ある園児の話〜あとがき

 
 園児の一人称(というか、独白体というか)に初挑戦してみました。この話と対になる話である『W氏の体験』は会話調の、それも片方だけというこれまた特殊な文体で綴っています。
 これってナゼ? ときかれるとこまるんですが、最大の理由は、やはりただ子どもをいじめるだけの話じゃなくて、ちゃんと『小説としての挑戦』をいれてみたかったからではないかとおもいます。
 僕はこの分野(ショタ)以外でも、何本か別名義でファンタジーやミステリーなどを書いています。小説そのものがとってもすきです。子どもイジメこそが、このサイトのポイントであることは知っていますが、どうしても、そこに『小説としての』あるいは『文章をよむことそのものにたいしての』面白さを加味してみたくなったのです。
 ま、結果はこんなかんじで、まだまだじぶんの力不足を感じざるおえないわけですが……
 特に園児の一人称というのは難しいですね。なにせ、園児の知らない言葉は、使えないわけですから。まあ、出来上がったものを見ると、やっぱり、3歳児はこんな言葉知らないよなぁってなのがけっこうありますが、読みにくさとかそーゆーもんだいもあり、この程度が妥当かなとか思っています。
 ……というか、ムリです。僕のつたない文章力では完全な幼児の言葉の再現は(TT;;
 なんで、そこらへんで『まてや、オイ』とかといわれると『ゴメンナサイ』というしかなかったりするんですが、うううぅ、今後はもっと努力してみます。
 で、読み終わった皆様はきっとこうおもわれるとおもいます。『おぃおぃ。《完》って全然おわっとらんやないか。どこぞのうちきり漫画じゃないんだぞ』と。
 もちろん、物語は完結しておりません。でも、この話はこれで終りです(キッパリ)。
 ああ、ほら、だめですよ。僕に石とかなんかなげつけちゃ(汗
 ちゃんと物語りの補完は行われます。
 ほら、上で書いたでしょ。この話は『W氏の体験』と対になる話だと。『W氏』とこのお話、両方を読んで初めてストーリーは完結するというものなんです。
 いや、いばっていうほど珍しい手法でもないケド。
 決して、続きを書くのがいやになったというわけでは……ないんで……いや、本当に。
 そんなわけで。ゆうくんが今後どうなっていくのかは、BARに掲載されている『W氏の体験』をごらんくださませぇ〜。