巻2概要

 父の会社での立場を思い、清家の支配に屈する決意をした裕と、親友のために、ともに屈従の道を選ぶ純也。壊れゆく理性と体の変化に、戸惑いとおそれを抱くいたいけな少年達。一方、御堂入学後純也らと仲良くなった将大は、柔道部での紅林(清家の一の配下)の横暴を見かね、虐められていた中一の亮平をかばったことから紅林に目をつけられてしまう。少年達の無間地獄の四重奏が始まろうとしていた。
  そして、次第に明らかになる清家と涌坂の因縁。彼らを虚無と暴虐に 走らせた過去。猪瀬の謎の行動。少年達のほのかな慕情。親子の確執。幾重にも織りなされるドラマと、濃厚なエロス。