〜快楽と苦痛と〜
「ぅ・・・ん」
鼻に漂う良い匂いにつられ、少年は
何故か重たい眼を開けた。
「起きたのか?」
「・・・・?」
サイドテーブルの上にスープらしきものとおかゆらしきものが
湯気を漂わせて置かれている。
テーブルの横の椅子には、ジーパンにシャツというラフな格好をした
男性が足を組んで座っていた。
「・・・イングラム?・・・痛っ・・・・??」
身体を起こそうと身をよじった瞬間、
身体中に激痛が走り、起き上がることが出来ない。
「????」
「痛いのか?・・・まぁ、初めてらしかったからな・・痛いだろうな」
「・・・・・!」
そこまで言われると、クォヴレーは全てを思い出した。
なぜこんなに体が痛くだるいのかを・・・
「覚えているか?クォヴレー・・・お前は俺と・・」
「ヤダっ!!やめろ!!!!」
「・・・・・」
「言うなっ・・あっ!!」
後髪を掴まれ引っ張られると、イングラムと目線がかち合った。
いつの間に移動してきたのか?
冷たく見下ろしてくる彼に恐怖を覚え、
ゴクンとクォヴレーは唾液を飲み込んだ。
「痛いだけでは可哀相だと思い、お前の性器を可愛がってやったのを覚えているか?」
「・・・・っ」
「お前の性器の亀頭を吸い上げてやって・・・」
「っ・・」
「まだ大人になりきっていない可愛い性器を大人にしてやろうとしたら・・」
「やめろ!!」
「あまりの気持ちよさにお前は気絶してしまった・・・」
「やめろってば!!」
髪の毛を掴んでいた腕をなぎ払うと、クォヴレーはベッドから出ようともう一度身体を奮い立たせる。
しかし、少しでも動くと激痛が走りとうとうベッドから出ることは出来なかった。
イングラムは残酷に笑いながらその様子を見ていた。
「気は済んだか?」
「・・・・!」
「ここに、スープとおかゆを用意してある・・・食べなさい」
「・・・・・」
「・・好きだろ?ジャガイモの冷スープ・・」
「いら、ない」
「・・・食べておいたほうがいいと思うがな」
「?」
「空腹では・・・俺の相手は辛いぞ?」
「!!!!」
恐ろしい言葉にクォヴレーは目を見開きながらイングラムを凝視した。
その視線に気づいたイングラムは、目を細めて笑い、
「まさか、あれですんだと思っていたのか?・・・残念だがあの程度では
今まで面倒見てきた『養育費』にはほど遠いいぞ?」
ベッドに座っていたイングラムはクォヴレーの両の頬に手を添えると、
唇に唇を近づけた。
「やだ!」
「・・いや、じゃない。お前に拒む権利などない!」
「イングっ・・・んっ・・・んんんっ」
それは、いままで交わしてきた口付けとは全く違うものだった。
イングラムの舌が容赦なく口の中に進入してきて、
上顎を舐められ舌の歯を列沿いに舐められ、舌を絡め取られる。
強引に舌をイングラムの口まで持ってこられたかと思うと、
今度は彼の上唇と下唇の間に舌をサンドされきつく吸われた。
肩を掴んでいた手の力が弱まっていく・・・
それを感じるとイングラムはようやく唇を離した。
「食べる気がないなら・・・さっきの続きだ」
「・・・・続き?」
「・・・まだ、お前の性器を大人にしていないからな・・・
全部剥いてやる・・・・気絶するなよ?」
「!!!やだっ・・・やめて!!・・・・あっ・・・あぁっ」
1週間経った・・・・
イングラムは毎晩クォヴレーを残酷に攻めていた。
いつも意識が飛ぶまで抱かれ、目が覚めるとほぼ夕方であった。
ここ最近イングラムは朝仕事に行って、夜帰ってくるというパターンである。
夏休みになるとイングラムはいつもこのパターンの勤務体制になる。
子供のいる家庭はたいてい軍の人間が気を使ってそうしてくれるらしい。
だからイングラムも夏休みいっぱいはそうなのである。
朝、クォヴレーが熟睡しているのを確かめると、
窓と、部屋の扉に外側からしか開けられない鍵をかけ出勤していく。
万が一クォヴレーが目を覚ましても逃げられないようにするためである。
そして夕方、帰ってきたイングラムに起されるのである。
「・・・レー・・・クォヴレー」
「・・・・ん」
「・・・起きなさい。お前の好きなテレビ番組が始まるぞ」
目を覚ますと、イングラムに抱き起こされ、
「咽は?」
「・・・乾いた」
『乾いた』といえばイングラムは口移しで水を飲ませてくれる。
完全に覚醒するのを見届けると、
短パンと、ワイシャツを渡してくれるので、クォヴレーはそれに袖を通す。
イングラムが帰ってきてから、夕食を済ませ、風呂に入り、
ベッドでの交わりが行われる瞬間までのまずかな間、
それだけがこの部屋から出られる唯一の時間であった。
実際、イングラムはベッドの中では残酷だったりするがそれ以外は結構優しかった。
クォヴレーの好きな料理を作ってくれるし、
クォヴレーがテレビが見たいといえば見せてくれるし、
本が読みたいといえば新しいのを買ってきてくれる。
・・・もっとも四六時中イングラムという監視がついているが・・・。
リビングのソファーに座りながらクォヴレーはテレビを見る。
横ではテレビに興味のないイングラムが本を読んでいた。
自分の両足を抱え込みながら、クォヴレーは頭に内容が入ってこないテレビ画面を見つめていた。
テレビ番組が終わる。
いつもならこの後、『何が食べたい?』と聞いてくるのに、今日は違った。
クォヴレーの腰に腕を巻きつけ、引き寄せる。
「・・・な、に?」
「・・・大人しくしていろ・・・」
そう言うと、クォヴレーのズボンのチャックを下ろしていった。
「!!!?イングラム!?」
「そういう気分になったんだ・・・かまわんだろ?
この家には俺とお前しかいないのだからどこでやろうと同じだ・・・」
「・・・で、も・・・」
「せっかく違う場所なんだ・・・・今日からは今までとは違うフェラをしてやろう」
「・・・?違う・・??」
「今までは先っぽしか咥えてやってなかったからな・・・
お前はそれだけでイけるらしいからそのままでもかまわんだろうが・・・」
「・・・・」
「俺は快楽にもだえ狂うお前が見たい。
先っぽを吸っただけでああなんだ・・・コレを全部咥えてやったら・・・」
「!!!やめっ」
これまでだって、アレをやられると頭が真っ白になってしまっていたというのに・・
それ以上のことなんかやられたくない!
クォヴレーはソファーから・・・イングラムから遠ざかろうと身をよじる。
しかし、逃げられるわけもなく簡単に押さえ込まれてしまう。
そして尚も往生際悪く暴れていると、バランスを崩し、
背中の半分上の部分から頭までが床に落ちてしまった。
幸い頭を打つことは避けられたが・・・・
イングラムはソファーに寝そべり、
クォヴレーの足を押さえ込みながらファスナーの間から縮こまっているペニスを取り出した。
頭がソファーから落ちてしまっている為、
クォヴレーには何が起きているのか見ることが出来ない。
わかるのは自分の性器が今、イングラムによって外界に出されてということだけである。
「フフ・・・こんなに縮こまってしまってかわいそうに・・・だがすぐに元気にしてやろう」
性器を手で数回扱いた後、いつものように先端を力強く吸った。
クォヴレーの目はその瞬間最大まで見開き、大きく身体をしならせる。
「ひぁぁぁぁぁぁ!!」
縮こまっていた性器は、見る見るうちに硬さを増し、
もうイングラムの支え無しでも上に向かって存在を主張し始めた。
クォヴレーの上半身をソファーに引っ張り上げると、
「よく見ておけ、・・・・お前のここが俺の口の中でどう悦ぶのかを・・・」
「・・・・っ」
先端を親指でグリグリすると、
親指には透明な先走りの液がヌチャヌチャと音を立てながらこびり付く。
「・・・ぅぅ・・・」
性器の先端から指を離し目を閉じながら、
イングラムはクォヴレーを口の中へ飲み込んでいった。
「!!!いやぁっ・・・・あっ・・・ひっ!!」
全てを口の中へ迎え入れると、今度はゆっくり口で上下に愛撫し始める。
根本からさおの部分をゆっくりゆっくり、唇と、ザラリとした舌で刺激されると
クォヴレーの頭は吐精することでいっぱいになる。
「あぁ・・・あぁ・・・う・・くっ・・」
性器全体を生暖かい口の中でゆっくりと愛撫される刺激はたまらなく悦い。
クォヴレーは両手を顔にあて、頭を左右に振りながら必死に快楽と戦った。
口から性器をいったん出すと、今度は舌で、根本からさおの部分を丁寧に舐めていく。
亀裂の部分を指で刺激しながら、チロチロなめていくと
白い太股はビクビク痙攣し、汗ばんでいく。
「クォヴレー・・・出したいか?」
クォヴレーは必死に頭を左右に振る。
「・・・出したくないのか・・・・意外に耐えられるんだな・・・面白い」
「・・・・ぅっ」
面白そうに笑ったイングラムは、
太股の間に再び顔を埋めると、
性器の後ろにある二つのふくらみをマッサージするようにもみ始めた。
「!!!!やぁっ!!!」
ふくらみを揉み扱きながら、
性器の先端をきつく吸う。
もう限界だった・・・・・
クォヴレーは顔にあてていた手を外し、イングラムの頭を抱え込むように抱きしめる。
「イング、ラムっ・・・はっ・・・ぁ・・・やだぁ・・・うぅ・・んっ」
イングラムの口に向け数回腰を打ち付けると、
白い足を痙攣させクォヴレーは果てた。
抱え込んでいたイングラムの頭から手を放すと、クォヴレーはソファーに力なくその身を預けた。
太股の間から顔を出すと、クォヴレーの顎に手を沿え唇を塞ぐ。
するとイングラムの口の中から、ドロリとした苦い液体が流れ込んできた。
「!!んー!?」
吐き出そうと頭を振るが、大きな手でしっかりと固定されてしまい出来なかった。
口の中の液体をクォヴレーへ全て流し終えると、
イングラムは片方の手でクォヴレーの咽を撫でる・・・
『早く飲め』・・・と。
目に涙を溜めながらクォヴレーは観念し口の中の液体をゆっくりと全て飲み込んだ。
全て飲んだことを確認するとようやくイングラムは唇を離す。
「・・・ふっ・・・ごほっ・・・けほっ・・・」
「・・・自分の味はどうだった?」
「ごほっ・・・こほっ・・・・ひどい・・あんなの・・・飲ませるなんて・・・」
馬乗りになっている彼を涙目で睨みながら
「・・・まずい」
と、感想を律儀に言うクォヴレー。
素直なクォヴレーにゆかいげに笑いながらクォヴレーのズボンを下ろしていった。
「!」
逃げをうつクォヴレーを、嘲笑いながら自分のジーンズの前をくつろげていく。
「あれだけで終わりなわけがないだろ?」
イングラムの熱く屹立した性器を確認すると、
クォヴレーは更に腰をひき、逃げをうつ。
あれで孔を貫かれる瞬間は目の前に火花が散り、息が出来なくなる。
更に容赦なく孔の中で好き勝手に動かされた時にはもう・・・
「やだぁっ!!・・・それ痛い!!」
ソファーから転げ落ちるように逃げ出すと、
入り口に向かい走ろうとする。
しかし足首を掴まれてしまいその場に転んでしまった。
四つん這いに這うかっこうとなってしまったクォヴレーは
それでもなんとか逃れようと必死に暴れる。
だが、大人でしかも軍人である彼の圧倒的な力から逃げられるわけもなく・・・
しりを数回大きな手のひらで撫でられると、
乾いていてなんの潤いもなく、解されてもいない後孔入り口に熱く大きな雄があてがわれた。
「やめてっ!!・・・い、・・挿れないで!!お願い!!」
入り口で数回雄を擦りつけその存在の大きさをわからせると、イングラムは一気に貫いた。
「うぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!・・・あっ・・・ひぃっ・・」
激痛に体の力を失いクォヴレーは床にズルスル倒れこむ。
数回腰を揺らし、自身を馴染ませると
冷たく笑いながらクォヴレーに語りかけた。
「もう・・・出血しなくなったな・・・随分なれたものだ・・・」
「・・・ぁぁ・・・痛・・・」
「俺も挿れるとき、痛みを感じなくなったしな・・・」
「あぁ・・・動・・・動か・・ないで・・・許して・・もぉ・・」
「許せ?・・・まだ始まったばかりじゃないか・・・そうだろう?」
クォヴレーの両脇に手を添え、
イングラムは一気に自分の方へ引き寄せた。
ソファーを背もたれにし、クォヴレーを自分の上に座らせる。
すると性器は孔の奥まで飲み込まれ最高に気持ちよかった。
「・・・あぁぁぁー!!痛い!!・・・やっ・・・だ」
しっかりと後から華奢な身体を抱きしめ、下から容赦なく突き上げる。
右手でクォヴレーの性器に刺激を与え、左手はクォヴレーの腰にまわし身体を固定する。
クォヴレーは何度も腰に回された逞しい腕を叩くがその腕が外されることはない。
むしろ叩けば叩くほど前も後も激しく責められ余計に苦しくなるのである。
決して逃げられないのだと思い知ると
力なく両腕をたらしこの2重の苦痛が終わるのをひたすら待つ。
前に与えられる快楽と後に与えられる苦痛・・・
クォヴレーの中に入っているイングラムの欲望はこれ以上ないくらいの快楽を貪っていた。
熱く硬くなった性器が、内部の襞と擦れあうとたまらない快楽の波が
性器から脊髄、背骨から脳へと駆け巡りイングラムの目は細まっていく・・・。
そしてたまらない射精感がこみ上げてくる。
しかしイングラムはそれをひたすら耐える。
耐えれば耐えるほどこの快楽は果てることなく続き、
クォヴレーと1つになっていられるからだ。
「・・・くっ・・・クォヴレー・・・クォヴレー・・」
「・・・っひっ・・・っ・・くぅ・・んっんっ・・」
クォヴレーはもう限界だった。
体力はあるほうだがイングラムと比べると赤子のようなものだし、
なにより「受け入れる側」なのでそれだけでも負担が違うのである。
目に納まりきらなくなった涙が、雫となってイングラムの腕に落ちていく。
汗とは違う水滴に気づいたイングラムは、
「(涙・・?犯りすぎたか?・・・今回はこの辺で終わらせるか・・)」
クォヴレーは幼い頃から我慢強く目に涙を溜めることはあっても流すことはない。
(初めて交わった時は最初から泣いていたが)
本当に限界が近くなると涙を流すらしく、
イングラムはそれを確認するとせめるのを終わらすようにしている。
涙が大量に出る・・・イコール・・・そろそろ意識を手放す・・・なのである。
最後に一突き力強く打ち込むと、クォヴレーの中で己を解放した。
と、同時にクォヴレーの前に最後の刺激を与え、今回2度目の射精を促した。
イングラムの膝の上で力なくその身を預ける小さく華奢な存在。
もう意識はなく顔は汗と涙で汚れている。
右手にこびり付いた「クォヴレー」を綺麗に舐めると、
イングラムはクォヴレーをしっかりと抱きしめ浴槽に運んでいく。
「処理」の間も意識を取り戻すことのないクォヴレー・・・
「(意識があったらあったで面倒だが・・・)」
浴室から出、水分を綺麗に拭き取ると寝室まで運んでいく。
ベッドの端に座り、穏やかな寝息をたてるクォヴレーの頭を撫でながら・・・
「(相変わらず・・・拒絶の言葉しか言わなかったな・・・当たり前か)」
サイドテーブルに置いてある水差しから水を注ぎ、飲み干すと
ベッドに入りクォヴレーを抱きしめながら眠りにつく。
「・・・お前は・・俺が嫌いなのだろうな・・・クォヴレー」
暗くてごめんなさいね。
次はちょこっと?明るくなります。
・・・多分。
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