パラレル設定が御嫌な方はスルーで!!
クォヴレーはマクレディ家の執事の足にしがみつき
必死にお願い(?)していた。
「ねぇ〜でんわかけるの〜」
「はぁ・・・しかし・・・」
これは弱った・・・と執事は頭をぽりぽりとかく
「イングにでんわ〜」
「はぁ・・・しかしクォヴレー様は、イングラム様の
行き先のお電話番号をご存じないでしょう?」
「・・・・しらない・・・・」
「では、かけて差し上げたくとも私には無理でございます」
「だいじょうぶなの、ヴレのおうちのひつじさんがしってるの!」
「(羊??)はぁ・・・・」
直も諦めず、執事の足に絡みつきお願いする
どうしたものか、・・・だれか助けてくれないか・・・
執事は心からそう願った・・・そして
「アイン!ここにいたのね!」
「あ!スペ〜いまからこのひつじさんにでんわかけてもらうの〜」
「え!?」
スペクトラは執事に目をやった
執事はブンブンと、顔を横に振りそんな事はいっていないと
態度で示した
「はやくかけるの〜!!!」
「アイン・・・イングラムはお仕事が忙しいのよ?
アインの我侭で電話かけたら迷惑でしょ?
今日は私とお風呂入りましょう?」
「だめ!!だめなの!!でんわ〜!!!」
クォヴレーはその場で地団駄を踏む
何が何でも電話をかけさせる気である
「アイン!!!」
その様子に思わず大きな声を上げてしまった
ビックリして小さな体は竦みあがった
「うっうっう〜!!」
「(ま、まずいわ!!)ア、アイン・・・私が悪かったわ・・
泣かないで頂戴・・・イ、イングラムに電話かけましょう!!」
「アイン!?どうした??何故泣いている???」
タイミングよくキャリコも到着した
そしてクォヴレーを抱き上げると
「・・・ひっく・・・スペ・・・おこったの・・・」
「何!?」
「・・・・悪かったわ、アイン。
さぁイングラムにお電話かけましょうね・・・(はぁ・・)」
「!!掛けるのか???」
「仕方ないでしょ?・・・それに1回掛ければ満足するわよ」
「・・・それもそうか・・・はぁ・・・・」
『スペクトラか・・・どうした?』
「アイン・・・じゃなくてクォヴレーが貴方に話があるんですって」
『クォヴレーが?わかった、代わってくれ』
スペクトラは足にしがみついている
幼子に受話器を渡した。
そしてその受話器を満面の笑みで受け取り、話し始めた
「イング〜♪」
『クォヴレー・・・どうした?寂しくなったのか?まだ1日も経ってないぞ?』
「さみしくないよ〜」
『・・・(ガクッ)そうか・・・ではどうした?』
「ヴレ、キャリとおふろはいりたいの〜」
『!?』
「でもキャリはイングに、めっ、されてるからヴレとはおふろはいれないいうの!
ねぇ〜?キャリとはいっていいでしょ??イング〜」
『・・・・だめだ』
「どうして〜??ねぇ、ねぇ?どうして、めっ、なの??」
『どうしても、だ』
「それじゃわからないの!イングのばか!!」
『・・・クォヴレー・・・』
「じゃあ、イングがすぐにかえってきてヴレとはいってくれるの??」
『・・・・・・』
「イングかえってこれないでしょ?だからキャリとはいるの!」
『・・・だめだ』
「なんで??イングきらい!!」
『クォヴレー!!』
「・・・こわくないの・・・めっ、してもおでんわじゃ
イングのかお、みえないから・・・」
『・・・はぁ・・・キャリコに代わりなさい』
「・・・めっ、しない?」
『ああ・・・しないから』
「わかったの・・・」
クォヴレーは無言で隣に立っているキャリコに
受話器を差し出した・・・
「(・・・俺に代われというのか??)・・・俺だ」
『・・・・・』
「無言は止めろ・・・いっておくが俺は何もしていないぞ?」
『ああ・・・あの子の口ぶりでそれはわかる・・・
不本意だが一緒に風呂に入ることを許す』
「!?なに??」
『クォヴレーに嫌われたくないからな・・・ただし!変なことはするなよ?』
「ほお・・・?変なこととはまたどんなことか?具体的に教えてくれ」
『・・・調子に乗るなよ?』
「(汗)・・・ふざけてみただけだ・・・
安心しろ!俺はショタコンではない!」
『ふん・・・どうだか・・・・クォヴレーに代わってくれ』
「ああ・・・・」
キャリコは足元で不安げに見守っていたクォヴレーに
受話器を返した
『・・・クォヴレー』
「・・・・・」
『キャリコと風呂に入って良いから、口を利いてくれないか?』
「!いいの??」
『ああ・・・ちゃんと肩までつかってよーく温まるのだぞ?』
「わかったの!!ありがとう!イング、だいすき!!」
『俺も愛しているよ・・・あと3日くらいはかかりそうだから
みんなの言うことはきちんと利くのだぞ?』
「プゥ〜・・・わかってるの!」
『むくれるな、お土産買って帰るから・・・じゃあな・・おやすみ』
「わかったの!おやすみ、イング!」
こうしてクォヴレーは見事にイングラムに勝った(?)のでした
続く・・・・?
有り難うございました。
まだまだ続く予定・・・・
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