〜鏡よ、鏡〜
行きたくもないのだが仕事だから仕方ない。
俺は憎き恋敵であるヤツの部屋へ向かう途中、
紫の髪をした小僧に会った。
紫の小僧・・・アラドはこれから嫌なことでもあるのか、
苦笑いで俺に話しかけてくる。
「キャリコさん!」
「ん?」
無表情のまま振り返ればタジタジなアラド。
例えるなら俺がライオンでヤツは可哀相な獲物、といったところか。
「こっちに向かっているって事はキャリコさんもイングラムさんの部屋っすか?」
「そうだが・・・」
アラドの表情がパァァ、と明るくなった。
俺はどうしてそんなに喜ぶのかわからず首を傾げる。
「ラッキー!!悪いんすけど、コレ、クォヴレーに渡してもらえます??
今、イングラムさんの部屋にいるんすけど、オレ、イングラムさん苦手で・・・」
頭をポリポリ掻きながら差し出してきたのは一枚のレシート。
「・・・レシートを?」
訝しげに睨めばアラドは少しだけ腰を引いて言葉を続けた。
「クォヴレー、家計簿つけてるんスよ」
「・・・!ああ」
そういえばそうだったな。
歳の割にはしっかりしている俺の可愛いアイン・・そうだった。
「さっき休み時間を利用してレシート整理したんですけど、
急にイングラムさんから呼び出しかかって、で、
慌てて片付けてたからコレ、忘れてったんすよ。
オレ、しばらくクォヴレーとシフト合わないし・・・お願いできます??」
・・・アインは今イングラムの部屋にいるのか。
ひょっとしたら会話できるかもな・・・・。
普段はアレに邪魔されて会話もままならない・・・!
・・・まぁ、この前ヤツが出張中にたっぷりスキンシップできたが・・・。
だがアレ以来触れ合う機会がない。
イングラムがここぞとばかりに邪魔してくるからだ。
レシートを渡すという用事があれば、例えヤツとて・・・・!
「わかった、ついでだから預かろう」
「やったーー!ありがとうございます!」
アラドは嬉々としてレシートを手渡してきた。
俺がそれを受け取ると、
何を思ったのかそのレシートのことについて話し始めるのだった。
「それにしてもイングラムさんって結構金遣い派手なんすね!」
「・・・イングラムが?」
・・・ヤツは(アインのことは横においておいて)金使いは荒くない筈だが・・?
俺は不思議に思ってレシートに目を落とす。
そこには『生活用品、一点、5250円』と記載されていた。
「・・・!一点5250円・・・生活用品??」
「クォヴレーがそんな買い物する筈ないし・・・
一個5250円の生活用品ってなんなんですかね〜??」
そうだな・・・アインがそんな高いものを買うはずがない。
となればこれはイングラムが買ったものに違いない・・。
一点5250円・・・香水??
いや、イングラムならもう少し高級な香水を使っているし・・なんだ??
「ま、いっか!今度クォヴレーに聞いてみよ!それじゃ、お願いしまっす!」
もとより深く考えない性格ゆえか、
アラドは深々と頭を下げてもと来た道を走って戻っていく。
・・・しかし俺の頭の中はそのことでい一杯になってしまっていた。
「(・・・一体なんだ??・・ん?いかん、時間だ!
こんなこと気にしている場合ではない!遅れると煩いんだった)」
だが時間が迫っていることに気が付くと、直ぐにそのことは忘れ、
レシートをポケットにつっこみ俺は足早でイングラムの部屋へ向かった。
執務室の前へいくと一呼吸置いてノックをした。
しかし返事が返ってこない。
「・・・・?」
不審に思いドアを開けると部屋はシーンと静まり返っていた。
「・・・時間を間違えたか?」
俺は部屋にあった時計に目を移す。
だが針は待ち合わせの時刻をピッタリさしているではないか。
おそらく前の打ち合わせが長引いているのだろう、いないのなら仕方ない。
俺は遠慮なく部屋へ足を踏み入れる。
するといきなり部屋の鍵がカチッと音を立てて閉まってしまった。
「!!?」
慌ててドアへ近づくが当然ながら開かない。
そして廊下からはコツコツという靴の音が響いて、
隣の部屋へ入っていくのが分かった。
そしてボゾボソとした話し声がきこえてくるのだった。
「待ったか?クォヴレー」
「いや・・・」
「(!!?)」
どうやら先ほどの足音はイングラムのもので、
俺を閉じ込めたのもイングラムらしい。
そして隣の部屋にはそのイングラムと愛しいアインがいるようだ。
俺はもっとよく話を聞くためひきずを返し隣の部屋がある壁へ近寄った。
そこには大きな姿見が立てかけてあり、なんとなくそれを見たとき俺は驚いた。
それはマジックミラーになっているようで隣の部屋の様子が丸分かりだからだ。
アインはそこで待っているようにいわれていたのか、
部屋に置かれている小さな机の上にノートを開いて待っていたようだ。
そしてアインは椅子から立ち上がり、
近づいてきたイングラムに腕を伸ばし二人は唇を重ねあった。
「ん・・・・ん、ん・・・」
短い口付けを終えると、イングラムは机の上のノート見るなりニヤッと笑う。
「家計簿を付けていたのか」
「家だとなかなか付けられないし・・・空いている時間でつけているんだ」
「・・まぁ、家だと四六時中俺と抱き合っているからな」
「・・・!」
アインの顔が真っ赤に染まる・・・、
二人の会話はともかくとして、ああ、なんて可愛いんだ茹蛸アイン。
俺は姿見に手を突き食い入るように中の様子を伺い見る。
「・・・ん?ここだけレシートがないな・・」
「・・そうなんだ、さっきまであったんだが・・・落としたかな?」
するとアインの顔がまた赤くなる。
「5250円・・・生活用品??一体何を買ったんだ??」
「・・・覚えてないのか?」
コクンと頷くイングラムに納得のいかない様子のアイン。
・・・5250円・・・アラドに頼まれたあのレシートだろうか??
「本当に覚えていないのか??」
ジトー・・・とイングラムを睨むアイン・・・か、可愛い。
「・・ふむ?俺が頼んだものか??」
顎に手を当て考えるイングラム・・・その余裕めいた態度が腹立つ!
すると我慢できなくなったのかアインはイングラムの服を掴んで怒鳴りだした。
「お前が!お仕置きと称してオレに買いに行かせたんだぞ!忘れたのか!?」
「・・・俺が・・・?お仕置き・・・?・・・・!」
途端、思い出したのかイングラムは黒く微笑んでアインを見下ろした。
「思い出したぞ・・・お前がココに・・」
「あ!」
イングラムの手の甲がそっとアインの首筋に触れる。
散々調教されてしまったアインはその程度の刺激にもビクンと身体を震わせた。
・・・可哀相に・・・・いつか助け出してやるからな!
「ココに浮気の痕を残していたからお仕置きしたんだったな」
「・・・う、浮気じゃない!」
「・・・キスマークが付いていたのにか?」
「あ、あれは・・・スキンシップの延長で・・・浮気じゃないと何度も」
「・・・スキンシップ、か・・・」
イングラムがアインを抱き上げ、椅子をひっぱりそこに腰掛ける。
それは丁度マジックミラーと向かい合う形となった。
そしてアインを自分の足の上に乗せ、足を開かせた。
向かい合う形なのでアインの表情がよく伺える。
「イングラム・・・」
不安そうにイングラムの名前を口にする。
小さな唇は小刻みに震えているようにも見える・・・怯えているのだろうか?
「丁度いい・・・、お仕置きの続きをしようか?」
「え?」
「・・・・アレに思い知らせるために仕組んだんだが・・・、
思い出したら急にまた腹がたった、クォヴレーにもお仕置きの続きだ」
アレ・・・とは俺のことか??仕組んだとは・・ま、まさか・・?
「アレ・・・??仕組んだ??わ、わわわわ!!」
予想は的中・・・ヤツは俺にみせしめるために・・・。
会話から察するにあの時、ヤツが出張中につけたキスマークが原因だろう。
ヤツがいないことをイイコトに度を越したスキンシップをしたのだ。
アインを抱きしめ、頬にキスをした・・・この辺はいつものスキンシップだった。
アインもそれを嫌がらないし、イングラムもイヤイヤながら黙認している。
だがあの時は調子に乗って首筋に唇をよせ、吸い付いてしまったのだ。
結果、アインの柔らかく白い首にはくっきりとキスマークが・・・・。
「やめっ・・・いやだ・・・!」
アインのズボンのファスナーにイングラムの手が伸びた。
みせしめのようにゆっくりとファスナーを下ろし、
下着の上からアインのモノに触れた。
「ひっ・・・!やだ・・・!誰かきたら・・」
そうだそうだ!貴様が処罰されるのはかまわんが、アインを巻き込むな!
だがイングラムは悲痛なアインの叫びに口端をあげて笑いながら言った。
「鍵はかけてある」
「そ、そんな・・・あっ・・」
下着のファスナーを下ろすとその中に手を突っ込み、
直にアインの性器を苛めだしたのだった。
一番感じる部分をいきなり嬲られているのか、
眉を切なげによせ小さく喘いでいる可哀相なアイン・・・!
「腰を上げろ・・・」
「・・・う・・・んんぅ・・・」
イヤイヤと首を横に振るアイン。
だが耳を甘噛みされながらもう一度命令されるとアインは仕方なく腰を上げた。
すると一気に下肢に身につけているものを剥ぎ取られ足を大きく開かされた。
俺はマジックミラーに更に頬をよせ、アインの下肢を凝視した。
「クォヴレー・・・、俺のポケットにスキンが入っている・・取るんだ」
「・・・ス、キン・・・?」
「・・・お前が買ってきた一箱5250円の生活用品だ」
「!!」
ボッとアイン全身が真っ赤に染まった。
「なんだ?茹蛸になって・・・そんなに恥かしかったのか?」
「あ、当たり前だろ!コ、コンドームなんて買ったことなかったし・・!
そ、それに・・・!!!!」
身を捩り抵抗するアイン。
だがイングラムは鼻で笑って更に大きくアインの下肢を左右に開いた。
「それに?・・・どうした?」
「お前がお仕置きとして買って来いと命じたのは、
絶対にオレには合わないキングサイズモノだぞ!?
店員が変な目でオレを見ていた・・・サイズが違うぞ、ってだ!」
「・・・恥かしかったか?」
「恥かしいに決まっている!・・・うぅ・・もうあの店に行けない・・」
「それはそれは・・・十分お仕置きになったようだな?」
ククク・・・と笑いながらイングラムはアインの耳元に唇を近づけた。
「だがその恥かしさだけでは俺の怒りは治まらない・・・さぁ?」
イングラムが数回突き上げるように自分の腰をゆすった。
するとアインは背を仰け反らせ小さく声を漏らす。
どうやら布越しとはいえ昂ぶりつつあるヤツの性器が孔を刺激したようだ。
アインは震える手でイングラムのポケットに手を伸ばし、
小さな袋を数個取り出した。
「・・・持ち歩いているのか?」
「・・・まぁな・・・家では必要ないが必要な時もあるだろう?」
その必要な時が「外でヤるとき」なのだということを、
純情なアインはわからんのだろう・・・キョトンとしている。
「クォヴレー、それを一つ破いて自分の根元を縛るんだ」
「・・・え?」
根元を縛ったらイけないだろうが!!
ヤツめ!何を考えている!!
・・・?ひょっとして我慢させるのが目的か??
鬼畜なヤツなら考えかねん!!
「聞こえなかったのか?おいたが出来ないよう根元を縛るんだ」
「・・・うぅ・・・」
アインはイングラムを睨むと袋をピリッと開け、
取り出したスキンで自分の根元を縛った。
素直なアインに満足そうに微笑むと次の命令を下した。
「次は自分の手で慰めるんだ・・・その時の視線は・・・」
ココだ、と正面の姿見・・つまりマジックミラーを顎で指すイングラム。
アインは愕然とイングラムを見上げた。
「自分の卑猥な姿を見つめながら扱くんだ・・・声も出してだ」
「そんな・・・出来ない・・・」
「出来ないではない・・・やるんだ・・・さぁ?」
「うぅ・・・意地悪・・・」
アインは両手で小ぶりの性器を掴むと躊躇いがちに扱き始めた。
命令されたとおり鏡に映っている自分の姿を見つめながら。
イングラムに両足を固定されているので、
だんだん大きくなっていくアインの性器がよく見える。
気持ちいい部分を扱いていると先端からは蜜が溢れ、
その後に潜んでいる孔がヒクヒクと蠢いているのも丸見えだ。
・・・・マジックミラー越しにアインの視線とかち合う・・・。
俺の下半身は既にはちきれそうに成長を遂げていた。
「あっ・・・あっ・・・あぁぁ・・・っ」
「・・・フフ・・・始めて間もないのに、もうそんなに蜜を零しているのか?」
「ひぅ・・・うん・・・んぅ・・・イ・・イきたい・・・!」
「まだまだ・・・もっと我慢してからだ」
イングラムは片方の足から手を放すとアインに支えているように命令した。
そしてアインの性器の先端に触れそこを徹底的に苛め始めた。
「あぁぁーー!ひっ・・・ふぅ・・・うーー!!」
ビクビクとアインの身体が震える。
ついには性器から手を放し、
イングラムの手に手を沿えなんとか引き剥がそうと試みた。
だがイングラムはニッと笑うだけで、
アインの性器をギュッと握ると今度は全体的に嬲り始めるのだった。
「あっ・・・あー!!・・・や、やめっ・・・・ひっ・・」
根を戒めていなければ今にも爆ぜそうだ。
その証拠に血管はくっきりと浮かび、性器は真っ赤に染まっている。
「・・・切ないか?」
切れ長の目を細めてイングラムはアインに聞いた。
アインはコクコク頷きながら「お願い」と唇を動かしている。
だがイングラムは無常にもアインの解放を良しとはしなかった。
「まだ駄目だ、簡単に許したらお前はいつまで立ってもフラフラするだろうからな」
「そ・・んな・・・イングラム・・・お願いだ・・・苦しい・・・」
「その苦しさを覚えておいて身持ちを重くすることだ、
スキンシップであっても俺以外の痕は残すな・・・いいな?」
「わかった・・・わかったから・・・ひっ?」
アインの細い腰に腕をまわし腰を持ち上げる。
そして口で器用にスキンの袋をあけ、
これまた器用に己の欲望に帽子を被せた憎きイングラム。
「もっともっと・・・わけが分からなくなるまで気持ちよくなったら外してやる。
俺を咥えこみ、俺のことで頭が一杯になったら、だ・・ほら、こい」
ペシッとアインの尻を叩き、腰を下ろすように命令する。
アインは顔を青くしてイングラムを振り返った。
それはそうだろう、前は散々嬲られて熱を持ているが、
孔は全く解されていないのだ。
それをいきなり銜え込めとは無理難題・・・全く鬼畜もいいところだ。
俺のたわいないお遊びがアインをそんな目にあわせているかと思うと、
心なしか胸が痛む・・・だがそれ以上に今は下半身が張り詰めて痛い。
「どうした?早くしろ」
「・・・だって・・・まだ・・・その・・・」
もごもご口を動かすアイン。
何を言おうとしているのか分かっているイングラムは小さく笑うと、
アインの手を取り後へ持っていく・・・。
「イ、イングラ・・・??」
「先走りで濡れているんだ、痛くはない・・・それともこのまま受け入れるのか?」
「それは・・・・」
アインは目じりに涙を溢れさせていた。
一旦腰を下ろすと、イングラムが再び両足を広げたのだった。
唇を引き結び、前からゆっくりと自分の小さな穴に指を埋めていく。
アインの足の間からは欲望でギンギンのイングラム自身が堂々と上を向いている。
アインが前から後を解しているのでアインのモノは見えなくなった、
その代わりにヤツの性器が見えている・・・なんとも皮肉だ。
・・・汚いものを見せるな、と言いたい。
「もっと掻きまわさないと・・・辛いぞ?」
「んっ・・・・ん・・・・」
恥かしいのか、アインの手つきはおぼつかない。
だがだんだん気持ちのいいポイントを掴んだのか、
口から唾液を零しながらアインは次第に孔を解すことに夢中になっていく。
「あっ・・・あっ、あぅ・・・」
一本だった指が2本に・・・2本だった指が3本に・・・。
だんだん激しくなっていくアインの指の動き・・・、
濡れ始めた小さな入り口からは赤い襞が見えては消えていく。
「そろそろよさそうだな・・腰を上げろ」
「・・・・ん」
命令に従いイングラムの腕に手を置き震える身体を持ち上げるアイン。
その艶かしい表情はどんな男も魅了するに違いない・・・、
出来ることなら飛んでいって抱きしめたいくらいだ!
・・・部屋に鍵さえかかっていなければ・・・!
ああ・・・マジックミラーが恨めしい・・・・・。
・・・俺の手は気付かぬうちに自分の性器を扱き始めていた。
アインが腰を上げるとイングラムが数回揺れ動いた。
そのたびに切ない声を出すアイン。
「イング・・・あ・・・焦らすな・・!」
「フフ・・・・」
どうやら孔に性器を擦り付けて反応を楽しんでいるらしい。
そしてひとしきりその反応を楽しむと今度は口をパクつかせるアイン。
「ひっ・・・ひぃ・・・!!」
今度は先端を入れたり抜いたりして締め付けを楽しんでいるらしい。
なんと鬼畜な男なんだ!
俺は右手を夢中で動かしながらイングラムを罵倒する。
「イングラム!!」
アインが悲鳴をあげた。
次には腰を引き寄せられ中腰だったアインは
イングラムの膝の上に完全に座る形となっていた。
挿入の際、いい場所を擦られたのか、
性器は更に真っ赤に腫れあがりピュッと先走りの液を出していた。
「相変わらずの名器だな・・・・ギュウギュウ喰いついてくる・・!」
方眉をあげたイングラムの声は少しだけ乱れていた。
「んんぅ・・・・う、動いて・・・」
アインは腰をモジモジさせて潤んだ目でイングラムを見上げた。
おねだりに気分を良くしたのか、イングラムは舌を出して顔を近づけていく。
するとアインも舌を出してイングラムのキスを受け入れたのだった。
ああ・・・小さな赤い舌が汚らわしい舌に食べられていく・・・!!
「んっんっ・・・・んんぅ」
一旦口が離れるとまた角度を変えて唇を重ねていく。
イングラムはキスをしながら再び足を抱え上げると、
ゆっくりと腰を突き上げ始めた。
「ふ・・?んんんーーー!!」
イングラムは唇を離すと目の前の鏡を見るようにまた命令した。
アインは頭を振りながらも泣きそうな目で鏡を見つめる。
「見えるか・・?俺がお前の中を出たり入ったりしているところが・・・」
「・・・・っ・・・!!」
「クォヴレー・・・見えるか?」
抜き差しを更に速いものに変え問いただすイングラム。
声も切れ切れに、アインは頷きながら答えた。
「み、見える・・・!!大きくて・・・太い・・のが・・あぁっ・・いいっ」
「・・・いいのか?」
「いい・・・すごく・・・あぁ・・・もっと・・・擦って・・くれ!」
「欲張りだな・・・」
イングラムが更に激しく腰を突き上げる。
その動きに合わせ俺の手の動きも速くなり濡れていく。
マジックミラーに片手を置き、顔を摺り寄せアインを凝視する。
火照った頬はなんと色っぽいことか・・・!
そして鏡越しのアインの声はだんだん切羽詰っていく。
「あぁ・・・あぁっ・・・痛い・・痛い・・!!」
「・・・・今度は痛いのか?」
「・・・締め付けられて・・・痛い・・・あぁ・・イかせてくれ!」
「・・・本当だな・・・血管がはちきれそうなくらい浮かんでいる」
「お願いだ・・・イングラム・・・!」
アインはイングラムの腕においていた手を性器の根元に伸ばしていく。
戒めているスキンを外そうとしているのだろう。
だがそれはイングラムの一言に阻まれた。
「誰が外していいといった・・・?」
「・・・!!う・・・うぅ・・・痛いんだ・・」
涙目で訴えるアインに黒い微笑を浮かべるイングラム。
そして低い声でアインに問いかける。
「・・・イきたいか?」
アインはコクコク頷き懇願する。
「では俺を愛していると言え・・誰よりも・・キャリコよりも好きだと」
「・・・キャ、・・リコ・・・?」
「そうだ・・・・」
アインは一瞬だけ首を傾げてイングラムを見た。
・・・なぜそこで首をかしげるんだ?アイン???
だがすぐにウルウルした顔に戻ると、可愛らしい口を開いてその言葉を紡いだ。
「・・・イングラム・・・愛してる」
「・・・キャリコよりも?」
「・・・ああ・・・、キャリコよりも・・・、
誰よりも・・一番・・好きだ・・・・イングラムは?」
途切れ途切れの愛の言葉・・・・。
偽りと分かりつつも・・・・胸が痛い!
だがアインの言葉に気分を良くしたのか、
イングラムは微笑を浮かべ「愛している」と囁いていた。
そしてアインの根本を手で戒めると、片手でスキンを外していく。
「んんぅ・・・・」
眉を寄せイングラムに全てを任せるアイン。
外したスキンを広げると今度はアインの性器にソレを被せていく。
「・・・なにをしているんだ?」
「このままだと部屋中に飛び散ってしまうだろ?」
「・・・・!」
被せ終えるとアインにはでかいスキンが
射精の勢いで外れないようイングラムは軽く根を抑えている。
そしてアインの腰を抱えなおすと、頂点へ向かうべく最後の運動を開始したのだった。
アインは自ら足を抱え上げイングラムの運動を助ける。
そして数回の突き上げ後、悲鳴とともにアインはスキンの中に欲望を弾けさせた。
俺もハンカチを取り出し自分の欲望を解き放つ。
・・・・5分ほど経っただろうか?
イングラムはアインに被せてあったスキンを取り上げ、
自分につけていたスキンと一緒にそれをゴミ箱へ投げ捨てた。
そしてアインを抱き上げマジックミラーの前までやってくると・・・・。
「・・・イングラム・・・?」
トロンとした目でイングラムを見つめるアイン。
「・・・どうせだからこのまま2回戦をやろうか?・・立ったまま」
「・・・え?」
「・・・お前も一回では物足りないだろ?」
「・・・足りないけど・・・どうして鏡の前なんだ?」
・・・それは俺が鏡の向こう側にいるからだ!
見せ付けるためなんだ!アインよ!!!!
・・・・だがイングラムがそんな言い訳をするわけもなく、
出てきた言葉にアインは顔を真っ赤に染めていく。
「・・・特に理由はないが・・・視姦されているみたいで燃えるだろ?」
「・・・!!!!」
アインはコクリと頷くと・・・(なぜ頷くんだーーー)
支持されるままイングラムの足元へ跪いた・・・。
・・・後のお口が・・・文字通り丸見えだ・・・。
イングラムは鏡に手を付き・・・・、
「・・・銜えろ」
と、命令する。
言われるがままイングラムを口で愛撫し始めるアイン。
・・・俺の下半身は今一度火が灯り始めてしまうのだった。
・・・その後アインは鏡に背を預けイングラムに下から突き上げられ啼き続けた。
終わったかと思えば今度は鏡の前で四つんばいになり後からガクガク揺さぶられ、
俺は鏡越し何度もアインと唇を重ねることを愉しんだ。
そして最後はアインを鏡に向かってたたせ、後から犯すイングラム。
アインは鏡に向かって欲望を吐き出し、意識を手放したのだった。
・・・・俺のハンカチもドロドロで洗濯する気もしないほど汚れていた。
〜予断〜
俺が遠隔操作で部屋の鍵をあけ(手動でも開け閉めできる)
姿を隠すとキャリコは辺りを見渡して誰もいないことを確認し、
そそくさと前かがみで部屋を後にした。
・・・・あの様子だとトイレで2〜3回は抜きそうな勢いだな。
気を失ったクォクォヴレーを部屋についている仮眠室へ寝かせ、
俺は部屋に仕掛けてあった隠しカメラの中身を早速パソコンで見ることにした。
するとそこには予想以上に面白い光景が録画されていた。
『あぁ・・アイン!・・・可愛い・・可愛すぎる!!』
片手を鏡につけ、顔を鏡にすり寄せ、片手で自慰をしながら腰を振っている。
「フッ・・・変態め!」
だが今回はサービスしすぎたか?
クォヴレーの性器や後の口まで堪能させてやったからな・・・。
隠しカメラのキャリコは必死に手で自身を慰めている。
吐き出しても吐き出しても火はおさまらないのか、
ハァハァし、腰を振り、鏡に釘付けだ・・・・。
『あぁ・・・アイン・・・アイン・・・!』
しまいには両手を鏡につき腰を振って極めている・・・器用だな。
・・・汚れた鏡を予備のハンカチで拭きながら自慰を続けるキャリコ。
こんな変態にクォヴレーのエッチな姿を見せるのはもったいない・・・、
もったいないが・・・仕方ない・・・。
俺がいない間に変な気が起きて汚されでもしたら一大事だ!
今回はキスマークだけですんだようだが・・・この先は分からない!
それなら時々こうしてサービスしてやったほうがマシというもの!
・・・それにこの映像を送りつければしばらく大人しくしているだろうしな。
俺はニヤッと笑って、映像を見たときの青ざめたキャリコを想像した。
・・・・映像の中のキャリコは今だ腰を振り、鏡を凝視して自慰にふけっていた。
思いのほかエロくなってしまった・・・Σ!!
しかしインヴレ←キャリのキャリコは本当に哀れ・・。
かわいそうに・・・。
何も知らないクォヴレー君が一番幸せモノ?かな??
因みに1コ5250円のアレ・・・、
イングラムならそういうのも高級品なのでは?と(笑)
そして「生活用品」は本当です。場所によりけりでしょうが、
バイトしていた時ピッと打ったレジでそう出てきたので!
「ふーん・・」と思ったのを覚えています☆
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