精神世界・・・・2人がいつもあう場所。
いつもといってもクォヴレーが戦闘で疲れて熟睡モードに入った時は
当然あえないが・・・
〜クォヴレーの悩み・イングラムの憂鬱@〜
クォヴレーが図書室で本を読んでいたら、どこからともなく話し声が聞こえてきた。
別に聞く気などまったくなかったが、シーンと静まり返っているこの場所では
どうしても聞こえてしまう。
彼女らの話している内容に、最初はまったく興味などなかったが、
聞こえてくる内容を聞いているうちにクォヴレーの顔は青ざめていった。
「(・・・そういうことだったのか・・・・)」
〜精神世界〜
「今日の戦闘はどうだった?」
「・・・特に問題はなかった・・・相手もゴラー・ゴレムではなかったし・・・」
「・・・そうか」
「・・・今日は結構な数を落とした・・・撃墜数は一番だったそうだ」
「凄いな・・・」
イングラムはそう言うと・・・クォヴレーの頭をなでようと手を伸ばした。
頭に触れようとした瞬間、クォヴレーはビクンとなった。
「・・・・・」
「・・・あ・・・」
フゥーとため息をつきイングラムは手を引っ込めた。
それきり沈黙が二人を襲う・・・
ここ最近の2人の雰囲気はいつもこんな感じである。
会話も途切れ途切れでイングラムはよくため息をつく。
おかしくなったのはあれ以来・・・・
あれ以来とは・・・
SEXの本番寸前でクォヴレーが怖がり、出来なかったとき以来から。
あの時は丸く収まったように思えたが、あの日以来イングラムが
クォヴレーに触れようとするとクォヴレーは怯えて身体が竦んでしまう。
しかし、本人にはその自覚はない。
ないので余計にイングラムはどうしたらよいかわからない。
分らないからため息が出る。
クォヴレーに触りたいのに触ると怖がられてしまうので触れない・・・
それがイングラムの憂鬱・・・
そしてため息が出ていることにイングラムは気づかない。
イングラムが最近自分と会うたびにため息をつく・・・
自分に呆れているのだろうか?
嫌いになったのだろうか?
ため息を聞くたびにそんな事を思ってしまう。
それがクォヴレーの悩み・・・
「(せっかくイングラムが久しぶりにオレに触ろうとしてくれたのに・・・
オレはまた怖がってしまって・・・きっとイングラムは呆れている)」
フゥーとまたため息をつかれた。
そのため息にクォヴレーは不安げに長身の彼を見つめた。
その瞳にイングラムはただならぬものを感じた。
「クォヴレー・・・どうした?」
「(このままではあの図書室で聞いた話の通りになってしまう・・・そんなのは嫌だ!)」
「クォヴレー?」
「あ・・の・・イングラム・・・」
「?どうした??」
「オ、オレを・・」
「うん?」
「オレを・・・捨てないでくれ!!」
「!?・・・いきなり何を言っている?」
「最近のお前はため息ばかりだ・・・」
「!!(それは気づかなかったな)・・・」
「・・・オレが・・・『えっち』をさせないからだろう??」
「・・・・・」
「だからもうオレのこと・・・嫌になったんだろう?」
「・・・何故そう思う?」
「さっきも言ったが、ため息の数が多いし・・・それに」
「?」
「今日、聞いたんだ・・・偶然に」
「・・・・・」
「彼女達の話によると『・・・いつまでも犯らせないと捨てられる』そうだ・・・」
「・・・お前は・・・俺がそうだとでも?」
「・・・会話も最近は・・・続かないし・・・イングラムは・・・ため息ばかり・・・
キスも最近してくれないし・・・・抱きしめてもくれない・・・」
「俺は、お前に質問しているんだ。それは答えになっていだろう?
お前は本当に俺がそんな男だと思っているのか?」
「・・・思いたくないけど・・・でも・・・」
ハァーとまたため息の出るイングラム。
そのため息にビクンとなるクォヴレー・・・・
「クォヴレー・・・俺はな・・・俺は・・」
そこまで言うとグイッとなかば強引にクォヴレーを引き寄せ
唇にキスを落す。
実に、2週間ぶりくらいのキスであった・・・
「んんっ・・・」
唇を離し、先ほどの続きの言葉を続けた。
「俺は、悲しい・・・お前にそんな風に思われたことが・・・」
「・・・イングラム・・・」
「ここ最近、俺がお前に何もしなかったのは・・・・俺が触れようとすると
お前が怯えるからだ・・・」
「え!?」
「・・・お前は無意識みたいだったから・・・なおさら俺はお前に手が出せなかった。
強引にお前を抱いて・・・お前に嫌われるのは嫌だからな・・・」
「・・・怯えて・・・?オレが?」
「・・・お前はどうかは知らないが・・・俺はお前を手放す気など少しもない」
「本当か?」
「ああ・・本当だ」
「イングラムは、まだ俺が好きなのか?『えっち』させないのに?」
「そんな行為は自然にやるようになるものだ・・・。急いても仕様がない。
SEXは時が流れれば自然と行うようになる・・・それが恋人というものだろう」
「・・・時・・・」
「俺はSEXさせないからといって別れたりなどしない・・・。」
「イングラム・・・オレ・・・オレは」
「・・・クォヴレー」
「オレは・・・不安だったんだ・・!あれ以来お前は何もしてこないし・・・ため息多いし・・
不安で不安で・・・どうしたらいいか分らなくて・・・でもイングラムが好きという
気持ちは大きくなっていくばかりで・・・こんなこと初めてで・・・どうしたらいいのか・・」
「・・・・・どうしたい?」
「え!?」
「お前は・・・どうしたいんだ?」
「・・・オレは・・・お前、と・・・」
「うん?」
クォヴレーは真っ直ぐにイングラムを見つめると、
彼の言葉がやっと理解できた。
「そんな行為は自然にやるようになるものだ・・・。急いても仕様がない。
SEXは時が流れれば自然と行うようになる・・・それが恋人というものだろう」
「(イングラムの言葉が・・・今なら理解できる。)オレは・・・お前と・・・その・・・だか、ら」
「・・・だから?・・・なんだ?」
真っ赤になりながらその先を言えないでいる可愛い恋人に
イングラムは再びキスをした。
抱きしめればその小さな身体は震えている・・・
「・・・いいのか?」
「あ・・・う、ん」
「本当に?」
「う、ん」
「後悔しないか?」
「しな、い」
「この間のように・・・泣いても途中でやめないぞ?」
「りょ、了解、だ」
「・・・・いいんだな?」
「しつこい、ぞ・・・」
「わかった・・・」
するとそれ以来イングラムは黙ってしまった。
不安になり彼を見上げると・・・
「あっ・・・」
とても優しく・・・微笑んでいたので・・・
どうしたらよいか、分らなくなってしまった。
「イングラム・・・」
イングラムの顔がクォヴレーに近づいてくる。
クォヴレーは瞳を静かに閉じた。
震えるクォヴレーを優しく抱きしめ耳元でこう囁かれる。
「大丈夫だ・・・俺に・・すべて任せればいい・・」
「・・・イングラム・・・」
唇にキスをする・・・・
頬に、額に、瞼にキスを落す・・・
首筋にキスを落せば・・・ビクンと身体がしなった。
「・・・あ・・あ・・・」
「大丈夫だ・・・」
そう言うと、イングラムはクォヴレーの服を脱がせた。
そして自分の纏っているものも脱ぎ去った。
「・・・っ・・・んん・・」
服をすべて剥ぎ取ると・・・
イングラムは彼の乳首にキスを落とした・・・・・。
・・・続く
インヴレの初めて編です。
続きます(すみません)
ここで力尽きました・・・・
近いうち続きを必ずUPします。
話はもう出来ているので後は打つだけですので・・・・
初めて編ということでイングはあまり鬼畜ではないです。
最初から鬼畜だと・・・2回目嫌がられますからね(笑)
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