アンケ
 

目覚めた時・・・
彼が傍にいないとなんだか変なカンジなんだ・・
胸にぽっかり穴が開いたような・・・
最近・・といってもまだ3日目だがイングラムは一緒に寝てくれない・・
それが寂しくて・・・嫌で・・・
だからオレは寝ぼけたフリをして・・
枕を持って・・・彼のベッドに忍び込んだ・・・







〜Tested enduranceA〜



下半身の熱は冷める気配を見せずイングラムは切ない時間をおくっていた。

「(・・・まずい・・このままでは本当にまずい・・)」

冷めない熱をどうすることも出来なく深いため息をつく・・・
その時不意に抱きしめている無防備な存在を覗き込んでみる・・

「・・・眠れないのか?」

腕の中の存在と目と目がバチッと合い、クォヴレーは語りかけてきた。

「・・・起きて・・いたのか?」
「・・・目が覚めた・・ため息で」

腕の中で目を擦りながらクォヴレーは答える。

「すまない・・ちょっと諸事情が・・・」
「?諸事情・・??」
「ああ、・・俺はちょっとシャワーを浴びてくる」
「??シャワー??さっき浴びたじゃないか」

怪訝そうに見つめられイングラムは返答に困ってしまう。

「(お前のおかげで下半身がすごい状態だから熱を冷ましてくる・・
 とは言えない・・・どう答えようか・・・)」

上半身はクォヴレーをしっかりと抱きしめていたが、
下半身は実は限りなくクォヴレーから離していた。
クォヴレーに己の猛った欲望を知られたくなかったからだ。

「・・・明日の用意をしていたら汗をかいてな・・
 シャワーを浴びようとしたら、
 お前が寝ぼけて俺のベッドにきたものだから
 タイミングを外したんだ・・・・」
「・・・ふーん・・・」
「目が覚めたんなら自分の部屋へ行きなさい」
「やだ」
「クォヴレー?」

クォヴレーは起き上がりイングラムを睨んだ。

「朝、目が覚めて一人ぼっちのベッドは寂しいんだ」
「・・・・・」
「オレは寝ぼけてここに来たんじゃない」
「!」
「・・・自分の意思で来たんだ・・・イングラムの腕は安心するから」

目を伏せながら喋るクォヴレー・・・。
イングラムも起き上がり語り始めた。

「困る・・クォヴレー」
「!何故だ!?」
「・・昼間はともかく・・今は夜・・・クォヴレー、俺の忍耐力にも限界があるんだ」
「?忍耐力??」
「昼間抱きしめるのと、夜抱きしめるのでは全然違う・・・」
「????」

切なげにクォヴレーを見つめながら両肩に腕を伸ばし押し倒す。

「!!イングラム!?」

真っ直ぐに大きく見開かれた瞳を見つめ、
ゆっくりと下半身をクォヴレーの下半身に擦りつけた。

「!!」
「・・わかっただろう?」

耳元で優しく囁かれ背筋がゾクンとする。
腰にこすり付けられた欲望の猛りを感じ取り
真っ赤になりながらイングラムの目を見つめ返した。

「俺は・・お前を抱きたくて仕方がないんだ・・・
 苦しいくらい・・・切ないくらい・・お前が欲しい」
「・・・あっ・・」
「だがお前は・・・怖いんだろう?」

コクン・・・と小さく頷いた。
怖い・・・というのは嘘ではないからだ。
現に今だってただ押し倒されただけなのにカタカタ・・・と身体は震えている。

「(痛いのは・・嫌なんだ・・・でもイングラムは好きだし・・・オレは・・)」

なんと言っていいのかわからないクォヴレーはオドオドしてしまう。
そして出発前に怪我したアラドのお見舞いに行ったときに交わした会話を思い出した。



『その人が好きならさ、えっちしたいって思うもんなんじゃん?』
『えっち??』
『・・・クォヴレーさ、セックスって知ってるよな?』
『・・・まぁ、一応は・・』
『えっちイコールセックスだぜ?』
『!!?そうなのか??』
『・・やっぱ知らなかったんだな・・・』
『でも具体的にどんなことするのか知らない』
『へ??うーん・・この前も言ったけど・・ごにょごにょ・・』
『!!?・・・そう、なのか・・・』
『そ!ま、本で読んだだけだけどさオレも・・・で、?』
『・・・??で?』
『お前の好きな人って誰??』
『!!それは・・・内緒だ!!』
『えー??けち!』





「(アラドは恋人ならば性行為は当たり前だと教えてくれた・・・
 アラドの話によると性行為の具体的な内容は、
 閉じ込められていた時にされた行為とほぼ同じ・・・
 ということは痛い行為だ・・・痛いのは嫌だ・・・
 あ・・でも・・・あの時イングラムは何故・・・あんなことを・・
 オレを・・好きだから??)」


イングラムを真っ直ぐに見つめ考える。

「(でも、好きじゃなくても出来る行為だ・・とも言っていた・・
 だが、アレが・・何もしないのに硬くなるのは・・・)」


クォヴレーの思考回路はグルグル・・グルグル回る。
そんな様子が伝わったのか、優しく微笑みを向けられると、

「大丈夫だ・・約束しただろ?お前がその気になるまで無理強いはしない・・
 だが一緒に寝るのは勘弁してくれ・・・辛いんだ」

肩から手を放し、イングラムはベッドから降りようとする、が

「!!待ってくれ!!」
「・・・クォヴレー」
「・・いかないでくれ!」
「・・・人の話を聞いていなかったのか・・・?襲うぞ?」
「・・う・・うぅ・・・イングラム・・イングラム!」

クォヴレーは知らず知らずのうちに目に涙を溢れさせていた。
細く長い指で涙を拭われると・・感情が涙と一緒に爆発した。

「イング・・・オレ・・・は・・・っ」
「どうした?何故泣くんだ?」
「痛いの・・ヤなんだ」
「・・・ああ、わかっている」
「怖いイングラムも嫌なんだ」
「・・わかっている」
「意地悪なイングラムも・・嫌なんだ」
「・・・そうか」

涙の溜まった目でイングラムを真っ直ぐに見つめ
懸命に言葉を搾り出す。


「・・・だから・・痛くしないでくれ」
「・・・クォヴレー?」
「怖くならないで・・っ」
「・・・・・」
「意地悪したらヤダ!!」
「・・・・クォヴレー・・・」

イングラムが寝巻きにしている浴衣の胸部分を掴むと真っ赤な顔で言葉を続ける。

「イングラム・・・イングラム・・・」

がだ、続ける言葉を紡ぎだすことが出来ない。
そんなクォヴレーを優しく抱きしめると、

「・・・痛くしない・・怖くもならない・・・意地悪もしない・・・だから・・」
「・・・イングラム」
「抱かせてくれ、クォヴレー・・・抱きたいんだ」

コクンコクンと首を縦に振る・・
恥ずかしくてそういう答えしか返せない。

「・・・いいのか?本当に抱くぞ?」
「・・・約束・・・守ってくれる?」
「あぁ・・・守る・・だから・・」
「イングラム!・・・んぅっ」

後頭部を抑えられ、熱いキスがクォヴレーを襲った。


彼のクォヴレーに対する思いを表したかのような激しいキスに
クォヴレーは息が出来なかった。

「はぁ・・・う・・んんぅ・・」

空気を求め身体を翻す。
だが口付けを交わしているので思うように動けない。
後から抱きしめられる形になりさらに激しいキスで口内を犯される。

「はぁ・・・はぁ・・・苦し・・・」
「フフ・・息をしなければ当たり前だ・・・」

口付けから開放されホッと一息ついたのもつかの間、
イングラムの手があらぬ場所へと侵入してくる。


「!!あっ」

浴衣の間から手を侵入させ太股を撫で始める。

「ふぅ・・・ん」

腫れ物にでも触るような手つきで撫でられ背筋がゾクンとなった。
股の外側を這いずり回っていた手がだんだん中央へよってくる。
足の間に手を進入させ下着の上から目的のものをやんわりと揉み始めた。

「くぅ・・・ぁ・・んっ・・んん!!」

下肢ばかりに意識を集中していたため上半身が手薄だった。
イングラムは左手を浴衣の中に進入させ胸についている小さな突起を
キュッと摘み上げた。

「はぁ・・・あぁ・・ん」

何度かつままれるとソコはコリコリになっていく。
硬くなったのを確かめると今度は押されたり転がされたりした。
そして左側を攻め終わると右側に指は移動していく。

クォヴレーは口に手をあて漏れる声を必死に押さえ込む。

男の象徴を丁寧にもまれ、上の突起を少しきつめに愛撫される。
この二つの刺激に耐えるだけでも精一杯だったのに
今度は耳に生暖かいものを感じた。

「んん!?・・・こ、今度は・・な、に・・あっ」

ネットリとした感触が右耳を襲う。
耳たぶや中を舐められ終いにはフゥー・・と息を吹きかけられた。
3箇所から襲ってくる快楽にクォヴレーはどうしたらよいのかわからなかった。


「んっ・・んんぅ・・(何だ?コレ・・こんなの知らない!・・あ、でも・・)」
「・・・クォヴレー・・・どうだ?」
「んっ・・んっ・・・どう・・って?」
「・・気持ちいいのか?」
「・・んっ・・わかんな・・あぁ・・ひぅっ」

口を手で押さえ身体をCの形に丸く曲げるクォヴレーの耳元で僅かに笑い声が聞こえた。

「な、何が・・おかしい・・!!」
「いや、・・別に・・」

目を細めながらそれらの行為を続行していく。

「・・ぁ・・ぁ・・ぃぃ・・んぅ」

突起を弄っていた手を帯の位置まで移動させ帯を解いていく。

「あ!・・だめ、だ・・・もっと弄って・・・」
「わかった・・わかったから正面を向きなさい」
「・・・なんで、だ?」
「その方が愛撫しやすいし・・」
「・・・愛・・撫・・??」
「お前の可愛い顔がよく見えるからな」
「・・・顔??」

なんだかよくわからないがもっと気持ちよくなれるなら、と
クォヴレーは仰向けに横たわった。

下着の上から性器を優しくマッサージするように揉む。
するとドンドン硬くなっていき外界へ出たそうに
下着にシミを作り出す。

「・・・クォヴレー」
「・・・ん〜?なぁに?」
「ココ・・外に出たそうだ・・・下着にいやらしいシミが広がってきている」

ボッと顔に火がつきイングラムを睨んだ!

「意地悪しない約束だ!」
「・・ああ、すまん・・そうだったな・・下着、脱がせていいか」
「・・・んっ・・・脱がせて・・・苦しい」

下着の両端をつかむと丁寧に下にずり下ろしていく。
するとプルンッとソレは元気に顔を出した。
下着を脱がせ終えると今度は直にソレを手で握る。
するとビクンと身体は痙攣した。

「フフ・・・まだちょっと触っただけなのに元気だ・・」
「・・・うっ」
「そして可愛いピンク色・・」
「イ、イングラム!!」
「・・・なんだ?」
「意地悪しない約束!!」
「これくらいじゃ、意地悪じゃないだろ?
 それとも何か?俺は感じたままの感想を言う権利もないのか?」
「そ、それ、は・・・う〜・・」

むくれるクォヴレーに微笑を向けながらゆっくりと小さな体の上に覆いかぶさっていく。

「・・あっ・・あぁ・・」

下肢を扱かれながら首筋を舐められる。

「・・ぁぅ・・あぁ・・んっ・・ふぅ」

舐められた部分を今度は啄ばむように吸われ赤い後が残る。

「クォヴレー・・見えるか?」
「・・・何が?」
「ココに・・・お前が俺のものだという印を残した」
「・・・しる、し・・?」
「キスマークだ」
「えぇぇぇ!?・・・あっ・・やっ」

何かを言おうとした瞬間今度は違う場所を吸われる。
甘い痺れにゾクンとなり、クォヴレーは言葉を飲み込んだ。
知らず知らずのうちにイングラムの身体に腕をまわしていく。

「あっ・・はぁ・・・んぅ・・」

彼の唇が首筋から下へ下へ降下していく。
そして唇がはなれた場所には必ず『所有の印』が刻まれていた。
突起に唇がたどり着くとコリコリになったソレを甘噛みされる。
クォヴレーは首を左右に振った。

「(知らない・・知らない・・・こんなの知らない・・全然今までと違う)」

「ふぅ・・う、んぅ・・・ぁっ」

切なげに目を細めそれでも迫りくる快楽にその身を委ねていく・・・
小さく開けられた口から小さく漏れる喘ぎ声・・・

「(クォヴレー・・・もっと派手に喘げ・・もっと乱れたお前が見たいんだ)」

イングラムは身体中にキスをしながら顔を下へ移動させていく。
目時の場所が近くなると、白い太股を大きく二つに割った。

「あ!」

いきなりの出来事に足を閉じようとする。
しかしもうすでに身体に力が入らなくなってきているので不可能であった。

「やだっ!はずかしい!」
「・・今さらだろ?」
「・・そんなことない・・やだっ・・」
「大丈夫だ」
「イングラム!いやなことはしない約束だろ??!」
「・・・だが気持ちよくなりたいだろ?それには・・」
「ソコ、舐められるの嫌い!!」
「・・・・・」
「頭おかしくなる・・!やだっ・・止めてくれないとコレもここで止めるんだからな!!」

クォヴレーは涙目でイングラムを脅迫?した。
毛の逆立った猫のように威嚇してくる。
さすがに今ここで止められるのは辛いので諦めたようにため息を小さくつくと

「わかった・・・いやなことはしない約束だからな・・別の方法で気持ちよくしてやろう」

ベッドに投げ出されている手首を摘むとイングラムは自分の口元へ運んでいく。

「?????」

つめ先にそっとキスをすると指を口淫しはじめた。
指1本1本を丁寧に舐められ、指全体を口の中へ入れられ唇で愛撫される。
指に舌を絡められネットリと舐めあげられる。

「・・・知らない・・」
「・・・何を、だ?」
「・・・指、を舐められるのが・・気持ちいいだなんて・・」
「クォヴレー・・・それは『知らない』ではなく
 『知らなかった』・・・だろう?」

笑いながらも丁寧に指を舐めていく。

「あ、そっか・・」
「クォヴレー・・・」
「ん?」

指を舐めながら自分の指をクォヴレーの唇に押し当てた。

「やってごらん・・・俺と同じように・・舐めてくれないか?」

突然のことに、瞳は戸惑いで揺れたがやがて口を開きペロペロ指を舐め始めた。

「・・んっ・・イングリャムの・・ゆびゅ・・細くて・・長いんだにゃ・・」
「ぷっ」
「??にゃに??」
「・・いや・・」

舐めながら喋るので口調がなんともおかしく笑いがこみ上げた。

「かわいいな・・お前」
「ん〜??」
「・・・もういいか」
「ん?」

口から指を抜きイングラムはそっと唇にキスをした。

「よく出来た・・上手だ・・・これからお前が濡らしてくれたこの指で
 うんと気持ちよくしてやる・・・」
「?????」

クォヴレーの頭の横に左腕をつき右は太股に這わせていく。
するとクォヴレーの身体は僅かに反応しベッドが少しだけ軋んだ音がした。

「最初は1本だ・・」
「1本??・・・・あっ」

あらぬ場所に・・何かが進入してきた。
そこはいつもいつもイングラムを突き入れられ泣かされてきた場所である。
流石に恐怖の色を顔に出したがあやすように頬を優しくなぞられクォヴレーは息を吐いた。

「そう、体の力を抜くんだ・・大丈夫・・時期に気持ちよくなる」
「・・う、そだぁ・・・」
「本当、だ」
「うそ・・・!!あぅ・・」

円を描くように緩やかに指を動かし2本目を挿入した。

「あっ・・あっ」

入り口が緩んできたのを確かめると徐々に更に奥へと進ませていく。
襞をたどり内部をかき回す・・・そしてある場所を擦ると
クォヴレーは身体を大きく跳ね上げた。

「はぁ・・っ・・・あっ・・・なに・・な、・・やっ」

両腕をおでこの上でクロスするように組、クォヴレーは嬌声を上げた。
今回、この行為をはじめてから初めての大きな嬌声に
満足そうに口の端を歪ませると、

「・・性感帯だ・・・前に教えたろ?」
「・・・うっ・・・あっ・・・性・・感・・帯?・・あぁ!」
「今、俺が擦っている・・ココ」
「あぁ!!」
「ココがお前の前立腺・・お前が最も感じる場所だ」

説明しながら頭の横についていた手をクォヴレーの性器へと持っていく。
そしてゆっくりと上下に扱き始めた。
後に入れている指を3本に増やし、性器をなで上げる。

「あー!!・・・ひっ・・やだぁ・・・なんだ、これ?
 こんなの知らない・・変・・変だ・・オレ・・あ・・ぁぁ・・」
「・・・性器がこんなにヌルヌルだ」
「言うなっ・・・ぁっ・・もぉ・・・」
「・・・イくか?」

コクコク頷く。

「・・・は・・ぁぁ・・早く・・・おかしくなっちゃう・・あぁー!!」

性器の先端に爪を立て最後の追い討ちをかけた。
腫れあがったソレは熱く脈打ちやがて先端から白濁した液体が飛び出してきて
イングラムの顔を汚していく・・・・
顔に付いた生暖かい愛液を指ですくうとそれを舐める。
欲望を開放してグッタリとベッドに身体を預けるクォヴレーに
覆いかぶさり唇に啄ばむようにキスをした。

「・・・気持ちよかったか?」
「・・・んー・・よかった・・」

ニッコリと微笑んできたクォヴレーの汗で額にくっついた前髪をかきあげる。
クォヴレーが着ていた浴衣を脱がせ、自身も浴衣の帯紐を解く。

「そのまま、力を抜いているんだ」
「・・・?」
「大丈夫だ・・・」

不安げに見上げてくるクォヴレーの額にキスをすると
両足を抱えあげた。
ビクンッとクォヴレーの体が揺れる。
開放の余韻でグッタリしていた身体が急に硬くなる。
後孔に熱い何かを押し当てられるとその顔は恐怖で引きつり始めた。




「やだぁーーーー!!」
「!くっ・・クォヴレー・・・頼むから暴れないでくれ」
「やっ・・やぁ・・!!」
「・・・・クォヴレー」

抱えあげられた足をバタバタバタつかせクォヴレーは恐怖から逃げようとする。

「痛い・・痛い!ソレ痛い!!」
「大丈夫だ」
「やだぁ・・!やだっ・・許してくれ!!・・う・・うぅ・・ひっく」

抱えあげていた足を下ろし泣き出したクォヴレーを見つめる。

「(やはり・・まだ早かったか・・?)」

あの時、孔に無理やり熱く猛った凶器をねじ込まれ泣いても懇願しても
その行為は続けられた。
無理やり突き上げられた恐怖と痛みはすぐに拭いきれるわけもなく・・・・

「・・ひっく・・・うっ」

イングラムは諦めたように微笑むと涙で濡れる頬にキスをして涙を舐めた。

「すまん・・・まだ・・早かったな・・そうだな、
 あれだけ怖い思いをしたんだ・・・そう簡単には恐怖は消えないな・・」

泣いているクォヴレーの頭を優しく撫でると
クォヴレーはイングラムの顔を見つめた。
その顔は切なげで・・・苦しそうで・・・

「(・・イングラム)」
「今日はここまでにしよう・・・」
「・・・痛いの・・・やなんだ」
「ああ、わかっている」
「でも、イングラムの苦しそうな顔を見るのはもっとヤダ」
「・・・・クォヴレー」
「・・・痛くないかな・・・?」
「・・・全く痛くない・・・とは保障できないな」
「・・・うぅ」
「・・もともと挿れるべき場所ではないからな」
「そうだよな・・・毎回・・死ぬかと思った」
「・・・悪かった」

苦しげに眉を寄せ謝罪を繰り返すイングラム。
ズキンと・・・
クォヴレーは彼のそんな顔を見ると心が痛んだ。

そして彼の首に腕を回すと

「挿・・れよ?」
「・・・クォヴレー?」
「今度は・・泣かない・・挿れよう・・挿・・れて」
「無理するな・・」

頭を激しく左右に振るうと

「無理じゃない!!早く!早くしないと気が変わるぞ!?いいのか??」
「・・・よくないな」
「だろ??なら早く!!」

足の間に再び身体を割り込ませ足を抱え上げる。
孔に猛った自身をあてがうとクォヴレーを見る。

やはり顔は恐怖で青ざめている。


「クォヴレー・・」
「・・ぁ・・・怖い・・怖いんだ・・」
「あぁ、それが当然だ・・・当たり前だ」
「・・・イングラム・・・あっ」

抱えあげていた足を下ろすとクォヴレーの上に覆いかぶさる。
そして不安と恐怖でいっぱいの瞳にキスをすると、

「大丈夫だ・・・怖くない・・・怖いならずっと俺の顔を見ていなさい」
「・・・顔?」

イングラムは細い身体を力強く抱きしめた。

「そう、顔だ・・・ずっと見ているんだ・・」
「・・・んっ・・・わかった・・」

彼の両頬に手をあてジッとその顔を見つめ始める。
目と目が合いイングラムは優しく微笑みかけると、
より一層クォヴレーを強く抱きしめる。
再び後孔に猛った分身をあてがうと・・





「・・・あっ!」



小さく口からクォヴレーの声が小さくもれる。
そしてイングラムの熱い欲望の先端が小さな入り口の内壁に包み込まれていった。







更にあと1回続きます。 次もエロ・・・・ 戻る