BABY!

続けてみた(笑) パラレル設定が御嫌な方はスルーで!! 「そろそろ、夕食にしましょうか?」 「そうだな・・・」 「ごはん〜♪」 保護者であるイングラムが仕事のため、 マクレディ家に預けられたクォヴレー3歳。 さてさて、どうやらそろそろ夕食の時間が近づいているようです 「アイン、何食べたい?」 「すぱげちー!!」 「?すぱげちー??」 「スパゲッティーが食べたいのだな?アイン」 「すぱげちーたべたいの〜」 「(・・・すぱげちー・・・成る程スパゲッティーね・・)  了解よ、ソースは何がいい?」 「んとね、とまととひきにくのそーす!」 「???トマトと挽肉???」 「ミートソースが食べたいのだな?アイン」 「あい!とまととひきにく〜」 「(・・・通訳ありがとう、キャリコ)  わかったわ・・・うちのコックも腕がいいから  期待していいわよ、アイン」 「たのしみ〜」 それから1時間ほど経過・・・ 3人は仲良く食堂に向かっていました。 「キャリとスペはおしごとなにしてるの〜?」 「イングラムやヴィレッタと同じよ」 「ふ〜ん・・・」 「部署が違うがな・・・わかるか?部署?」 「ほいくえんのくらすみたいなもの〜?」 「・・・まぁ、そんな感じかしらね」 「・・・(ちょっと・・・いや大分違う気が)そうだな」 プリスケン家程ではないが、マクレディ家もかなりの資産家らしく 食事は常にコック用意している。 当然食堂も広いが、3人は何故か端っこに集まって食事を始めた。 「なんではじっこなの〜?」 「・・・なぜかしらね・・・そういえば」 「人間端が落ち着くからだろ」 「・・・・ふ〜ん」 「普段は真ん中に座っているの?」 「あい!イングとむかいあってまんなかなの〜・・・  ・・・でもこのごろおしごといそがしくて  ひとりがおおいの・・・さみしいの」 「可哀相なアイン!俺のうちに来れば毎日  一緒に食事してやれるのに!!」 「でも、やすみのひはずっといっしょにいてくれるの!  『すまない』とかいって・・・」 「良かったわね・・・さ、食事が出来たみたいよ。  食べましょうか?」 「いただきま〜す」 幼児のサイズにあわせて、クォヴレーの皿もスパゲッティの量も キャリコとスペクトラの三分の一のである。 そしてクォヴレーは3歳・・・・ 当然食べ方も・・・ 「(・・・まるで吸血鬼ね・・・)」 「(イングラムは注意しないのか?あの食べ方はまずいだろう)」 2人がそう思うのも無理はなかった。 クォヴレーは口の周りにミートソースがこれでもか! という程ついていて、吸血鬼が血を吸った直後のようである。 テーブルの上には溢していないが、 洋服にはミートソースがベットリ・・・・ 「(あの服はもうダメね・・・)」 「(次からはヨダレ掛けでもさせるか・・・)」 「う?」 「・・・美味しい?アイン」 「あい!」 「・・・よかったな・・・」 スペクトラは苦笑いしながら 隣に座っているクォヴレーの口周りを ナプキンで拭いたあげた・・・ 夕食も終わり、家族団らん?のひと時・・・ フイにクォヴレーがキャリコの下へ トテトテ向かう。 ソファーにふんぞり返っている彼にむかって、 「だっこ!」 「・・・・・ん?」 「キャリ、だっこ!」 「ああ・・・はいはい・・・よいしょっ」 膝上に乗せると、クォヴレーはニッコリ微笑んで、 「キャリ、いっしょにおふろはいろ!」 「・・・・ああ・・・!?いや、それはダメだ!!」 「なんで〜?」 「(イングラムにばれたら折檻されるからだ!・・・とは言えん)  ・・・それは・・・その・・・」 「アイン、今日は私と入りましょう・・・いいでしょ?」 「だめ!」 「・・・どうして?」 「スペは『おんなのこ』だから」 「・・・え?」 「何故『女の子』と一緒はダメなのだ?」 「ヴレは『おとこのこ』なの」 「・・・そうね、アインは男の子ね・・」 「(よく女の子に間違われるがな)・・・・そうだな」 「『おとこのこ』と『おんなのこ』はおなじおふろには  はいれないって、ほいくえんでいってたの!」 「・・・・・」 「・・・・・」 「・・・・?ヴレなにかおかしなこといった??」 「(・・・保育園ってそんなこと教えるの?)・・・いえ・・」 「(最近のガキ共はませているな・・・)言ってない」 「だからスペとははいれないの!イングはまだひとりでおふろはいっちゃダメいうの!  いつもはイングといっしょにはいってるの!やくそくやぶるとおしりペンペンなの!  キャリいっしょにはいろ!」 ニコニコ顔で可愛い「アイン」は誘ってくるが、 いかんせん、キャリコはイングラムに、 『1・クォヴレーに手を出すべからず!  2・クォヴレーを泣かすべからず!!  3・クォヴレーと一緒に風呂に入るべからず!!!  4・クォヴレーと一緒に寝るべからず!!!!  5・御菓子をあまりあげるべからず!!!!!』 と言われているので、約束を違えるとばれた時、後が怖い・・・ 「アイン・・・お前と風呂に入るのはイングラムに止められているから  無理だ・・・すまない」 「えぇ〜!?」 むぅ・・・とすねた顔をしたが急に何かひらめいたのか、 パッと明るい顔になった。 「ヴレが、イングにお願いするの!でんわかける〜!!  でんわ、どこ????」 「へ?」 「え?」 突然の発言に、キャリコもスペクトラも素っ頓狂な声をあげる。 そんなことは気にも止めず、キャリコの膝の上から ピョンと下りると、 「ひつじさぁ〜ん!!でんわかして〜!!」 と、叫びながら部屋を出て行った・・・ 「羊???」 「アイン、羊ではなく執事だ!!」 「(成る程・・・執事、ね)って、感心している場合じゃなかったわ!  待ちなさい!アイン!!!!」 「そうだ!待てアイン!!!俺が奴に殺される〜!!!」 さて、どうなることやら・・・・
有り難うございました。 よくあるネタですが・・・ 一応続きます・・・・ クォヴレーの一人称は「ヴレ」にしてみました。