インヴレ←キャリ
 

*インヴレ←キャリ・・・かな??*

















〜のぞき聞き〜


キャリコ・マクレディが、手にお土産を持ってプリスケン家のチャイムを鳴らそうとしたところ、
玄関の傍の窓から、なにやら話し声が聞こえてきた。


「−−−−−−」
「−−−−−?」



しかし、玄関からでは何を話しているのかわからない。
キャリコは思い切って窓の下に忍び込んでみた。


「・・・ぁ・・んっ」
「!!?」
「・・・クォヴレー・・すごいな・・」
「!!?」


キャリコは青ざめた。
イングラムのセリフ・・・アイン(クォヴレー)の切なげな声・・
これはまるで・・・・


「・・・あっ・・・ん・・・」
「・・・ここか?」
「・・・ん!・・・あっ・・・そこ!!」
「では、ここはどうだ?」
「やっ!!・・・くっ・・・痛っ!!」


その場から逃げ出したかったが、
今日は出向くと前もって言ってあるので逃げるわけにもいかない。
だが、情事の最中に乗り込むほどヤボなマネもしたくない・・・。
いや、心はのりこみたい気持ちでいっぱいだが・・・。
乗り込んで直ぐにでも『洗脳』されている可哀相なアインを
この腕に取り戻したかったが・・・。
アインの傍にはいつもイングラムというお邪魔虫がいる・・・・。


「(おのれ!!イングラムめ!!
 俺がくることがわかっていてわざとやっているな??
 相変わらず嫌な奴だ・・・!!)」


窓の下で怒り狂っているキャリコをよそに
クォヴレーの声はだんだん甘ったるく・・・そして切羽詰まったものになっていく。


「・・・ぁ・・・あぁ・・・!」
「クォヴレー・・・そんなに涙を流して・・・」
「・・・んぁ・・・だって・・ちょっと・・痛い・・けど・・気持ち・・が、いいんだ」
「・・・あっ・・・あっ・・・そこ!・・もっと・・イング・・んんぅ!」
「・・・もっと・・やって欲しいか?クォヴレー・・?」
「ぅ・・っ・・・っと・・・もっと・・・!」
「気持ちいいか?・・・そんなに体をしならせて・・・」
「イイ・・・すごく・・気持ちいい・・・あぁ・・・!あっ・・そこ・・!」
「キャリコと、どちらが上手い・・?」
「んー?・・・キャリコ・・に・・してもらったこと・・ないけど・・・イング、ラム・・」



その時キャリコは立ち上がる。
勢いよく立ち上がったので、庭にあった鉢植えを一つ倒してしまった。


「・・今・・・あっ・・庭で・・・音・・・しなかった?」
「・・・気のせいだろう?」


だがキャリコはそんな事は気にしていられなかった。
一刻も早くこの場から立ち去りたかったのだ。
自分のものであるはずのアインが、
他の男に抱かれながらあげているよがり声をもう聞きたくはなかったのである。



「(待っていろーー!アイン!いつか必ず助け出してやるからな!!)」



































「・・・んっ・・気持ちいい・・」
「・・・ここもいいらしいぞ?」
「あっ・・あぁぁぁ!!・・・・はぁ・・イングラム」
「ん?」
「・・・キャリコ・・・遅いな・・?」
「そうだな・・・」

クォヴレーから自分の顔が見えないのをいい事に、
イングラムは黒く微笑んだ。
そう、イングラムはキャリコが窓の下で盗み聞きをしていたのをわかっていたのである。
わかっていてわざとクォヴレーに声をあげさせた。

「(どうやら、立派に勘違いして帰っていったようだ・・・
 確かに今のクォヴレーの声はあの時の声みたいだからな・・)」

今、イングラムはクォヴレーの上に跨っている。
しかしイングラムもクォヴレーもTシャツにGパンと(クォヴレーはハーフパンツ)というラフな格好。
どこにも情交の形跡はない。


「う〜・・・体育祭の練習始めたとたんに筋肉痛になるなんて・・情けない」
「まぁ、体育祭というのは普段使わない筋肉を使う競技があるからな」
「そうだけど・・・いたーーー!!」
「痛いくらいが丁度いいんだぞ?・・・ほら」
「んぅ・・・んぅ・・・」


どうやらクォヴレーは身体中が筋肉痛でイングラムにマッサージしてもらっていたらしい。



「よし、終了だ!」
「ありがとう・・・少し楽になった・・・」
「どう致しまして・・・お礼はくれるのか?」
「・・・礼?」
「・・・礼だ」
「・・・今日は・・エッチは・・むり・・だぞ?」
「フフフ・・俺だって節々筋肉痛相手にやろうとは思わない・・・。
 足を抱えるたび絶叫されたくないからな」

クォヴレーは起き上がると真っ赤になりながら抗議する。

「そういうことはあまり口に出すなといっているだろう!!」
「すまん、すまん・・・で、お礼だが・・」
「・・・何が欲しいんだ」
「・・・お前からのキス」
「キス?・・・」
「そうだ・・・そうだな・・・うんと濃厚なのがいいかな?」
「・・・う〜」
「可愛く唸ってもダメだ。それ以外は受け取らない」
「・・・う〜・・・わかった・・・目、閉じてくれ」
「了解」

肩にクォヴレーの手が置かれるのを見届けると、イングラムは静かに目を閉じた。

「・・・イングラム、有り難う」



何故に裏??と思われた方・・・すみません・・・ 表だと何処に入れれば良いのか・・・・迷いました。 インヴレ部屋へもどる