インヴレ←キャリ
 

*インヴレ←キャリ・・・かな??*

















〜のぞき聞き2〜


俺の名前はキャリコ・マクレディ。
今俺の気分はルンルン♪だ。
理由の一つはこの前アインに会いに行ったときに聞いた喘ぎ声は
マッサージをされてでのこととアインがわざわざ弁解してくれたからだ。
俺がいつまでたっても現れないので、心配したアインはわざわざ電話をかけてきてくれた。
なんて優しいのだろう!
今はイングラムに囚われているが、心は俺にあるという証拠ではないのか!?
・・・・電話の声が心なし色っぽかったような気がしたが・・・
ま、気のせいだろう!!

もう一つの理由は、今夜アインと食事だからだ!
・・・と、いってもアインと2人きりではないが・・・
俺とアイン、お邪魔虫のイングラムに、スペクトラとヴィレッタ・・・
俺達は月に1回5人で食事をする。
今日はその日なのだ!
・・・・フフフ・・・おめかししていかなければ・・・!

















「ほらキャリコ、赤ワインだ」
「・・・あぁ・・・珍しいな・・貴様がみんなの飲み物を用意するなんて」
「・・・まるで俺がそういうことはしない重役みたいではないか・・・
 貴様は甚だしく俺を誤解している」


誤解ではなく実際にそうだろーが!!
貴様はアインを『洗脳』している憎々しい奴なのだから!!


場所はとある有名ブランドホテルのレストラン・・・
食事はバイキングである。


「でも、実際イングラムはあまりそういうことしなさそうよね?」
「ヴィレッタ・・・・お前まで」
「違うぞ、キャリコ、ヴィレッタ・・・イングラムはお皿も用意してくれるし後片付けもしてくれる」
「それはアイン限定なんじゃない?」
「・・・それも誤解だ、スペクトラ・・・担任の先生が家庭訪問に来るとお茶を出している」
「・・・家庭訪問で茶の一つも出さなかったらやばいだろう?・・・アイン」
「・・・そうだけど・・・イングラムはいつもふんぞり返っているわけじゃないぞ!」

ムキになって反論するアイン・・・。
か、可愛い・・・
少しだけ頬を膨らませ睨む顔はたまらなく愛しいぞ!
今すぐ食べてしまいたいくらいに!!

「・・・有り難う、クォヴレー・・ほら、お前のオレンジジュースだ」
「ありがとう、イングラム」

微笑みながら飲み物を受け取るアイン。
嗚呼・・・本来ならばその笑顔は俺のものだというのに・・・

俺が歯をギリッとさせると、
それに気づいたのか・・・イングラムがニヤリと黒く微笑んだ。
スペクトラもヴィレッタも・・そしてアインも料理を食べ始めたので
その顔に気づくことはなかったが・・・

こいつはいつもそうだ!
俺にだけそういう顔を向ける!
本当にいやらしい奴だ!!
まったく、アインもこいつの本性を知ったら絶対に逃げてくるに違いないのに・・!
だが『洗脳』されているので信じないだろうが・・・
いつかは・・・いつかは・・その『洗脳』から開放してやるぞ!!








「今日は楽しかったわ。また来月にね」
「あぁ・・・来月は何料理がいい?」
「私は何でもいいわ・・じゃあね、アイン」
「スペクトラ、気をつけて帰れよ・・また今度な」
「有り難う、アイン。じゃ、私はこっちだから」
「私も帰るわ、明日早いのよ・・・あら?クォヴレーなんだか顔赤くない?」
「・・・うん・・・ちょっとクラクラする」
「風邪かしら?よく身体を温めて寝るのよ?じゃあね」
「了解だ・・・また今度な、ヴィレッタ」

スペクトラとヴィレッタが帰り俺達3人になる。
するとイングラムはアインの肩を抱いて・・・

「では、俺達も帰るか?」
「・・・あぁ・・・キャリコ、気をつけてな」
「わかった・・・アインもな」
「・・・うん」
「行くぞ、クォヴレー」
「待ってくれ!イングラム・・」

まるで俺など眼中にないかのようにイングラムはアインを早々にその場から連れ出そうとした。
俺には一言の挨拶もなしに・・・
相変わらず嫌味な奴だな!


・・・それにしてもアイン・・・本当に顔が赤いな・・平気だろうか?



俺はアインの体調を心配しつつ、家路に向かい足を進み始めた。
帰り道で考えることといえばどうやってアインを取り戻すか、だ。



あれこれ考えているうちに公園の前に着いた。
この公園、ひと気は少ないが突っ切ると家までの道が近くなる。
なので俺は公園を突っ切ることにした。





ところどころのベンチや草むらにカップルがいる・・・。
暗い上、ひと気も少ないので「コト」を「いたす」には最適な場所らしい。
時折風音にまじって淫らな音やら声が聞こえてくる。



公園の真ん中あたりについた。
そこには水のみ場があり、そこでもカップルが「いたして」いた。
大男なのか・・・相手の姿はその男に隠れて見えない。
俺はなんでもないフリをしてその場を通り過ぎようと足を速めた。


「・・・ぅぅ・・・ん」



だが、俺は足を止めてしまった。
いや、自然に止まってしまったという方が正しいだろう。
なぜなら聞こえてきたその声は・・紛れもなく・・・


「ぁっぁっ・・・やぁっ」

弱弱しくはあるがこんな可愛らしい声をあげるのは世界中に1人しかいない!
その人物は今、悪い悪魔に囚われている俺の愛しい恋人・・・


「ほら・・もっときちんと手をついていないと・・・弄れないだろ?」
「・・・だ・・・っってぇ・・・っ」



その名は・・・アイン。



アインだ!間違いなく俺のアイン!
ということは覆いかぶさっているのは・・・・

俺は彼等がよく見える位置まで移動し、茂みに身を潜める。


・・・そういえば奴の家もココを通ると近道だったか・・・?


アインは水のみ場の外側の石膏に両手をつき
イングラムに尻を突き出すような格好をさせられている。
イングラムはというと、アインが逃げられないよう覆いかぶさり・・・
なんと!アインの後を指でかき回しているようだ。
アインの瞳がギュッと閉じられ、切なげな声が上がる。


「やぁっ・・・いや!・・・もぉ・・・あぁっ・・」
「きちんと手をそこに置いて立っていろ!・・・
 俺の手はお前の前と後を可愛がっているからお前を支えることは出来ないぞ?」
「んっ・・・かってる・・・けど・・・あっ・・・やぁ・・んっ」
「こんなに前も後もグチョグチョにして・・・いやらしい奴だな」
「・・・あっ・・・言わ・・ないで・・・はぁっ」

静かな公園だから会話がよく聞こえる。
アインのズボンは下着ごと地面までずり下ろされており、
白い肌が月明かりに照らされ青白く映っている。
足は細かく震えており、おそらく立っているのもやっとなのだろう。


「食事の途中から顔が赤くなってきていたものな・・・?
 そんなにSEXしたかったのか?ん?」
「・・・ちがっ・・・あぁぁぁ!!」

激しく前を扱かれたのかアインは背中をしならせた。

「違わないだろ?皆と別れた後フラフラと歩いていたじゃないか・・?
 前がはりつめて、後がウズウズしてうまく歩けなかったんだろ?」
「んんぅ・・・くっ・・そんなに・・扱かない・・で!」
「どうかしたのか?と聞いたらお前はなんでもないという・・・
 そしてこの水のみ場で乾いた咽を潤そうとした」
「・・・ふっ・・・ぅっ・・」
「SEXがしたくてしたくて・・・咽が乾いたんだろう?」
「ちが・・・あぁぁぁぁぅう!!」
「違う?・・・フフ・・ズボンを下ろしたら下着がいっぱい濡れていたじゃないか?
 それでも違うというのか??ん?いったい何に対してそんなに発情したんだ?」
「知らない!・・・食事をしていたら急に体が・・・あぁぁぁぁっ!」
「成る程・・・お前は食事の時からずっと発情していたのか・・・いけない子だ」
「はっ・・・はぁっ・・もうダメ・・もうダメだ!!入れて!!」


!!?
アイン!?なんて卑猥なセリフを!?


「入れて!・・入れて下さい!・・・あっ」
「・・・家まで我慢できないのか?」
「・・・出来な・・・くっ・・・お願い!・・お願いだ!!」
「・・・仕方がないな・・・入れて欲しかったら自分で準備するんだ」


・・・準備?
準備だと???
一体俺のアインに何をさせる気だ??

と、その時アインがイングラムへと向きなおし足元に跪いた!?
まさか・・・まさか・・・あの男そんな事まで・・・俺のアインに??


アインは震える手でジッパーを下ろしていく。

ああ・・・やっぱりだ・・・やっぱり・・・

くぅ〜!!
俺は持っていたハンカチを無意識のうちに噛んでいた。


「んっ・・・んっ・・ふっ」

小さなお口で奴のデカブツを頬張るアイン。
可哀相に・・・あんな小さなお口に無理やり銜えさせられて・・・。

「はぁ・・・ん・・ふっ・・・イング・・これくらいでいいか?」
「まだまだ・・・もっと濡らさないと・・・」
「う・・んぅ・・・ん〜・・・はぁ・・もう・・・いいだろ?」
「まだ、だ・・いいから俺が良いというまで続けろ」

アインの髪を掴んで面白そうに黒く微笑んでいたイングラムが、
その時顔を上げその視線が真っ直ぐに前へと向けられた。
そして更に黒く微笑むと・・・
ゆっくりと口が動かされていく・・

『ウ・ラ・ヤ・マ・シ・イ・カ?』

思わずその場に尻餅をついてしまった!
奴は俺がいることに気づいていたんだ!
な、なんという・・・相変わらず嫌味な奴だ!
更に唇が動いていく・・・

『ソ・コ・デ・ユ・ビ・ヲ・ク・ワ・エ・テ・ミ・テ・イ・ロ』

俺の体が怒りでワナワナと震えるのが自分でもわかった。
そしてイングラムはアインに視線を戻した。

「もういいぞ・・・立ってさっきのように手をついて足を開くんだ」
「・・・ん」
「・・・入れるぞ・・・入れてもらうときはどうすればいいんだ?」
「・・・体の・・・力・・・ぬく・・・」
「いい子だ・・・」

アインの視線はイングラムへ向いている。
そして・・・
あぁ・・・犯されたのか・・・?
身体をしならせ、目を閉じ声を上げた。

「あぁぁぁぁ!!・・・んー・・・んぅ・・」
「・・・くっ・・・」
「・・・あっ・・・くぅ・・・うく・・・」
「・・・クォヴレー・・・」
「・・・は・・・な、に?」
「きちんとそこに手を置いて立っていろ・・!動きにくい」
「・・・むり・・むりだぁ・・んんっ」
「・・・無理?・・・ならば抜いてしまうぞ?」
「やだぁ!・・・んっ・・・んぁっ」
「そう、・・いい子だ・・・いい子は前も刺激してやろうな?」
「いやぁぁぁっ!・・・一緒は・・・ダメって・・お願い・・しただろ・・!?」
「何故?・・・気持ちいいだろ?ん?どうなんだ?」
「イイ・・・イイ・・から・・・あっ・・ダメ・・だっ」

アインは涙を流し激しく声を上げる。
そして次第に自ら腰を振り出し始めたようだ。

「あぁ・・・淫乱だな・・俺の動きにあわせて・・そんなに腰が触れるようになったのか・・」
「・・・だって・・動いた方が・・気持ち・・よく・・なれる・・・」
「そうか・・・じゃぁ、もっと激しく動かしてごらん?」
「・・・んっ・・こう、か?」
「・・・ん・・・そう、だ・・フフ・・今締めたな?締め方も覚えたのか・・・」
「あ・・ぁ・・知ら・・ない・・・そんなこと・・してな・・・っ」
「自覚がないのか・・それもまた可愛くて・・・いい」
「・・・やっ・・やっ・・・!!?あぁぁぁぁ」

イングラムがアインを抱え上げ、激しく突き始めた。
抱きかかえ上げられ、行き場を失ったアインの腕は空を漂い不規則に動いていく。
激しく突き上げられているアインの表情は・・・
想像を絶するほど色っぽく・・それでいて妖艶だ・・・。

・・・俺の下半身が疼き始めていく・・・
だがアインから目が離せない。

切なげに限界を訴えるアイン。
だがイングラムはなおも激しく犯していく。











終盤が近いのか、『動き』が緩やかなものになっていく。
そして2人同時に身体を大きく痙攣させた。

「・・・イ・・・あぁぁぁあああぁぁぁぁっ!!」
「・・・・・っ」


・・・俺も自分の手に精を解き放っていた。





イングラムはハンカチを濡らしアインの身体を拭いている。
どうやらアインは気絶してしまったらしい。
処理を終えアインをお姫様抱っこするとこっちに向って歩いてきた。



「・・・どうだった?クォヴレーのイイ顔は」


尻餅をつくように座っている俺を見下ろしながら黒く微笑むイングラム。


「いつもクォヴレーの尻を追い掛け回しているお前が可哀相でな。
 今回は特別にイく時の顔をたっぷりと堪能させてやった」
「!!・・・な、に??」
「のぞき聞き・・・いや、もうここまでくると覗き見だな・・はいただけないが・・
 可哀相なお前へ俺からのせめてもの贈り物だ」
「・・・なんだと?」
「フ、フフフフ・・・それにしてもクォヴレーは本当に可愛いな」
「・・・どういう意味だ?」
「・・・体が急に熱くなって反応し始めたのは自分が淫乱だからと本当に思っているようだ。」
「・・・・・?」


今度は嘲笑をむけられると、


「本当は俺がオレンジジュースに媚薬を混ぜたからだというのに・・」


!!?
媚薬???

「・・・貴様・・・」
「なんだ?」
「まさか初めから外で犯すつもりでジュースに媚薬を?」

イングラムは笑いを向けるだけで何も答えようとはしなかった。


「ま、まさか!めずらしく飲み物を用意したのは・・・」
「ククククク・・・」


な、何て奴だ!
アインがこのことを知ったら必ず俺のモノになるに違いない!


「言っておくがこのことを話してもクォヴレーは信じないぞ?そう俺が躾けたからな」
「・・・躾け・・?」
「何があっても俺だけを信じるように、と・・
 ベッドの中で激しく愛してやりながら耳元で呟く」
「・・・!?」
「するとクォヴレーは可愛い声を上げて『わかった』と返事をするんだ」
「・・・・!!?」
「今では立派に俺の言うことだけを信じるいい子になった」
「・・・お前・・そんなまねをして恥ずかしくないのか?」
「何故だ?・・・愛しているのなら全てを支配したいと思うのは当然だろ?」


その考えには賛成だ。
賛成だが・・・・


「努力のかいあって今では身も心も全てが俺中心になった」
「・・・・」
「だから忠告しておく」
「・・・・?」
「貴様がどんな手を使おうと、決してクォヴレーは俺から離れない・・
 わかったら無駄な努力はやめるんだな・・・自分が哀れなだけだぞ?」
「・・・な!?」


ククク・・・と咽で笑いながら、
イングラムは暗い公園の中に消えていった・・・。
アインをしっかりと抱えながら・・・・。






それにしてもなんて奴だ・・・
しかもアインを外で犯すために媚薬を仕込むなど・・・・
アインはもうすっかり『洗脳』されているようだ。
かわいそうなアイン・・・。


このぶんでは『洗脳』から救ってやるには随分根気が要りそうだ。
だが試練の山は高ければ高いほどその後の二人の愛は高まるというもの。

残念ながら身体は汚されてしまったが、
フフフ・・・なぁに・・それはアインを取り戻した時にゆっくりと
俺で消毒すればいいだけのこと・・・!

待っていろーー!俺のアイン!!
必ず俺の手で救い出してやるかなら!!










俺の名前はキャリコ・マクレディ・・・
今日も密やかに『アイン奪還計画』を練っている。


目標成就の日は近い!

ガンバレ!!俺!ファイ・オー!!




有り難うございました。 なんだかイングが物凄い黒い人物になってしまいました・・・。 反省です。 もどる