学園祭
 

*パラレルで変態プレイです*













〜我侭ヴレの・・・〜



「聞いているのか!?イングラム!!」

夜勤を終え、家に帰ってくるなりイングラムはうんざりした。
いつもならば自分を「おかえりなさいのキス」
で出迎えてくれる可愛い恋人。

だが、今日は「おかえりなさいのキス」もなく、
恋人は自分に怒りをぶつけてきた。

「オレは男だぞ!?」
「・・・あぁ、そうだな」
「なのになんで男のオレがやらなければならないんだ!?」

もう何度も同じことを言っている。
イングラムはソファーに深く腰をかけながら、
本を片手にただ頷く。

そんな態度が気に喰わなかったのか、
クォヴレーは顔を真っ赤にさせて、

「聞いているのか!?」
「あぁ・・聞いている・・それよりクォヴレー・・」
「なんだ!?」
「・・俺は腹が減ったんだが?」
「腹!?」
「そうだ・・夜勤明けで腹が減っている・・」
「そんなもの!我慢しろ!!」

”我慢しろ”と言う言葉に、形のいい眉を一瞬ピクッと動かすイングラム。
そんな彼の”変化”に興奮したクォヴレーは気づかない様子で
更にヒステリックに叫んでいく。

「オレがこんなに嫌な思いをしていると云うのに!
 腹が減っただと!?それでも恋人か!?保護者か!?
 薄情者〜!!!!」

ふぅ・・とため息をつくと、
怒り狂っているクォヴレーを抱きよせ頭を撫でる。

「だが、クラスの皆がお前がいいと推薦したんだろう?」
「そうだが・・皆面白半分で投票したんだ!
 女の子がやるより男のオレがやれば、
 好奇心旺盛な連中が見に来て賑わうからな!」
「・・・それだけが理由ではないと思うが?」
「どういう意味だ?」
「・・・お前は色が白いし・・そこら辺の女の子がやるより
 よっぽどサマになる、とクラスの皆もそう思ったのだろう」
「オレは男だ!!」
「・・・歌舞伎の世界では女形というのがあるから別におかしなことではない」
「!!たかが文化祭の劇でそんなの関係ないだろ!?」
「・・・たかが文化祭、か」
「そうだ!」
「では、”たかが”ならばやればいい・・”たかが”なんだからな」
「嫌だ!!絶対!絶対に嫌だ!!」

金切り声で叫び続けるクォヴレー。
疲れているのに、腹が減っているのに・・・
イングラムは更に”変化”していった。
声を1オクターブ低くすると・・・

「では明日はっきりと断ればいい」
「・・・決まったのは1週間前だ」
「・・・・・」
「オレはこの1週間ずっと断り続けてきた」
「・・・・・」
「だが皆面白がって取り合ってくれない!!もうやだ!!」
「・・・で?」
「絶対に『マッチ売りの少女』などやらない!!」
「・・・どうするというのだ?」
「どうしてもやらされるなら学校など辞めてやる!!」








ボスンッ










「!!?」


急に転地がひっくり返った。
馬乗りになっている彼を見上げると表情のない顔で見下ろされている。

「辞める・・だと?」
「・・・・・っ」
「”たかが”・・のことで辞める?」
「・・・・ぅ」
「そんなことは認めない」

滅多に見たことのない彼の怒りにクォヴレーは動けなくなる。
ゆっくりとシャツのボタンを外していくイングラム。

「・・・”たかが”・・なのだからやるんだ・・クォヴレー」
「・・・ぅ・・・ぁ・・」

両手首を頭上で一つに括られ、耳を彼の舌がネットリと這う。
ビクン・・と体を撓らせながら、クォヴレーは弱弱しく頭を左右に振る。

「・・ぃ・・ゃ・・だ!・・オレは男だ!!」
「嫌でもやるんだ・・これは保護者命令だ」
「!!こんな時だけ保護者顔するな!!」
「・・・やるんだ・・俺が舞台の上で恥ををかないよう・・手ほどきしてやる」
「・・・手・・ほどき・・・??」

耳元で喋っていたイングラムの顔が首筋に埋められる。

「!!痛!!」

首筋を噛まれると白い肌に歯型が残った。

「フフ・・『マッチ売りの少女』・・か。では俺がマッチの付け方を教えてやろうな」

冷たい視線でクォヴレーを見下ろすと乱暴にシャツをはいだ。
ボタンは床に飛び散り、破けたシャツで腕を後手で拘束されてしまう。

「!!」
「腹が減っている、といっただろう?おまけに夜勤明けで下半身も疼いているんだ」
「・・・っ」
「飯を我慢させられた上、下の処理も我慢させられてはたまったものではない・・」
「イ・・・イン・・イング・・ラ・・」

怯える頬を優しく撫でるイングラム。
しかし表情は笑っていなかった。

「ひぅっ!!」
「・・まず、お前のマッチ棒を熱くしようか・・?」
「・・やっ・・やめろ!!」

暴れる両足をものともせず、ズボンを下着ごとずり下ろされてしまう。
くすぐるように胸板から下肢まで手を這わせると、ギュッと急所を握られる。

「あっ!」

力強く性器を上下に扱かれると、快感よりも痛みが勝った。

「痛い!!・・痛っ・・!!」
「・・・痛い?・・そうか・・では直ぐこのマッチ棒を熱くしてやろう・・俺の口の中で」
「!!?」
「俺の口の中で火を灯させてやる・・クォヴレー」
「や・・やめ・・・あぁぁぁぁぁ!!」

生暖かい口に含まれると、痛みで縮こまっていた性器は一気に硬さを増していく。

「ぁ・・ひぃ・・・んんぅ・・・」
「・・ふぅ・・ククク、あぁ・・もう火が点きそうだな・・このマッチ棒は」
「ぅ・・ぅく・・やっ」

バタつかせていた足は次第に快楽にまけ、大人しくなる。
さらに自ら左右に開き彼の口淫を望んでいく。

「フッ・・・こんなに簡単に堕ちるのか?
 所詮お前のプライドなどそんなモノか・・・」

イングラムは冷笑しながら、クォヴレーのプライドが最も傷つくであろう言葉を放つ。
勃ち上がった性器を緩やかに扱きながら、

「我慢せずにイくといい・・ただし、イったら学園祭の劇の役は素直にやること・・」
「・・・っ」
「今後一切文句を言うことは許さない」
「・・・んくっ」
「・・・とりあえず、10分・・10分間俺の愛撫が我慢できたら、
 俺が担任にとりなしてやろう・・どうだ?」
「・・・ふっ」
「・・・だが、この様子では10分も我慢できないか・・・ククク」

カァァ・・と頬を蒸気させイングラムを睨む。
だがイングラムは冷たく一瞥すると、再び口淫を開始した。

「あっ・・あっ・・あっ〜!!」

両の股をしっかりと固定し口の中に全てを含ませ激しく扱いていく。
時折、口の中から出すと先端の小さな穴に舌を差込み絶頂に追い上げていく・・・。

「やだぁ!!・・やめろ!!・・・イくっ・・・ぅっぁ!!」

イングラムの愛撫から逃れるため、
体の下にある手を必死にギチギチと動かし拘束を外そうとする。
だが、しっかりと縛られているので外れない。

「あぁぁ・・イきたくない!・・・あっ・・やぁぁぁ!!」

弓なりに体は撓り、足は小刻みに痙攣している。






・・・ゴクンと咽の鳴る音が遠くから聞こえてきた。





クォヴレーの腕の戒めを解き、あざ笑いながら冷たく言い放つ。

「・・・5分も持たなかったな・・他愛ない」
「・・ぅ・・く・・・」


自分の辛抱のなさにクォヴレーは悔し涙を流す。
クォヴレーが涙を流せばいつも彼は
優しく抱きしめてくれてキスをしてくれるというのに・・
今回はキスはおろか抱きしめてもくれない。
自分が放ったものが残っているのか口を拭うと
何もせず冷たく見下ろし続けている。


「ぅ・・・ぅぅ・・・な・・さい・・」
「・・・・・」
「ごめんなさい・・イングラム・・・」
「・・・何に対してだ?」
「ごめ・・なさ・・・」
「何に対して謝罪している?」



ポロポロと涙を流しながら、クォヴレーは理由を述べていく。
イングラムが帰ってきたときは頭に血が上っていたが、
一度欲望を開放したことでクォヴレーは冷静になっていく。

「・・・やつあたりだ」
「・・・・・」
「イングラム・・疲れているのに・・オレのくだらない、わがままで・・」
「・・・・・」
「イングラム・・困らせた・・怒らせた・・・ごめんなさい」

次の瞬間優しく微笑んだ彼の口付けが施された。

「んんぅ・・・」

口と口の間に深いキスの後の透明な糸ができる。

「お前の気持ちがわからないでもないが・・簡単に学校を辞めるだなどと二度というな」
「・・・わかった」
「俺は可愛いと思うぞ・・」
「・・・なにがだ?」
「お前のマッチ売りの少女姿・・・」
「男が可愛いなどといわれて嬉しいものか・・」
「だが俺はいつも可愛い・・といっているが?」
「イングラムは別だ・・・イングラムに言われると胸が熱くなって嬉しい・・・
 だが、友達や、他の人間に言われるとバカにされているようで腹がたつ」
「皆バカにしているのではなく本当にそう思っているんだ・・」
「・・・信じられない」

そっぽを向きながらいじけ始める。
イングラムは苦笑しながら、優しく頭を撫でていく。

「では、俺に見せるためにマッチ売りの少女をやるのはどうだ?」

クォヴレーの涙を指で救いながらイングラムは語る。
え?という顔で彼を見上げると・・・

「誰かに何かを言われたら、俺がそいつを処分してやる」
「!!?処分??」

ニヤッと微笑むとクォヴレーの両足を抱えあげた。

「!!?」
「処分してやる・・だから俺のためだけに劇の役をやれ」
「んん〜!!」
「・・・返事は?」
「んぅ・・な・・舐めるな!!」
「・・返事は?・・クォヴレー?」
「・・かった・・・わかったから・・・!」
「そうか・・・」
「やっ・・舐め・・舐める・・・な!」

後の蕾の周りを舐めだんだんと舌を進入させていく。
抱えあげていた足を片方下ろし、その指で後孔を解していく。

「んぅ・・・」
「マッチのつけ方を教えてやる、と言っただろう?
 今度は俺のマッチ棒に火を点けてくれ・・・お前の・・・ココで」
「・・・あぁ・・・ぁっ・・・へんた・・い・・ぅっ」

頭が変になりそうだった。
後の小さな蕾はだんだんと解されていき、彼を待ち望んで引くつき始めた。

「イングラム・・・もぉ・・・」
「・・・・もぉ?」
「あっ・・・はや・・・く」
「早く?・・なんだ?」

ジロッとひと睨みし足をバタつかせる。

「こら!暴れるんじゃない」
「わかっているくせに!意地悪するな!!」
「もぉ・・とか、早く、では俺には理解不能だ・・人の心は読めないからな」
「!!?」
「もぉ・・・なんなんだ?クォヴレー・・」
「イングラムの・・・マッチ・・点けたいんだ」
「・・だから?」
「オレの・・ココで・・点けたいんだ」
「・・・で?」
「マッチは擦らないと点かないんだぞ?早くオレのココで擦れ!!」
「・・・了解」

素早く自身の前をくつろげ、シャツのボタンを外し上半身を肌蹴ていく。
くつろげた前から屹立した男性器を取り出すと、
火をつけるべく擦る場所へとソレをあてがった。

熱く猛ったソレが入り口にあてがわれると、
早く食べさせて、とソコをヒクつかせるクォヴレー。
自分でもそれがわかるのか顔を真っ赤にした。

「恥ずかしがることはない・・・淫乱なのはいいことだ」
「イングラ・・・んぁぁぁぁ!!」

グッと一思いに奥の奥まで欲望を突きたてた。
中で包み込まれた欲望は内壁に収縮されより一層硬さと大きさを増していく。

「・・・動く・・ではなく、擦るぞ?クォヴレー」
「んっ・・・はやく・・マッチの点け方・・教えて・・くれ」
「フフフ・・本当に誘うのが上手くなった・・・」

半立ちになっているクォヴレーの性器を握り扱いていく。
その動きの合わせ自身もクォヴレーの中を行ったり来たりする。

「イングラム・・あぁ・・・イングッ・・もっと・・速く・・」
「・・速いのが・・好き・・なのか?」
「んっ・・・素早く擦らないと・・つかないんだぞ?」
「・・あぁ・・そうだな・・その通りだ・・・だが」
「ひぁぁぁっ」

膝の上にクォヴレーを乗せると、真っ直ぐに見つめながら

「・・・お前が動いて、火を点けてくれないか?」
「・・・あっ・・・んんぅ」

イングラムの方に手を置き、ゆっくりと腰を動かし始める。

「そう・・上手い・・ぞ・・・くっ・・」
「は・・ぁっ・・・イン・・・ぅ」
「・・・直ぐに・・火をつけられて・・しまいそうだ・・・ぅっ」

座位は自分のいいところを当てることが出来る、と
散々イングラムに仕込まれてきたのでクォヴレーは自分のいい場所を知っていた。
そして、何処で擦れば彼が興奮するかももう知っている。
”やつあたり”のお詫びにと、クォヴレーは彼が興奮するであろう場所で何度も腰を動かした。

「イング・・・イング・・・気持ちいい?」
「・・・ぅ・・・く・・あぁ・・いい・・ぞ」
「・・・んっ・・・ぁぁ!!」
「・・・ふ・・お前と・・俺の・・”リン”は相性が相当いいようだ・・もう点きそうだ」

動くクォヴレーの体を力強く抱きしめ、下から欲望を突き上げた。

「あぁぁ・・んぁ・・・!!」
「・・・もう、マッチが・・点く・・・中に・・火を・・点けるぞ・・?」
「・・んんぅ・・・早く・・火・・点け・・・いあぁぁぁぁ!!」
「・・・くぅ!」

互いの体の痙攣を直に感じる。
イングラムの足がビクビクと揺れ、それが更にクォヴレーを刺激していった。

「・・・あっ・・すご・・・気持ちいい・・!!」
「・・・俺・・も・・・だ」












静かにクォヴレーをソファーに横たえ、着衣を直していく。

「・・もう終わりか?」
「とりあえず、な」
「とりあえず???」
「俺は腹が減っているんだ・・何か食べさせてくれ」
「あ!・・そっか・・・」

申し訳なさそうに目を伏せるクォヴレーの唇に音をたててキスをすると、

「責めているわけじゃない・・・クォヴレーも咽が渇いただろう?
 とりあえずダイニングに行こう」
「賛成だ・・咽、渇いた」



イングラムが食事をしているのを、スポーツドリンクを飲みながら見つめる。

「クォヴレー」
「・・・なんだ?」
「まだ、劇の役やりたくないのか?」
「・・・多少は・・だが」
「だが?」
「・・・イングラムが絶対に見にきてくれるなら・・イングラムのためにやってもいい」
「・・・必ず見に行こう・・だからやりなさい・・いい思い出にもなるしな」
「そう、だよな・・・うん・・やる」
「では、ハンディカムを新調しなくては・・」
「わざわざか?」
「晴れ舞台は最高画質で残したいからな・・・今度の休みに一緒に買いに行こうか?」
「!!行く!!・・・イングラム」
「うん?」
「本当に・・すまなかった・・やつあたりして」
「いや?・・俺も少々大人気ないマネをしたからな・・おあいこだ」

イングラムがゆっくりと微笑むと、
クォヴレーもつられて微笑んだ・・・。



クォヴレーが、『マッチ売りの少女』をきちんと演じたかどうかはまた別のお話・・・。



有り難うございました。 いいわけをすると、変態プレイ&鬼畜が書きたかったんです。 インヴレ部屋へもどる