受けなのか??
 

*ユーゼスが変態です
 ユーゼス年はシヴァー位の設定です*





〜昔の秘密〜



朝からヤリすぎたか?
3回目で気絶してしまうなんて思っていなかったな・・・






ピンポーン!





・・・誰だ?


眠るクォヴレーにタオルケットをかけ、俺は階下に降りた。


「・・・はい」
「・・・イングラムか?」


!!?この声は・・・!


俺はドアをあけ、問題の人物を出迎えた。


「・・・ユーゼス・・何の用だ?」
「・・・これを持ってきた」



・・・また、か。



「叔父上・・・クォヴレーには必要のないものです!
 どうぞお引取りを・・・」


ニッコリと営業スマイルをむけ、早々に追い返そうとしたが・・


「・・・あの時はあんなに可愛かったというのに・・・クォヴレーに話・・」


閉めかけていたドアを勢いよく開け、

「ユーゼス!お茶でも飲んでいくか??」
「・・・そうしよう」


仮面で表情はわからないが、
おそらく『してやったり』という顔をしているのだろう。









「どーぞ!」


ガチャンッと乱暴に紅茶を置きユーゼスを睨みつける。

「・・・もっと丁寧におかないと、折角のいい食器がもったいない」
「・・・お前に使っている食器は100円ショップで購入したものだから
 こわれてもなんら問題はない!・・・飲んだらさっさと帰れ!」
「ほぉ・・・100円?最近は随分よい品物が揃っているんだな」
「・・・ユーゼス」
「なんだ?」
「頼むからもうあの時のことで俺を脅すのはやめてくれ・・・。
 たった一度の過ちだろ?」
「・・・そう、興味があるから試してみたい!と、すがり付いてきたんだったな」
「・・すがり・・・いや、もう何もいわない・・」
「確かに『男と寝てみたいから相手になってくれ』などは普通、友人には頼めないな」
「・・・若気の至りだったんだ・・・あれ以降は実に健全に過ごしている」
「・・・・・色々な経験をつむのはいい事・・」
「そう思うのならソレをネタに脅迫するのはやめろ」
「脅迫はしていない・・ただクォヴレーに話していいか?と聞きたくなるだけだ」



・・・この老いぼれ・・・絞めたい・・・!



「大体俺は攻めをやるはずだったんだ!・・それをお前が・・」
「老いた体でお前のように精力に溢れた若者を受け入れられるわけがないだろう?」


そう、あの時若かった俺はそう丸め込まれ『受け』たんだ。
・・・クォヴレーが見た夢はおそらくそれだろう・・。


まぁ・・確かに気持ちはよかったが・・
二度とゴメンだと思ったのもまた事実だ・・・。

人に圧し掛かられるのは趣味じゃない。


「ところでクォヴレーは?」
「・・ん?あぁ・・疲れて寝ている」
「疲れて?」
「・・・昨日たくさん運動をしたらしい」
「子供は元気でいいことだ・・・しかし寝ているのか・・・。
 学校がないから会えると思っていたんだが・・・」
「残念だったな・・さぁ、もう飲み終わっただろ?帰れ!!」
「・・・寝顔だけでも見ていくか・・・」




!!?


なに??

それはまずい!!
今クォヴレーは裸だ!
おまけに身体中にキスマークが・・・!




「ユ、ユーゼス!!」


立ち上がろうと中腰になったユーゼスの肩を下に押して再び座らせる。


「??なんだ??」
「前から疑問だったんだが・・」
「??」
「なぜクォヴレーには『叔父様』と呼ばせているんだ?」
「・・・・・」
「・・・・・」



???なんだ??
なぜ沈黙・・・?


「一度、叔父様と呼ばれてみたかった・・・それも可愛い子に」
「・・・・・は?」
「お前やヴィレッタ、キャリコやスペクトラは・・・
 確かに血縁者だから好きだ、だが可愛いか?といわれればNOだ」
「・・・・・」
「それに比べ、クォヴレーは・・・」
「・・わかった、それ以上はもういい」
「いいから聞け。お前達、姪っ子甥っ子は皆天然が入っているが・・」


天然?・・・俺達が??


「その中でもあのこはずば抜けて天然で可愛い。
 なんでも質問してくるところとか
 ・・・大人びた態度とか・・男の子みたいな口調とか・・・」
「・・・クォヴレーは男だが?」
「わかっている!女の子みたいな容姿だからついだ!
 男だとわかっているからああいう道具をプレゼントするんだろう?」



それはそうだな・・・
しかし・・ユーゼスは変態か??
・・いや、俺がいえた義理ではないが・・・。



「ユーゼス・・クォヴレーには道具は必要ない」
「・・・お前が抱いているからか?」
「そう!俺が抱いて・・・!!?」


しまった・・・


ユーゼスを見ると、
仮面がカチャカチャゆれている。
・・・笑っているのか・・・?


「・・・別にどうこう言う気はない・・クォヴレーが嫌がっていないのならそれでいい」
「・・・・・随分ものわかりがいいな?・・・では何故毎月道具を持ってくる?」
「・・・お前は鬼畜だろう?」
「・・・・・」
「道具を使って相手を苛めて悦ぶタイプだ」
「・・・俺は道具など使わなくても楽しめる」
「アレはお前へのプレゼントでもある」
「・・・それは初耳」
「・・・アナ○バ○ブをつかって耐えるあの子の顔はそそられるだろうなぁ・・」



・・・そういえば、細いのから太いのまで様々なのが今まで送られてきていたな。


「是非とも見てみたい」
「・・・は?」
「もう、体の欲求はないが・・・可愛いものが耐える姿を見たりするのは好きだ」
「・・・変態か?」
「可愛いもの、綺麗なものが好きなだけだ」
「・・・・ほぉ?」
「是非ともビデオに撮ってゆずって欲しい」
「・・・撮るわけないだろ?」
「それは当然だな・・・恋人の色っぽい姿を見せたい輩はいないだろう・・仕方ない」
「・・・?」
「ゴスロリかピンクハウス・・・どちらかで勘弁してやろう」
「・・・意味がわからないが?」
「その写真で手をうつといっている」
「・・・・手を?」
「クォヴレーのその写真をくれたら、
 あの時のお前の恥ずかしい声を録音したテープを返してやろう」


!!?
忘れていた・・・!


「写真と交換だ・・・どうする?」
「・・・1週間・・待ってくれ」
「あぁ・・いいだろう」


ユーゼスの仮面が更に激しく音をたてた。
・・・楽しんでいるな・・・?


ユーゼスも変態だな・・・
・・・俺の一族はほとんどが変態ということか・・・


笑えないな・・・フ・・フフフ・・・


















数日後・・・




「やだーーー!絶対にやだ!!」
「賭けに負けたらなんでも言うことをきく約束だろ?大人しく着ろ」
「やだーーー!!変態!オレは男だ!!女の子の服など着ない!!」
「・・・・・」
「・・・・着ない!」
「クォヴレー・・・」
「着ない!」
「実は・・・ユーゼス叔父が不治の病でな」
「え!?」
「・・・是非ともお前のスカート姿を見せてやりたいんだ」
「・・・どうしてだ??」
「叔父は娘さんを一人失くしているんだ」
「そうなのか!?」



・・・もちろん嘘だ。




「クォヴレーはその子にそっくりなんだそうだ・・・。 
 だから最後にもう一度だけその子に会わせてやりたい」
「・・・騙すことになるぞ?」
「・・・いいんだ。良い嘘はついても誰も傷つかない」
「・・・・」
「ただ、会うとわかってしまうから写真で・・・」



クォヴレーはなにやら考えている。



「イングラム」
「ん?」
「そういう理由なら、賭けなどしなくてもオレは着る!
 ・・・嫌だけど・・・叔父様には可愛がってもらったし」
「・・・良い子だな」


騙されやすくて助かった・・・。


「とりあえず、このゴスロリからだ」
「・・・すごい服だ・・・どうやって着るんだ???」






こうして俺はなんとかクォヴレーの写真を撮り、
過去の汚点の残骸を取り戻すことに成功した。




クォヴレーが俺に騙されていたことを知り、ふて腐れるのはもう少し先のこと。


ご機嫌をとる為に俺は様々なことをした・・・・。
御菓子を贈ったり・・・洋服を贈ったり・・・
SEXのとき意地悪しなかったり・・・など・・。





やはりユーゼスと関わると得なことがない・・・。






有り難うございました。 力関係は、ユーゼス→イングラム→クォヴレー・・・かな? でも、クォヴレー→ユーゼスでもある・・・。 インヴレ部屋へもどる