アンケ
 

〜Tested enduranceB〜


それは、なんだか不思議な光景だった。
大好きな彼の頬に手を添え彼の顔を凝視する。
孔の圧迫が強くなれば成る程、
彼の顔は切なげに眉を寄せ、声が漏れる。



「・・・っ」

ゆっくりと狭い内部に自身を埋めていきやがて全体が内壁に包み込まれた。
馴染ませるために数回軽く腰を揺さぶる、
すると抱きしめている存在から声がもれる・・・

「ぁ・・ぅ・・んんっ」

自分の頬に添えられていた両手を外し自分の手でその手を包み込んだ。

「クォヴレー・・・痛いか?」

包み込んだ両手をクォヴレーの胸の上に置き、片方の手で両手首を握る。
もう片方の手でクォヴレーの後頭を持ち上げ熱い口付けを落とした。

「んぅ・・・」

クォヴレーはキスが好きだった。
彼に握られていた両手を外すと、イングラムの頭を両手で押さえ込んだ。
もっと深くキスして欲しかった・・・
もっときつく吸い上げて欲しかった・・・
クォヴレーは夢中で彼の舌に自分の舌を絡み合わせた。
イングラムも両手で頭を抱え激しく口付けに応える。

「んっ・・んっ・・ふぅ・・・」
「・・・クォヴレー」
「・・・イングラムのキス・・好き・・気持ちいい」
「そうか・・・俺も好きだ」

満足げに微笑むクォヴレーにもう一度キスを落とした。
そして緩く何度か腰を揺らす・・・

「はぁ・・・んっ・・んん〜」

唇を離し組み敷いている相手の顔を覗き込む。
緩く、緩く腰を揺さぶり馴染ませていく。

「痛いか?クォヴレー・・?」
「・・・痛くない・・圧迫感、はあるけど・・」
「そうか・・・」
「不思議だ・・・んっ・・ぁっ」

緩い動きを少しだけ早くする。

「なに、が・・不思議・・なんだ?」
「・・・ぁ・・んぅ・・・だって・・」
「・・・だっ・・て?」
「・・いつも・・ぅ・・あんなに・・い、痛・・かっ・・のに・・」
「・・・・・っ」
「いま・・は、痛くない・・むしろ・・あぁぁぁ!!気持ちいい」
「・・・ちゃん・・と・・っ・・解したからな・・」
「・・・あっ・・・やっ・・解す??」
「・・っ・・指で・・たくさん・・かき回しただろ?」
「!!!」

揺さぶっていただけの動きを抽挿する動きへと変化させていく。

「・・・あの時は・・解さなかったから・・痛かったと思う・・すまなかった」
「・・・はぁっ・・・あっ・・ぅ・・・んっ」
「クォヴレー・・・お前に・・俺を・・っ忘れさせないために・・・」
「・・・・ふぅ・・・ぅっ」
「俺を覚えておくようにと・・痛みで俺を忘れないようにしたんだ・・」
「・・・くっ・・ぅ・・ひどっ・・」
「あぁ・・俺はどうかしていたんだ・・クォヴレー・・すまない」
「んん〜・・もぉ・・いい・・・から・・もっと擦って・・」
「・・クォヴレー?」

全身に汗をかきながら抱きしめているクォヴレーの顔を覗き込んだ。
クォヴレーは必死にしがみつきながら、

「イングラム・・もっと・・早く・・動けるだろ?」
「・・・・・っ」
「・・・さっき・・指で・・気持ちよくなったところ・・擦って」
「・・・バカだな」
「むっ・・何がバカなんだ?」
「・・・俺を・・挑発してどうする・・?」

クォヴレーはニヤリと笑うと

「オレが嫌なのは痛いのと・・怖いのと・・意地悪・・・だ。」
「・・・あぁ・・そうだったな」
「今のイングラムは怖くない」
「・・・そうか」
「痛くもしないし・・・意地悪でもない」
「・・・・」
「今は優しいし、・・・気持ちいい・・・イングラム」
「ん?」
「す、き・・・だ。」
「クォヴレー・・」
「好きだ・・イングラム・・・大好き」
「クォヴレー・・ありがとう」

クォヴレーの口にキスをする。
頬にキスをし、耳たぶを甘噛みした。
そしてそっと耳元で囁いた。

囁かれた言葉を聞き、真っ赤になると
クォヴレーは満面の笑みを浮かべた。

「もう一度・・もう一度・・・言って・・くれ」
「・・・クォヴレー・・・愛している」
「・・・イングラム・・・」

クォヴレーはイングラムに力いっぱい抱きいた。
イングラムの肩に生暖かい雫が落ちてくる。

「・・何故・・泣く?」
「・・・わからない・・涙が止まらないんだ」
「・・痛いのか?」

パサパサ・・・と、銀の髪が鼻をくすぐる・・
クォヴレーが頭を左右に振ったからだ。

「痛くない・・気持ちいい・・ただ・・」
「ただ?」
「し、幸せすぎて・・涙・・止まらない」

涙を浮かべながら必死に捕まってくる相手に
より一層愛しさが芽生えた。

「・・嬉し涙・・か。いい涙だ・・大の男が流してもおかしくない涙」
「・・・イングラム」
「涙は・・普通しょっぱいものだが・・どれ」

頬を流れる涙を舌ですくい舐めると、

「・・幸せの涙は・・甘いな」
「・・・き」
「き?」
「気障・・・だ」
「ははははっ・・・もっと甘い涙を舐めさせてもらおうかな?」
「・・あっ・・・ちょ・・くすぐったい・・」

頬を舐められ、目じりを舐められ溢れ出てくる涙は全て食べられてしまった。

「クォヴレー・・愛している」
「・・んっ・・・オレ、も・・」
「・・・動いていいか?」
「・・・んっ」














奥に突き入れると内壁にギュッと包み込まれたまらない痺れが全身を支配していく
引き抜こうとすればそれを阻むように内壁は縮小し絞られる・・・
するとたまらない射精感がこみ上げてくる・・・





奥まで突かれればくわえ込んでいるソコはキュッとソレを締め付ける。
疲れた瞬間には脳天が痺れるような感覚に襲われる。
ソレがくわえ込んでいる穴から逃げようとすれば更にソコはソレを締め付ける。
するとソレは脈打ちながら更に硬さと大きさを増していく・・・
もっと・・強く・・・突いて欲しい・・・












グラスに入っている氷が水分に溶けてカラン・・と音が鳴った。
イングラムの身体に体重を預けトロンとしているクォヴレー。

「・・・辛くないか?」
「ん・・・平気だ・・なんだかまだフワフワしている」

クォヴレーの腰に腕を回し更に近くへと引き寄せる。
壁に背と預けウィスキーを片手にクォヴレーの頬を何度もなぞる。

クォヴレーは何を思ったのか急にイングラムを振り返り膝立ちになると首に腕を回す。

「ソレ、美味いのか??」
「・・・ウィスキーか?」
「ああ、美味い?」
「・・・お前が牛乳を美味しいと感じるように美味しいな・・特に」
「・・・特に?」

ニヤッ・・と笑い唇に軽くキスをする。

「・・・いい汗をかいた後の酒は格別だ」
「・・・イングラム!!」

クスクス笑いながらクォヴレーの頭を自分へ引き寄せると今度は深い口付けをする。

「・・・ぁ・・・うぅん・・・っ」

唇を離すと口に残っていた酒に酔ったのか・・それとも「イングラム」に酔ったのか
熱で瞳は潤み口端から飲みきれなかった唾液が零れ落ちる。

「・・・苦い・・酒はちっとも美味しくなどない」
「・・・大人になれば酒の味がわかるようになる」
「そんな日が来るとは思えない・・・」
「酒が飲めなければ大人の付き合いは難しいぞ?」
「・・・大人の付き合い・・・上司との席の話?」
「それもあるし・・・俺はお前と酒を飲み交わしてみたいんだ」
「!そうか・・・うん・・イングラムがそういうのならば・・・がんばる」

微笑みながら今度はクォヴレーが唇を唇に近づけキスをした。

「・・・んぅ・・・イングラム・・」
「・・・ん?」
「・・気持ちよくなりたい」
「クォヴレー?」

顔を赤く染め、それでも真っ直ぐにイングラムを見つめながらゆっくりゆっくり言葉をつむいでいく。

「繋がりたい・・・イングラムと」

恥ずかしいセリフに顔を上げられないでいるとイングラムは優しく微笑み
そっとベッドの上に押し倒した。


「・・・身体が辛くなったら直ぐに言うんだぞ?」
「・・・ん・・わかった・・早く気持ちよくして・・」

真っ赤な顔のクォヴレーの唇に軽くキスをする。
それはまるで睦ごとをはじめるという合図のようなやさしい口付けだった・・・。













2人分の息づかいと・・・2人分の重みで激しく揺れるベッドの音・・
そして・・・・

「クォヴレー・・クォヴ・・レー・・」
「・・ぁ・・・はぁ・・んぅ・・イング・・あっ・・ぁぁ」

ベッドライトだけに照らされ、ベッドの上で獣のように激しく交わりあう2人・・
ライトに照らされ流れ出る汗は妖しく光って見える。

正常位ではじめつながっていた二人だが、
今はクォヴレーがイングラムの上に乗っていた。
逞しい胸板に手をつき自分で動いている。

「・・はぁぁぁ・・あぁ・・深い・・イイ・・んぅ」
「・・・クォヴレー・・」
「・・・っふ・・ぅ・・ぁ・・イングラム・・も・・動いて・・」
「・・・了解だ」

細い腰を掴み下から一気に突き上げる。
すると深いところまでクォヴレーの中に飲み込まれゾクゾクと背筋に電流が走る。

「あぁーー!!・・・ぁ・・ぁぁ・・」

身体をのけぞらせ・・今回何度目かの絶頂を迎えた。
イングラムの胸の上に力なく倒れこむと、優しく背中を撫でられた。

「・・・んっ・・幸せ・・だ」
「・・俺もだ・・・」
「・・・イングラム・・・」
「ん?」
「・・・もう1回・・できるか?」
「・・・クォヴレー」
「ん〜?」

片方の手でクォヴレーの背中を撫でもう片方で抱きしめながら少し驚いたように、

「・・・お前・・結構エッチなんだな」
「!?何故だ!?」
「もう5回はイっただろ・・なのにもう1回だなんて・・エッチな証拠だ」
「!な、ななななっ・・」

憤慨しながら逞しい胸元をポカポカ叩いた。

「煩いな!はじめに苛めないって約束しただろ!?破るな!!」

少しだけ意地悪げな笑顔を向けると孔に指を入れかき回していく。

「・・・んぅ・・・」
「これは苛めじゃない・・・お前がエッチで嬉しいんだ・・」
「・・・ふぅ・・ん・・うれしい??」
「・・クォヴレー・・どうしてもう1回ヤりたいんだ?」
「・・・はっ・・あぁ・・・イングラムと・・・繋がっていたい・・からっ」
「そうだろう?・・だから嬉しいんだ・・俺を好きな証拠だろ?」
「んんぅ・・・んっんっ・・・あっ・・もぉ・・・・」

上に乗っているクォヴレーの両腕を掴むと上下を逆転させる・・再び組み敷き、

「・・・挿れるぞ?」
「・・・んっ・・」







四つん這いになり、後から激しく犯される。
シーツを必死に掴み快楽を貪る。

「・・・はぁ・・・あぁあぁぁぁ!!」

2人分の汗が次から次へとシーツにシミをつくり広がっていく・・・。
クォヴレーの足の間からは白濁した液体が流れそれも汗と一緒にシーツの上へと落ちていく。

後からクォヴレーをしっかりと抱きしめ、後の首筋を何度もきつく吸い上げた。
胸の突起を摘んだり転がしたり、
耳たぶを舐め鼓膜に直接愛の囁きをする。
彼の低い声が脳まで届きクォヴレーはどうにかなってしまいそうだった。

繋がっている部分も・・・
手が這った部分も、
唇で吸いつかれた部分も、
熱い舌で舐められた部分も、
鼓膜に直接響いてくる言葉も
どれもこれもが身体の奥底に眠る快楽を呼び覚まし頭が真っ白になっていく。


「ぁぁあ!!・・やぁ・・・!おかしくなる!!イングラム・・おかしくなる」
「・・・クォヴレー!」

身体に力が入らなくなったクォヴレーはベッドに倒れこむ。
そんなクォヴレーの腰を掴み今度は自分の上に座らせる体位へ変更させた。

「ああーーー!!」
「・・・くっ・・・すごい締・・め付け、だ・・」

張り詰めているクォヴレーの性器に手を伸ばしヤワヤワと扱く。
すると身体は足も腕も・・・身体中全てが痙攣した。

「んぁ・・・ぁぅ・・・ダメだ!」
「・・ダメ?・・・何がだ?」
「・・・き、気持ちよすぎて・・・イングラムのことしか・・・」
「・・・俺のことしか?」
「かんがえ・・られない・・・」
「・・・奇遇だな・・・俺ももう、クォヴレーのことしか考えられない」
「・・・イングラム・・・んくっ・・・ぁぁ・・・あっ」

座っているクォヴレーを下からおもいきり突き上げる。
性器を抜こうとするたびに熱く内壁に締め付けられ
これ以上ないというほどの快楽が背中から脊髄へと襲ってきた。


「・・・くぅ・・・クォ・・ヴレー、愛している・・・」
「オレも・・・オレ、も・・ぅぁぁぁぁっ!!」
「一緒に・・・イくぞ・・」
「・・・うん・・・んんっ・・・んーーー!!」
「・・・・っ!!」

先端を爪でグリッと刺激した瞬間、クォヴレーははじけた。
すると後孔はギュッと締め付けられイングラムもはじける。
サラサラの液がイングラムの手を汚した。








眩し過ぎる日差しがクォヴレーの顔を照らす。

「そろそろ起きないと・・もう昼だぞ?ねぼすけ君!」

枕元に腰掛けている男性に前髪をかきあげられる。

「・・・だって」
「だって、なんだ?今日はボートに乗るんだろ?」
「・・・むりぃ・・」
「・・・むり、か・・・ふふふ」
「・・・腰だるい・・・太股の付け根が痛い・・・ついでにおしりも・・痛い」

イングラムは額にキスをすると耳元でやさしく囁く。

「腰がだるいのは朝方までがんばって振っていたからだな」
「・・・ん〜」
「太股の付け根が痛いのは朝方まで開脚していた時間が長かったせいだろう」
「・・・ん〜」
「・・・そして、お尻がいたいのは・・・・・・」

そこでクォヴレーはバチッと目を覚ました。
その先を言わせまいとガバッと起き上がった・・・・が、

「いたーーい!!!」

身体中に激痛が走った。
声にならない悲鳴を上げイングラムを睨みつける。
そんな様子を面白そうに見ながらイングラムは言葉を続けた。

「お尻が・・・後のお口が痛いのはな・・・クォヴレー・・」
「言うなー!!それ以上言うな!!」
「小さなお口で俺のを頑張って咥えていたからだ・・・それも朝までな」
「イングラムーーー!!意地悪しない約束!!」
「・・・確かにしたがあれはSEX中の話であって日常生活の話ではないぞ?」
「!・・・うぅ・・・確かに・・・ん?なに丸め込もうとしている!?騙されないぞ!!」

カンカンになってイングラムに殴りかかろうとするが動くたびに身体中に痛みが走り
ベッドの上に疼くまる。

「騙してなどいない・・・そんな事より一応身体はタオルで拭いておいたが
 シャワーを浴びた方がいいぞ?連れて行ってやるから」
「・・・不本意だが・・お願いする」

ふくれっ面でイングラムに向い腕を伸ばす。
優しく微笑みながらクォヴレーを抱きかかえると風呂場へと進路を取り始める。

「ぅー・・痛い・・・エクセレンさんの言った通りだ」
「・・・何がだ?」
「イングラムは『タフ』だから大変でしょ?・・と言われた・・本当にそうだ・・
 オレはこんなに身体中痛いのにケロッとしている」
「そんなことはない、俺だってさすがに腰がだるい」
「・・・信じられない」
「本当だ、なんなら試してみるか?」
「??試す?」
「腰がだるいから夕べほど激しく愛してやれない・・・試すか?」

クォヴレーは勢いをつけて頭を左右に振る。

「いい!結構だ!また今度!!」
「そうか、残念だ・・・今夜は?」
「今夜もやらない!しばらくやらない!」
「・・・しばらく・・・また俺におあずけを食らわすのか・・・」
「・・・そうじゃない・・・せっかく旅行に来ているのだから
 エッチなこと以外の思い出が欲しいんだ、お前との」
「・・・!」
「イングラムと・・・その・・・寝たら足腰立たなくなって・・出かけられないだろ?
 今だってそうだ・・だから」

風呂場につき、水の張った浴槽にクォヴレーを入れると
微笑しながら頬にキスをした。

「わかった・・・旅行中はエッチなこと以外の思い出をたくさん作ろう」
「イングラム」
「2人の時間は始まったばかりでこれからいやというほどあるからな・・・」
「・・・ありがとう。旅行から帰って、夏休みの課題が終わったら・・・その」
「・・・なんだ?」
「・・・また・・頭が真っ白になるくらい・・・その・・だから・・」

モジモジといいにくそうにしているクォヴレーの頭を撫でながら

「あぁ・・・その時はまた俺のことしか考えられなくなるくらい愛してやる」
「イングラム・・!・・・あ」
「ん?」

前に乗り出したイングラムの髪の先が浴槽の水で濡れる。

「濡れてしまった・・・そういえばどうして髪の毛伸ばしているんだ??」
「知りたいか?」
「知りたい!」

ニッコリと綺麗に微笑むと涼しげな顔でサラリと言った。

「キスしてくれたら教えてやる」
「・・・やっぱ知りたくない」
「遠慮はいらないぞ?」
「遠慮じゃない!」
「・・・まぁ、昨日はたくさんご馳走を貰ったしな、特別に教えてやろう」
「・・・・ご馳走??」
「お前だ」
「!!イングラム!!」
「フフ・・浴槽で赤くなると茹でられたタコみたいだぞ?」
「うるさい!早く教えろ!!お湯かけるぞ!?」
「それは勘弁だ・・・実はな・・・」
「・・ごくっ・・・実は?」

再びニッコリと微笑むとそっとキスを仕掛けた。

「○△×□※〜〜!!」
「こういうわけだ・・・おっと」

浴槽からお湯が飛んできたが間一髪で避けるイングラム。

「どういうわけだ!!」

キスされた火照りとバカにされた?怒りとで真っ赤になりながら水をかけるクォヴレー。
微笑みながら飛んでくるお湯を避け、イングラムは言葉を続けた。

「だから髪が長いと便利だろ?」
「・・・はぁ・・はぁ・・・避けるな!!・・・便利??」
「・・・避けなければかかるだろう?・・・そう、便利だからだ」
「・・・何に便利なんだ??」
「今みたいに外でお前とキスしたとき・・・
 お前の可愛い顔を俺のこの髪で隠せるから他の人間に見せないですむだろう?」
「・・・・お前」
「ん?」
「やっぱり気障だ」
「ははははっ」

シレッと恥ずかしげもなくしゃべるイングラムに唖然としながらも
クォヴレーは胸が熱くなっていく。

「・・・でも、うれしい・・オレの為に伸ばしてくれたんだな?ありがとう」
「クォヴレー・・・」
「かなり前から伸ばしている記憶があるからちょっと納得いかない部分もあるが・・」
「・・・(まぁ、お前が小さい時からやましい気持ちを抱いていたからな・・とは言えん)」

浴槽から上半身を出しイングラムに抱きつく。
白いシャツが水分を吸い取り少しだけ重くなる。

「イングラム・・大好きだ!オレのイングラム」
「・・・クォヴレー・・・お前も俺のだ・・俺の・・クォヴレー」



唇を重ね2人の時間が同じ時を刻んでいく・・・
心も身体も一つになった2人は
今後も離れることなくずっと同じ時を刻んでいくことでしょう・・・。



ありがとうございました。 ラブラブは書いててこっぱずかしいですな! あとはイングラムの心情で完全に終了です。 8月中には終了させたいと目標を立てております。 心情では監禁中に飛ばしていたシーンなどを補足する予定。 ・・・・どうやってイングに皮を剥かれたのか・・・などなど・・です。 戻る