1    エド・フェニックスが、異変に気付くのは早かった。  波止場に、人影がない。  今回は大人しくクルーザー(新品)で島入りしたのだが、前もって来訪を告げてあったにも関わらず、お出迎えがいない。いつものナノーネとデアールが来ない。少々妙ではあったが、あの二人もれっきとした教師なのだから、手が離せない仕事の一つや二つあるだろう。特に今は、デスデュエル関連で大わらわになっていてもおかしくない。そう納得して、エドはクルーザーから軽やかに舞い降りた。なに、静かでいいではないか。たまには一人で、のんびりと島を歩こう。  埠頭に押し寄せる波は穏やかだった。  頭上に輝く南国の太陽は、秋の入りにしては強い日差しを投げかけてきていたが、目眩を覚えるほどでもない。エアコンとは違う天然の涼風が、軽く汗ばんだ首筋を気持ちよく撫でていく。  申し分のない、素晴らしい午後だ。 用事を済ませたら早々と退散してしまうのは、勿体ないほどに。  花形プロデュエリストのエドが、多忙なスケジュールの合間を縫ってわざわざ島にやってきたのは、マネージャーの斎王がいまだに入院中であったからだ。もちろん代わりの者をよこしてもよかったのだが、せっかくプロリーグの移動日が空いたのだ、たまにはアカデミアに寄るのも悪くない。それに……顔を見たい者もいた。彼に連絡は入れていない。会いに行くよ、なんてわざわざ言わない。会えなくても、それはそれで別に構わなかった。  アカデミアの特徴的な校舎がだんだんと近付いてくる。  だがエドの鋭い観察力は、校門への道を歩く最中でアラームを鳴らし始めた。  おかしい。  異様に静かだ。  若さを持て余した生徒たちの笑い声や喧噪が、まるで聞こえてこない。人の気配もしない。一人くらい、こちらへ向かって歩いてきてもよさそうなものだが。そういえば外でランチを広げる女子生徒も見当たらなかった。  オレンジの携帯をぱかっと開けて、時間を確認する。十二時十八分。間違いなく昼休みの時間だ。籍は置いているもののアカデミアには滅多に寄りつかない自分でも、それくらいは頭にある。世間一般的にも、午後が始まるまでの僅かな時間を友達や同僚との他愛のない話で潰しながらのんびり過ごす頃だろう。  訝しみながらも、エドはひとまず校舎へ足を踏み入れた。 「な、なんだ、これは……」  校舎内の廊下や階段で、ところ構わず生徒たちが眠っていたのだ。  ある者はお弁当ボックスを手に持ったまま。ある者は  すわ、催眠ガスか。  それらしい匂いはしなかったが、万が一ということもある。エドは咄嗟に鼻口をハンカチを覆って、廊下を慎重に歩く。  この学園は何が起こるか分からない。何が起きても不思議ではない。  用があるのは最上階の校長室だが、そこへ向かう前に、まず一階の食堂へ向かってみることにした。この時間、そこなら大勢の生徒が屯しているに違いない。意識があるものを手っ取り早く発見するには、最適な場所だろう。ついでにいえば、小腹も空いた。  が、食堂の両開きの扉を開けたエドは、あきらめの溜息をつくことになる。 「――ここもか」  食堂でも、生徒・配膳員関係なく、ありとあらゆる人間が、眠っていた。手前の生徒は、ご飯をのせたスプーンカウンターの向こうのスープ鍋は、くつくつと煮えたまま。昼食の最中で、時がぴたりと止まったような光景。もし人の姿がなかったら、エドはかの有名なマリー・セレスト号の逸話を思い出していたことだろう。 「まったく、なんだっていうんだ……」  学園内に催眠ガスを噴射した人物がいたと仮定しても、その目的がさっぱり分からない。三幻魔騒動は二年前に集束したはずだ。それともこの学園には、外部の者が狙うようなお宝が他にも存在しているのだろうか。  とにかく外部に連絡をつけようと、再び携帯を開いたエドの視界の隅に、小さく蠢いた者がいた。ううん、と寝返りを打ったブルーの彼に、エドはひとまず携帯をポケットにしまって駆け寄る。しかし、エドがしっかりしろと軽くその頬を叩いても、彼は幸せそうな寝顔を崩さなかった。よく眠っている。なんて脳天気な、この世の苦労事をすっかり忘れ去ってしまったような、その寝顔。よく見れば、周りの生徒たちも皆一様に幸福な笑みを口元に浮かべている。一人現世に取り残されて、あくせくしてる自分がまるでピエロみたいではないか。エドの空きっ腹を抱えた身体に、どっと疲れが襲ってくる。  と、彼の唇が何事かを呟いたので慌てて耳を寄せたところ、届いた単語はまるでわけの分からないものだった。エドは怪訝そうに眉を寄せて、己の唇で繰り返す。 「……もけもけ?」  その白く細い手が教科書のページをめくるところやノートにペンを走らせるところを、隣という一番の特等席で眺めているのはなんともいえず気分がいい。教室には自分たち以外誰もいないから、文字通り独り占めだ。机の上で組んだ両腕に頭を寝かせて、静かな教室に満ちるたった一つの音である、その柔らかな声にうっとりと耳を傾ける。実は、その中身は頭に入っていない。  ――聞いているのか、十代。  そう言いたげに向けられる視線までもが愛しくて、身体の中が春みたいにふわふわするけれど。  いい加減、腹の虫が根を上げつつあった。色気より食い気、花より団子。  十代のお腹は、ぐうぐうと大合唱を始めてしまった。 「万丈目ぇ……もういいから、飯行こうぜ、飯〜」 「馬鹿者!」  白旗を上げてみたが、予想通りの反応が返ってくる。 「あの講師のクセからして、今日あてられるのはお前だぞ」 「や、オレ寝てるしー……」 「真面目に受けんかっ!」  一喝されて、十代は反射的に肩を竦める。飼い主に怒られた子犬のように。万丈目に怒られると、十代は弱い。  確かに午後一番の講師は、月末の今日、出席番号30番の十代をあてるだろう。しかもその授業は卒業に必要な必修講義であるため、一年二年と立て続けに単位を落とした十代は後がない状態だった。最高学年の今年も落としてしまっては、留年は避けられない。十代自身は別段気にしていないのだが(むしろ後一年アカデミアでごろごろできるなら万々歳とまで思っている)、生真面目な万丈目はそれをよしとしていないようだった。二限終了のチャイムと同時に飛び出そうとしたところ、襟首をむんずと捕まえられ、今も無人の教室に軟禁されたままである。友人として真剣に十代の身を憂い、こうして貴重な昼休みを潰してまで授業に出そうな問題とその対策を教えてくれる、そのこと自体は有り難い。  が、腹が減っては戦はできぬ。お昼ご飯が食べたい、食べたい、食べたい。おにぎりでもサンドイッチでもドローパンでも、なんでもいいから。今や十代の頭は、それ一色となっていた。「じゃ万丈目くん、アニキをよろしくね〜」とあっさり見捨てていった翔は、今頃剣山と仲良くランチだろうか。まったく恨めしい。そういえば別の授業に出ていたヨハンはどうしているだろう。明確な約束を交わしているわけではないが、ここ最近は屋上でお弁当を食べるのが二人の習慣になっていた。  万丈目の綺麗な指が、また教科書のページをめくる。 「ほら、次の問題いくぞ。――カウンター罠によって召喚された『ヴァンダルギオン』の召喚を、『神の宣告』で無効に出来ない理由を述べよ」 「んん……?」  問われたことを脳内で噛み砕くだけで、苦労する。  そもそもヴァンダルギオンってなんだっけ。ああ、ダメだ。やっぱり空腹で頭が回らない。普段からあまり回してないけど。  崩せそうにない難問に十代が眉根を寄せていると、眼下にある教室のドアが突然開いた。誰かが教室に忘れ物でもしたのだろうか――咄嗟にそんなことを思い浮かべた十代の視界に現われたのは、誰あろうエド・フェニックスだった。 「エド〜〜!?」  まったく予想していなかった人物の登場に、十代も万丈目も腰を浮かす。大きな紙袋を両腕で抱えたエドは、珍しく安心したような笑みを浮かべた。 「十代、万丈目。やはりお前たちか」 「エド! いいところに来たっ!」 「は?」 「これ分かるか?」 「十代、お、お前っ――」  万丈目の止める声も聞かずに、十代は教科書を持ってぴょんぴょんとエドのところへ階段を飛び降りていってしまう。突き出された教科書の、十代がこれこれ〜と指さすところに、エドは紙袋を抱えたまま、その冷ややかなアイスブルーの瞳を滑らせた。 「――『神の宣告』が無効に出来るのは、召喚ルール効果による特殊召喚だ。モンスター効果としてチェーンを作る『冥王竜ヴァンダルギオン』に対しては、カウンター罠として発動タイミングを持てないため、発動できない」  エドは、事も無げにすらすら答えてみせた。万丈目に確認するまでもなく、十代にも正解だと分かる。模範解答として皆に配りたいくらい、美しく無駄のない回答だ。 「すげーっ。流石プロだなーっ!」 「このくらいアカデミア生徒なら答えてみせろ、お前も。で、二人して何やってるんだい」 「万丈目がさ、オレの家庭教師やってくれてんだ」 「なっ――」  階段を下りていったところに十代から弾けるような笑顔を向けられて、万丈目の顔にさっと赤みが差す。 「ふーん。口実ですね、万丈目先輩」  『せんぱい』にわざと抑揚をつけて嫌味たっぷりに目を細めるエドに、万丈目の顔がさらに赤くなった。耳たぶまで真っ赤だ。 「と、とにかくお前は何の用で来たんだ!」 「ああ……。まったく、何があってもお前たちはいつも通りだな」 「へっ?」 「何があっても?」 「気付いてないのか? 学校中、教師から生徒に至るまで全員が眠りこけているぞ」  十代と万丈目はパチパチと睫毛を瞬かせて、顔を見合わせる。言われてみると、外からの話し声がまるでしなかった。やけに静かではあった。 「鮫島校長までぐっすり寝ていてな。どうしたものかと思いながら校内を彷徨いていたら、教室からお前たちの声がしたというわけだ」  説明しながら、エドが腕の中の紙袋から出してきたのはドローパンだ。十代がひょいっと覗き込むと、紙袋の中にはやはり大量のドローパン。エドの言う通りなら、購買部のトメさんやセイコさんも眠っているはずなのだが。 「お前、そんな状況でもパンは買ってくるんだな……」  十代が呆れ顔になる。そっちこそいつも通りではないか。 「ちゃんと金は置いてきたぞ」  エドがしれっと答えてパンを囓ると。そこには、てかてかと光る金色のタマゴがあった。全校生徒憧れの。 「黄金のタマゴパンー!」  ヨハンは、待ちくたびれていた。  屋上で寝そべって、決闘のことを考えて時間を潰すのもそろそろ限界だ。  十代が来ない。これといって約束をしているわけではないが、アカデミアに来てからというものの屋上で十代とランチを取るのがすっかり当たり前になっている。十代抜きに食べ始めるのも、どうにも落ち着かない。  正午過ぎの麗らかな陽光に誘われてつい始めてしまったうたた寝から目覚めても、やはり十代は来ていなかった。端末を見ると、時刻は十二時二十二分となっている。昼寝をしていたのはほんの十五分程らしい。 「十代のやつ、どうしたんだぁ……?」  ここにいると、声も聞こえない。いい天気。  しかし、どうしたものか。手つかずのまま放置されているビニール袋の中のサンドイッチへ、ヨハンは切なげな視線を向ける。このままでは昼休みが終わってしまう。十代は何か急用が出来たのかもしれない。となれば仕方ない、一人でサンドイッチを食べるしかないだろう。観念してヨハンがビニール袋を引き寄せた時だった。 「ん、どうしたんだ、ルビー?」  急にルビーがその愛らしい姿を現して、柱の向こうへ駆けていってしまった。 「十代か?」  彼と出会った時のことを思い出させるルビーの走り様に、ヨハンは期待に胸膨らませてその後を追う。が、柱の向こうにいたのは、十代ではなく知らない少年だった。青の制服を着た、小柄な少年。屋上に寝転がって空を見ていた少年はヨハンに気付くと、その上半身をゆっくりと起こした。 「やぁ」 「……やぁ」  ずっと前から自分を知っていたような屈託のない笑顔で手を上げられても、困る。アナタダレ?状態のヨハンは、とりあえず相手に合わせて形だけの笑顔を造った。   「君がヨハン・アンデルセンくん?」 「なっ、なんで俺の名前を!」 「だって君は有名人じゃない」  少年はけろりと答える。  そういえばそうだった。自分は始業式の日、アカデミア全校生徒の前で紹介された身だった。故にこの学園の誰もが自分を知っていても不思議ではない。 「そしてこの子はルビー・カーバンクルだね」 「!」  ヨハンは目を見張る。様子を窺うように少年の周囲でうろうろしているルビーへ、位置を誤ることなく、彼はまっすぐに視線を向けたのだ。見えている。間違いなく。 「お前――」 「ボクはもけ夫。茂木もけ夫」  少年――もけ夫は立ち上がることなく、ぺたんと座り込んだまま自己紹介をする。ヨハンも仕方なく彼に合わせて、床に腰を下ろした。 「もけ夫、お前、精霊が見えるのか?」  身を乗り出す。十代、万丈目に続いて、三人目の精霊が見える仲間だ。ヨハンは嬉しくなって 「うん。ボクの精霊はボクに似て、滅多に出てこないけどね」 「お前に似て?」 「ものぐさってこと」  ああ、とヨハンは苦笑する。  確かに目の前にいるもけ夫は、きびきびと動くような人間には見えない。とろんとした目つき、のんびりした所作。ぼさぼさの髪、よれよれの制服。 「俺さ、腹減ってんだ。とりあえずこれ食っていいかな」  パックを開けて、三つ入ったサンドイッチのうちから、一つを差し出す。 「食うか?」 「ありがとう、もらうよ」  雲がゆったりと頭上を流れて、二人のいる場所に影を作っていく。しっとりとした薄い食パンに、新鮮なトマトとキュウリが挟まれたボリュームたっぷりのサンドイッチ。育ち盛りの男子生徒のお腹にも嬉しい。ドローパンと並ぶ、購買部の定番メニューだ。 「トメさん手作りのだね。変わってない」  目を閉じてしみじみと言う。久しぶりに食べたのだろうか。  ヨハンは一つの奇妙なことに気付いた。彼は、茂木もけ夫は、デスベルトをしていない。サンドイッチを掴む右手には、何もつけていないようだった。 「お前、デスベルトは?」 「ん? ああ――外のみんなはそれをつけているみたいだね。ボクはずっと下にいたから、もらってないんだ。あはは」  言うこともどこか奇妙だ。外とか下とか、一体何のことなのか。  もけ夫の制服はところどころほつれている。あの高貴なブルー寮にはまるで似つかわしくないみすぼらしさだ。どちらかというと、何十日も無人島にいたような。そして全校生徒が強制的にはめられたはずのデスベルトをつけていない。生徒の多くが腹を満たしに行く購買部にずっと行っていなかったらしいと思われる台詞。 「もけ夫、お前――」 「ねえ、決闘しようよ」  ヨハンが何かを言いかけたのを、もけ夫は遮った。まるで今日の空のようにのんびりとした、だが逆らいがたいその声。 「君の精霊がどんな風に決闘をやるのか見せてよ」    本当に、誰も彼もが寝てしまっている。  万丈目はずきずきと頭が痛み出した。 「       十代たち外に出る。  ヨハンはデッキをセットすると、素早くその一手目を引いた。 「俺のターン! ドロー!」  決闘を持ちかけられて、断る理由などない。茂木もけ夫。謎はつきない奴だが、決闘を通して彼の人となりが分かるかもしれない。 「俺はアンバー・マンモスを攻撃表示で召喚! ターンエンドだ!」 「ボクのターン」  決闘となると性格の変わるタイプもいるが、彼はいつもの通り気の抜けたターン宣言だった。なんか調子狂うよなぁ… 「はにわを守備表示で召喚するよ」  はにわ。 「LPを800払い、魔の試着部屋を発動〜」 「なにっ!」 「魔の試着部屋は自分のデッキの上からカードを4枚めくるよ」 「そして、その中のレベル3以下の通常モンスターをすべてフィールド上に特殊召喚する…!」  もけ夫はゆっくりとした所作でデッキの上からカードを4枚めくる。ヨハンの喉がこくりと上下する。 「――もけもけを二体召喚するよ」  ぽわんと  もけもけ〜。もけもけ〜。 「な、なんだぁ?」  大きな瞳を殊更見開くヨハンを前に、もけ夫はさらに手札からカードを一枚取り出した。 「ぼくは手札から融合を発動」 「!」 「キングもけもけを召喚」 「でけっ!!」  十代たちは見た。  屋上に 「――キング、もけもけぇ?」  呆然とした表情で呟いたのは、十代だった。 「もけもけ〜〜」 「ターンエンドだよ」 「やっぱり君も十代くんと同じなんだね」 「えっ」 「俺のターン! ドロー!」  そこにいたのは頼もしき白き獣。 「俺はトパーズタイガーを攻撃表示で召喚! 頼んだぜ!」 「任せておけ、ヨハン」  タイガー 「マンモスではにわを攻撃!」   「さらに手札から『M・フォース』を発動! タイガーの攻撃力はこのターンのみ500アップし、貫通能力を得る!」 「あっ」  タイガーの攻撃力はとなる。 「トパーズタイガーでキングもけもけを攻撃!」 「うわぁっ」 「ってて…いったぁ…」 「君は十代くんと似ているようで違うね」 「十代くんは汲み上げられても汲み上げられても底の見えぬ力だったけど、君は違う。君は芯が一本通っている感じがする」 「君は決闘に何か想いをのせている」 「でもこの瞬間、キングもけもけの効果発動〜」 「なにっ!」 「キングもけもけがフィールドから離れた時、自分の墓地にいるもけもけを可能な限り召喚できるよ」 「なにぃーっ!」  目を剥くヨハンの前に、  もけもけが三体。 「もけ夫! もけ夫じゃねーか!」 「十代――あっ、知り合い?」 「  クロノス先生。 「そうなんだ、すっかりその臨時派遣が威張っちゃってるんだ」 「そうナノーネ。鮫島校長 「ボクのターン、ドロー」 「手札から『トライアングル・パワー』発動〜」 「自分のフィールド上に存在する自分フィールド上に表側表示で存在する、全てのレベル1通常モンスターの元々の攻撃力と守備力は2000ポイントアップするよ」 「…もけもけ。可愛いな」 「……ああ」 「げっ。お前らもやっぱりそうなんの?」 「いくよ」 「!」 「もけもけでアンバーマンモスを攻撃〜」  ヨハンのLP 「もけもけでタイガーを攻撃」 「くっ――だが、二体の宝玉獣は破壊された時、魔法・罠ゾーンに 置かれる!」 「あれっ、墓地には行かないの?」 「ああ! 宝玉獣たちはいつだって俺と一緒だぜ!」 「墓地でのんびり休んでいた方がいいんじゃないかな〜。まあいっか。もけもけはまだ一匹残ってるよ」 「だいれくとあたっく〜」 「うわぁーーっ!」 「ヨハン!」 「僕はカードを一枚伏せてターンエンド」 「この時、『トライアングル・パワー』の代償として、自分フィールド上に存在するレベル1のモンスターは……」 「すべて……墓地へ送られる…」 「もけもけ〜〜」 「しっかりしろよー、万丈目!エド!」 「俺のターン! ドロー!」 「ふっ! 面白いコンボだったぜ!」 「だがお前の場はがら空きだ!」  まったく表情が変わらないので読み取れない 「……んっとに調子狂うぜー。ま、これで終わりだ! 「サファイア・ペガサスを召喚! ペガサスの効果、サファイア・コーリングを発動!」 「デッキから宝玉獣 コバルト・イーグルを宝玉として場にセット!」 三つの輝き 「宝玉の導き!」 「宝玉獣ルビー・カーバンクル