〜末っ子の合宿2〜
「いーやーだー!!」
その声は合宿場の全てのコテージに響いたといっても過言ではない。
それほどまでに拒絶の叫びは大きかったのである。
イングラムの肩に担がれ部屋へと運ばれていくクォヴレー。
だがこのまま部屋へ連れて行かれればその後の惨劇は手に取るようにわかっていた。
もうあんな痛い(気持ちよくもあったが)おもいをするのはゴメンなので
必死に両手足をバタつかせ逃げようとしている。
そしてその『魂の叫び』が届いたのか、3人は部屋にたどり着く途中で
ある人物に呼び止められる事になった。
「・・・それが噂の弟君かね?」
「はい、大佐」
「弟のクォヴレー・・13歳です」
『噂の弟』の『噂』という部分がひっかかったがそんな事は気にしていられなかった。
ひょっとしたらこの『大佐』が自分の境遇を救ってくれるかもしれないからだ。
クォヴレーは意を決し『大佐』の元へ近づいた。
「・・・ん?」
「大佐!大佐にお願いがある!!」
「こら!アイン!!」
「目上の者には敬語を使いなさい!クォヴレー!!」
だがクォヴレーは2人の注意など聞こえないかのように『お願い』を続けた。
「大佐のお名前はなんというんだ??」
「・・・む?ダイテツ・・・だが??」
「では、ダイテツ大佐!オレをあの馬鹿兄たちとは違う部屋にしてくれ!!」
目をウルル・・とさせ、祈るように手を組みながら泣き落としを試みるクォヴレー。
真剣なクォヴレーの眼差しに何かあるな?と察したダイテツは、
「・・・ふむ・・クォヴレーは何故、兄とは違う部屋になりたい?」
クォヴレーはしめた!と心で叫びつつ、更に目を潤ませて言葉を続けた。
「折角の合宿なんだ!オレだって友達と同じように雑魚寝したい!
家族から開放されたい!!お願いだ!」
必死に目を潤ませクォヴレーは訴える。
「確かに合宿してまで家族と同じ部屋だと嫌かもしれない・・・」
必死な様子の少年に心動かされていくダイテツ。
その瞳の奥には孫娘の姿が浮かんでいるに違いない。
そしてダイテツの心が自分に動いていることを悟ると、
最後の追い込みにクォヴレーはかかろうとした、が・・・
「しかし大佐」
兄達の余計な一言で全ては水の泡となってしまったのである。
「ん?なにかな?」
「我々もアイン・・・
クォヴレーには友人達と同じ部屋で雑魚寝させたいのは山々なのですが・・・」
「何か問題でもあるのかね?」
「ええ・・・実は思った以上に今回の合宿の参加希望者が多くて、部屋数が足りないのです」
「!?」
クォヴレーには寝耳に水の事実だった。
まさかそんな理由で兄と同じ部屋にされたとは思ってもいなかったのである。
だが実際にそんな事実があるのであれば、今自分は相当やばい立場なのではないのだろうか?
「幸い我々の他にも親子、兄弟の参加者がいたので
そういう者たちは妥協ということで同じ部屋にする事に致しました。」
「ふむ?」
ギロッ・・とダイテツはクォヴレーに視線を送る。
クォヴレーは思わず竦みあがってしまった。
やはりこれでは自分が我侭を言っているようにしかとられないのではないか!?
いや、現実に今そうなっているのである。
実際は変態兄たちから逃れたい一心であったというのに・・・。
哀れクォヴレーはあうあう・・とダイテツ見ることしか出来なくなってしまっていた。
「そういう理由であれば仕方がないな・・・クォヴレー!」
おもいのほか大きな声で名前を呼ばれクォヴレーは竦みあがってしまう。
「今回は我慢しなさい。わかったね?」
めっ!と抑圧されクォヴレーは反論することすら許されない状況に追い込まれてしまっていた。
そしてうな垂れるようにコクン・・と首を縦に振ることで
『同じ部屋』であることを無理やり了承させられてしまった。
ダイテツはそんなクォヴレーの頭をヨシヨシと撫でてやりながら、
イングラムとキャリコに目配せをする。
2人は無言で頷いてクォヴレーの手をとった。
「ほら、クォヴレー・・いくぞ」
「・・・・・・」
「アイン?」
「・・・わかった」
ガックリと肩を落とし、引きずられるように部屋を後にするクォヴレー。
弟思いの行動にダイテツは満足そうに笑いながら3人を見送り吟醸に手を伸ばした。
部屋に行く途中、何故かうな垂れていた顔を上げ2人の兄を見てみた。
だが直ぐにクォヴレーは見なければ良かったと思わずにはいられなかったという。
なぜなら兄達の顔は信じられないくらい『黒い』ものだったのだから・・・・。
やはり『生徒』と違い『教員』は良い部屋を用意されているらしい。
その証拠にクォヴレーが連れて行かれた部屋は、
そのコテージ全部が『兄弟』で使用できるようである。
扉を開けるとベッドが四つ・・・シンクにシャワー室、トイレ・・・。
小さいながらも生活が出来るスペースが用意されていた。
それに比べ『生徒』ときたら狭い部屋に12人くらいで雑魚寝・・・。
それを考えたらこの幸運に感謝すべきなのだろうが
クォヴレーはとてもそんな気にはなれない。
ズルズル、と引きずるようにつれてきたクォヴレーを
部屋に入るなりベッドに放り投げるイングラム。
キャリコは誰にも邪魔されないようドアに鍵をかけ部屋中のカーテンを閉めていく。
暗かった部屋の明りは灯され暗い夜道を歩いてきた目には眩しく感じられた。
けれども『悪戯』されたくないクォヴレーはベッドから逃げ出そうと、
体勢を立て直し片足を床につけた・・・が、その瞬間、
「アイン・・・?」
背後から背筋が凍るほどの声で名前を呼ばれ思わず足が竦んでしまった。
振り向けば恐ろしく黒く微笑んだキャリコが居り、
シャツの前ボタンを外しているところであった。
ゴクン・・と唾を飲み込んでいるうちにシャツのボタンは全て外され
やがてクォヴレーに魔の手が伸びてきたのである。
無意識に体を後退させたが、ドンッと壁にぶつかってしまう。
「・・・・・?」
なんだろう?と振り向けば、
キャリコと同じくシャツの前をはだけたイングラムが背後にいた。
その瞬間、クォヴレーの脳裏にあの時の悪夢が鮮やかに蘇ってきて顔を引きつらせる。
「い、いや・・っいやっ・・!いやだーーー!!」
あの時の二の舞は嫌だ!と夢中でベッドから這い出そうとするが、
ガタイのいい大人の男2人の力を前にひ弱な子供が適うはずもない。
あっけなく抵抗はねじ伏せられキャリコに羽交い絞めにされてしまった。
「ひぃ・・!!」
腕を振りますことが出来ないよう、しっかりとキャリコに固定されると
正面にいるイングラムの手がゆっくりと服に伸びてきた。
上着のボタンを一個一個ゆっくりと外される。
中に隠れていた白い肌が露になると2人の兄の咽がゴクン・・と鳴った。
「変態〜!!なに生唾を飲んでいるんだ!?」
「変態?、だと?」
キャリコの声が後から聞こえてくる。
拘束は外されないと理解しつつも暴れながらクォヴレーは二人を罵った。
「実の弟の肌を見て生唾を飲むだなんて変態に決まっている!?」
「・・・クォヴレー」
「何だ!?」
「愛しい者の素肌を見て咽をならさない男はいないだろう?」
「愛しい者!?」
「アイン、俺もイングラムもお前を愛しているんだぞ?」
「愛!?」
「そう・・愛している・・だからこそ・・・」
クォヴレーのシャツを左右に広げイングラムは優しく胸の飾りに触れる。
指の腹で何かを弄るように飾りを愛撫され、
クォヴレーは体の奥底がフツフツ・・となっていくのを確かに感じた。
「愛しているから触れたい・・一つになりたいと思うんだ、クォヴレー」
「んん、んん、・・・んっ」
クォヴレーの胸の飾りは次第に芯を持ち始めプクンとその存在を主張し始めた。
「本当に・・アインは感じやすいな・・・これならお仕置きのしがいもあるというものだ」
「そうだな」
「あぅ・・・あっ・・・お、お仕置きって・・!?」
胸の飾りを摘んだり転がしたりしながらイングラムはクォヴレーの耳元に自分の口を近づける。
「・・・俺達が夏休みの間・・見事に逃げてくれただろ?」
「・・・・!」
「おまけに今日は同じ部屋は嫌だ!と逃げ回ってくれたしな・・なぁ?キャリコ」
「・・・ふ、・・ぅぅぅん!」
囁き終えると耳朶を甘噛みした。
すると面白いくらいにしなる快楽に弱い幼い身体。
「そうだな・・これからはそんな事はしないよう、
しっかりと身体に覚えこませておくとしようじゃないか、イングラム」
「賛成だ」
一体どんなことをされるのだろうか?
クォヴレーは無我夢中で暴れるがどうしてもキャリコの拘束からは逃げられない。
そうこうしているうちに面白そうに笑うイングラムの手が
クォヴレーの下肢へと伸びていくのをクォヴレーはただ見守ることしか出来なかった。
「・・・・あっ・・・あっ・・はっ・・ん」
濡れた音がコテージの部屋中に響いている。
キャリコに後から拘束され時折口の中を彼の舌で犯される。
両手はしっかりとキャリコに握られているので動かすことが出来ない。
以心伝心とでもいうのか?
イングラムがクォヴレーの弱い部分を責める瞬間がわかっているかのように、
嬌声をあげる時にキャリコの唇はクォヴレーから離れていく。
そしてあられもない声をあげるクォヴレーを2人で面白そうに笑うのだ。
「・・・んっ・・・んぅ・・・んっ・・あっ!だめっ・・あーーー!!」
また嬌声をあげる瞬間に唇が離れてしまった。
部屋中に色っぽい声が反響し2人の笑い声が耳を掠め、クォヴレーは全身を真っ赤にさせる。
あれほど2人を拒絶しておきながら2人の愛撫に反応し
淫らに喘いでいるのだから仕方ないことなのだがクォヴレーは納得がいかなかった。
文句を言おうと口を開くが直ぐにまたイングラムに咥えられてしまい
喘ぐことしか出来なくされてしまうのである。
開放を許されない快楽というものはこれほどまでに苦しいものなのだろうか?
キャリコに腕を拘束されイングラムに足の間にある象徴を口で嬲られ続けられていた。
そして達しそうになると根元を戒められ開放を許されなくされていた。
かれこれ1時間はこの拷問が続いているのである。
「・・・あ・・あぁ・・やだぁ・・も、やだっ!!」
腰を回転させ必死に許しを請う、が許されるわけがない。
なぜなら2人ははっきりと宣言していたのだから・・・
『これからはにげないようしっかりと身体に覚えこませる』と。
それすなわち『苦しい思いをしたくなければこれからは逃げるな』
という事に違いない。
つまりまだまだこの『快楽の拷問』は続くのだ。
イングラムの舌が性器の裏を擽り括れを這った。
するとクォヴレーはベッドの上で身体をバタバタと上下に跳ねさせ
足はシーツを何度も蹴っていく。
「あぁぁ!!・・あっ・・あぅ・・んっ・・やだぁぁ!」
目から涙が零れ頬を伝いシーツに落ちていく。
その涙をキャリコの熱い舌に掬われ舐められる。
ジッ・・と涙の浮かんだ目でキャリコを見つめクォヴレーは訴えた。
「・・・たい・・・イ・・きたい・・」
だがキャリコは目を細めるだけで何も答えてはくれない。
そして返事の代わりのようにイングラムの口淫はより激しいものになり
クォヴレーはベッドの上で悶え狂わされていった。
「やめて!・・やめっ・・!・・あっ・・・んっ・・ああ・・っ」
やがてクォヴレーは声すら出せなくなってしまった。
口をパクパクさせ身体を悶えさせることしか出来ない。
ヒクヒク・・と咽を痙攣させ体は全身ピンク色に染まっていく。
「・・・っ、・・・っ・・・、」
2人は満足そうにそんな様子を見つめ、どちらともなく口を開いた。
「そろそろ、1回開放させてやってはどうだ?」
「そうだな・・もう声も出せないくらいになってしまったようだしな」
「ああ、悶えるアインも可愛いが、可愛い声が聞けないのはもったいないからな」
「違いない・・・」
性器の根元を戒めていた手の力を緩めていく。
そして先端の小さな入り口に舌を割り込ませ最後の刺激に先端を強く吸い上げてやった。
その瞬間、クォヴレーの目は大きく見開かれベッドの上で大きく跳ねながら、
イングラムの口の中に耐えに耐え抜いた証を開放した。
「ぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
クォヴレーの身体は今だに細かく痙攣を繰り返していた。
息を大きく乱し天井を見上げている。
だが欲望を開放しスッキリしたのか頬は鮮やかなピンクに染まっていた。
そして体の痙攣が止まった頃、寝かされていた体勢から座る体勢に代えられてしまい、
顎をキャリコの手に固定されれ顔を上に向かさる。
「?????」
欲望の開放に浸っているので『抵抗』という言葉が脳から抜け落ちているクォヴレー。
なすがままにされながらも瞳は不安に揺れている。
やがて唇をてからせたイングラムの顔が自分の顔に近づいてきて、
背後からキャリコの声が聞こえてきた。
「最初は不味いかもしれないが慣れれば美味しいと感じるようになる。」
「・・・なに、が・・・?」
何を言っているんだろう?
とボケ〜としているクォヴレーを見てイングラムは口の端を歪ませる。
そしてキャリコの言葉が続けられる・・・。
「いきなり本番で飲ませるのはかわいそうだから、最初はアイン自身ので練習だ」
「・・・本番??・・オレ、自身の・・・??」
クォヴレーはますます意味がわからなかった。
不味いとか、本番とか・・・一体何のことなのだろうか?
キャリコの顎を固定する力が強くなる。
そしてイングラムの指が優しく唇に触れた。
なぞるようにイングラムの指が唇の上を動き、やがて口の中に入ってくる。
「口を開けるんだ・・アイン」
背後からキャリコの命令が下る。
そしてクォヴレーはこの時初めて違和感を覚えた。
「(・・・どうしてイングラムはさっきから喋らないんだ??)」
だがその答えを考え始めた時、唇はイングラムに塞がれてしまった。
そして驚くべき事にイングラムの口からドロリとした生臭い何かが移されてきたのである。
キャリコの声が耳元で恐ろしく大きく聞こえた。
「アインのだ・・・自分のなんだから汚くないだろ?全部飲むんだぞ?」
そう言って顎を固定していた手が咽をツー・・と撫でられる。
イングラムが一言も喋らなかった理由も理解できた。
つまりイングラムは自分が放ったモノを口に含んでいたので
喋りたくても喋れなかったのだ。
「んんぅ!!」
キャリコの手は相変わらず咽仏の辺りを行ったり来たりしていた。
なんともいえない刺激に思わず身体を撓らせるがイングラムにそれを阻まれる。
そして着々と口の中に充満していく自分が放った体液に吐気がこみ上げてきていた。
「(苦い・・!生臭い!!・・・吐きたい!)」
頭をふりなんとか逃れようとするが逃れられはしない。
やがてクォヴレーの口の中に全てを流し終えると、
イングラムは吐き出さないようクォヴレーの鼻をつまみ手で口を押さえながら上を向かせた。
「・・・飲みなさい、クォヴレー・・全部だ」
無慈悲な命令に涙が零れる。
だがコレを飲み下さなければ・・・この行為は終わらない。
仮に吐き出したとしてもこの行為はもう一回繰り返されることは手に取るようにわかっていた。
クォヴレーは諦めるようにゆっくりと咽をならして口の中の体液を飲み込んでいった。
有り難うございました。
鬼畜なお仕置き?
まぁ、フェ○をさせたい2人の準備なんですがね♪
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