愛妻弁当
 
〜クォヴレーの悩み・イングラムの憂鬱B〜





「・・・っは・・ぁ・・・あ・・」
「もっとしっかり掴っていろ・・・」
「・・・む、り・・・あああ!!」
「この程度の動きで根を上げていたら、この先持たないぞ?」
「・・・うぅ・・そんな・・・こ、・・と・・いた・・って・・」
「イきたいだろ?」
「ん・・・た・・・い・・イング・・・もう・・」




イングラムは今にも爆発しそうなクォヴレーのソレの根元をしっかりと握って
開放を阻んでいる。
片方の手でソレを握り、もう片方は足を持ち上げるのに使っているので、
クォヴレーがしっかりと掴っていてくれないとこれ以上動けないのである。


「イきたいならしっかり掴っていろ」
「・・・・むり・・・ちか、ら・・・はいらな・・・」
「(・・・仕方ないな・・・入れたまま体勢を変えるのはまだ早いだろうし・・・)」
「あっあっ・・・イングラ、ム!!・・・・え!?」
「・・・・・」

このままではラチがあかないのでイングラムは一度自身をクォヴレーから引き抜いた。


「・・・どうして?」
「・・・四つん這いになれ・・・」
「!?え!?」
「その体勢のほうが・・・お互い楽だ・・・ほら早くしろ・・・イきたいだろ?」
「・・・・(怖い・・・)わかった」


何故だかわからないが、イングラムが怖く感じた。
大人の男というのは・・・・SEXの時怖くなるのだろうか?
そんな事を思いながらクォヴレーは獣のポーズになった。


四つん這いになるのを見届けると、再び自身を蕾に押し当てた。
クォヴレーはビクンと身体が怯えるように竦む。
そんな彼にイングラムは耳元で、

「・・・大丈夫だ・・・俺を信じろ、」
「イングラム・・・」
「力を抜け・・・」
「・・か・・った」
「いくぞ?」
「・・・・んっ」


それでも緊張しているらしく身体が強張っていたので、
彼の背中のライン沿いにイングラムは舌を這わせた。

「あ・・・ああああ・・・」

ビクビクと痙攣させ、身体の力が抜けていく・・・

「!!!ひっ・・ああああああああああ!!!!」
「・・・クォヴレー」
「んんんんん・・・・」
「さっきより・・・痛くないだろ?」

その言葉に涙目になりながらイングラムに振り返り、

「そんなわけあるか!!痛いに決まっているだろ!?」
「そうか?さっきまで入っていたものを元の位置に戻しただけなんだが・・・?」
「それでも痛いものは痛いんだ!!当たり前だろ?!サイズが違うんだぞ!?
 デカ過ぎなんだよ!!お前!!!!」
「それは、最高の褒め言葉だな・・・」
「褒めてない!!文句を言っているんだ!!少し小さくしろ!!」
「・・・くくく・・無茶を言う・・・無理だなそれは」
「無茶でも何でも・・・これ以上大きくするなよ!?」
「これ以上大きく・・・?大きくするのは可能だ」
「え!?」
「これからお前のココで、たくさん絞ってもらうからな・・・
 それにお前のココは予想以上に締まるので・・・もっと大きくなると予言してやろう」
「!?そんな予言はいらなっ・・・・あっああああ!!」
「クォヴレー」
「きゅ・・うに・・・動く・・・な・・あああ!」
「言ったとおりだろ?」
「な・・何が?・・・あっんああ・・いっ」
「この体勢の方がお互い楽だ、と言っただろ?」
「そんな・・・の・・・!!ひっ・・・」
「・・・ここだな・・・?」


ある一点を突いたとき、クォヴレーは再びビクビク痙攣した。
指の時とは比べ物にならない快感が身体中を巡っていく・・・
開放したい!開放したい!と身体は訴えている。
しかし、イングラムにしっかりと根本を握られている為それは出来ない。

「イングラム!!早く!早く・・・!!」
「・・速く動けと・・・・?」
「ちがっ・・・ああ!!早く!!出させ・・・て・・・はぁあああ!!」
「まだ我慢しろ・・・。まだ早い・・」
「・・・ほんと、に・・・もう・・・んっんっ」
「・・・クォヴレー・・・もっと激しく動くぞ?」
「!!!!!んっんっ・・・あ!ああああ!!」
「・・・っ・・・」


もうこれ以上は我慢できない!
でも彼の手に邪魔されて開放も出来ない・・・。
快楽と苦痛の狭間で、手はシーツを握り締め・・・身体からは汗が滴り落ちる。
薄れゆく意識の中で、早く開放したくて無意識に自身を握っているイングラムの手に自分の手を持ってく・・。
そして彼の手をペチペチ叩いた。
早くその手を退けろ、と。
しかし放してくれない・・・それどころかより一層きつく握ってきた。

「ん〜・・・んっ・・!!」


仕方ないので今度はおもいっきり爪を立ててひっかいてみた。
それでも放してくれない・・・またしてもおもいっきり握り返されてしまう。

「んっんっ・・・痛・・・っ」
「・・・いけない・・・子・・・だな・・」


余裕がなくなってきているのか、イングラムは途切れ途切れ呼吸を乱しながら話してくる。


「・・・お仕置き・・が必要・・・か?・・・ん?」
「(お仕置き!?)やだ!!あ!・・・うぁ・・早・・・く」
「ああ・・・俺も・・・そろそろ・・・限界・・・だ」
「イングラム!イング・・・っ」
「わかってる・・・イかせてやる!!(しかし・・・中出しは・・・まずいな・・・初めてだしな・・・)」


イングラムは最後の一突きだとばかりにおもいっきり突くと自信をクォヴレーから引き抜いた。
そして素早くクォヴレーの手をつかみ自身を握らせると、クォヴレーのモノの先端を
グリッと指の腹で刺激し開放を促す・・・。



「!?あ!ひっぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!」
「・・・くっ・・・ぅ・・・っ・・・」


「・・・ぅっ・・・あ・・・・はぁ・・はぁ・・・」
「・・・クォヴレー・・・」
「・・・はぁ・・イン・・グ・・ラ・・ム」
「・・・どうした?辛かったか?」
「ん・・・平気・・・だ。イングラム・・・お前は?」
「俺?」
「気持ち・・・良かったか?」
「・・・フッ・・それはお前の手が一番よく理解しているのではないのか?」
「・・・オレの・・手???」


そう言われ改めて自分の手を見てみた。
手には今さっき彼が放ったものがベットリとくっ付いている。

「(/////)お・・・・」
「お?」
「おま・・・お前!!なんて物握らせてくれたんだ!?(//////)」
「俺もお前のを握って受け止めたのだからお相子だろう?」
「(/////)そ、れは・・そうだが・・・・う〜」
「それにこの前は・・・」
「?」

そこまで言いかけると自分の唇をクォヴレーの唇にそっと押し当てた。
触れ合うだけの軽いキス・・・
唇を離すと、意地悪い顔をしながら

「この口で・・・受け止めただろう・・・?飲んでもいたな?」
「!!!!!あ、あれは・・・不可抗力だ!!お前がいきなりオレの口の中に出したからだ!!」
「・・・不可効力・・・?では今度は不可抗力でなしで飲んでいただこうかな?」
「(/////)い、今か?」
「まさか、俺はそこまで鬼では、ない。また次の機会の話だ。」
「(ホッ)ん?・・・次の機会?」
「せっかくお前がその気になってくれたのだから・・・これからは毎日いただこうかな?」
「毎日!?」
「・・・冗談だ(半分本気だが)」
「・・・冗談か・・・良かった・・・(でも2回目もあるということか・・・嫌ではないが・・恥かしい)」
「クォヴレー」
「・・・?」
「おいで」
「(////)・・・うん」

イングラムは手を伸ばした。
その手を取り彼の腕の中に収納される。
大きな胸板に抱かれていると落ち着くのか、クォヴレーはゆっくりと瞳を閉じる。















「(////)イングラム・・・お前・・・」
「何か?」
「コレは何だ?」

お互い裸で抱き合っているから何かがあたっているのは直ぐに分ってしまう。
今、クォヴレーの腰には再び熱くなりはじめているモノがあたっている。


「・・・自然現象・・・いや生理現象だ・・・仕方なかろう?」
「今出したばかりじゃないか!?」
「お前がそばにいるのだからこうなるのは仕方ないことだ。自分では抑えられない。」
「・・・・それは嬉しいが・・・・でも(////)」
「お前だって・・・」
「・・・っん・・・」
「・・・熱くなっているぞ?」
「・・・・う、うるさい!!」
「もう1ラウンド・・・いくか?」
「いい!今回は遠慮させていただく!」
「・・・そんな必要はないぞ?ん?」
「本当に今回はもう勘弁してくれ〜」
「フッ冗談だ・・」
「(・・・目が本気だったぞ・・・)」
「何か言いたそうだな?やはりもう1ラウンドご希望か?」


ブンブン、と勢いよく頭を横に振ると、代わりに


「・・・キス・・・して欲しい・・・」


消え入りそうな声で呟くので、
微笑しながらクォヴレーの顎に手を当てた。


「そういえばさっき、後でしてやると約束していたな・・・わかった」
「・・・イングラム・・・んん・・」










初めてのSEXに疲れたのか、イングラムに抱かれながら眠りに突くクォヴレー・・・。
やがて、身体がスゥッ・・・と消えていく・・・。


「(ノンレム睡眠に入ったのか?・・・お休みクォヴレー・・・)」








・・・精神世界・・・いつも2人が会う場所・・・
しかしクォヴレーが熟睡モード(レム睡眠)に入ったり、
現実世界にいる時は会うことは出来ない・・・・





「(いつか・・・俺はお前の中から消える日が来るだろう・・・出来るならずっと一緒にいたいが・・
 身体のない俺には・・・難しい問題だ・・・・)」




イングラムの腕の中から完全にクォヴレーが消えていく・・・・





「(願わくば・・・その日が来るのが・・・まだずっと先であって欲しいものだな・・・)」





複雑な表情で、イングラムはもう誰もいない自分の腕を見つめた・・・・。





有り難うございました。 この話でインヴレの初めて編は終了です。 最後、ちょっぴりシリアスが入ってしまいましたが・・・・ ギャグ&鬼畜になってましたでしょうか? おきに召しましたでしょうか?私はHなシーンが苦手ですので・・・毎回毎回へたれで申し訳ないです。 まぁ、文書くこと自体も苦手なんですがね・・・ インヴレ部屋へもどる