』幹部にして学園理事長、清家京輔の息子、秀一。成績優秀で生徒会役員でもある仮面の下、彼は闇の支配力を発揮し、無垢な少年達を次々に性と被虐の地獄へと転落させていたのだった……