巻4概要

 果てしなく続くかに思われた淫虐の地獄の一夜が明けた時、裕が取った衝撃の行動。ついに純也は決意する。例え全てを失おうとも戦うことを。裕は頷く。「僕 は純ちゃんを信じてる」 少年達の逆襲が始まる。
  京輔の『株式会社 御堂』、秀一の御堂学園。二つの王国は驚くべきあっけなさで瓦解に直面する。その時、秀一はどう動くのか。今、全ての秘密が少年達の前に明らかにされる。涌坂の哀切と孤独の過去、十字架に秘められた秀一の愛憎と悲しみ。それらを知ったとき、純也がとった行動とは。また学園閉鎖=『別れ』を前に、少年達はそれぞれの『想い』の帰着点に向けて動き始める。
  強烈なエロスと嗜虐の展開をある意味で『裏切る』涙と感動の結末。『私立全寮制御堂学園物語』ここに完結。少年達は、太陽となる。