〜夜なべ〜
スペクトラが多目的ホールの前を通ると
なにやらお経のような声が聞こえてきた。
「キャーリコがー夜なべーをして♪
メイドふーく作ってくれたぁ〜♪」
「(?????)」
気になってドアの陰からそっとのぞいて見ると
幼いバルシェム、アインが黒い服を抱きしめ
くら〜く歌っているではないか!?
目には涙がうっすら溜まっている。
「(アイン??何しているのかしら???)」
「・・・・はぁ・・・」
「アイン」
「!?スペクトラ」
「どうしたの?ため息なんかついて・・・それにその服」
「キャリコが・・作ってくれた」
「キャリコが!?」
「これからキャリコの部屋を掃除に行くときは
この服を着て来いとのことだ・・・はぁ・・・」
「(あの人・・・とうとうここまで落ちたわけ??)」
「こんなフリフリの服、着たくない・・・オレは男なのに」
「・・・アイン」
スペクトラはなんだか目の前の少年が気の毒になった。
本当になぜこの少年はこうもキャリコの寵を受けているのだろうか?
「でも仕方ない・・・いう事聞かないとベッドの中でもっとひどい目にあう」
「(ベッドの中!!??)・・・アイン」
「これから毎日変態プレイを強いられるかと思うと・・・はぁ・・・」
「アイン」
「ありがとうスペクトラ・・・話したら少しだけすっきりした」
「・・・・・」
「これから着替えて・・・掃除にいってくる・・・はぁ」
少年はトボトボ多目的ホールを出て行く。
その背中はとても小さくて・・・・
スペクトラはなんだか目頭が熱くて仕方がなかった。
「(アイン・・・強く生きるのよ!!)」
その喘ぎは、毎夜毎夜ある部屋から聞こえてくる。
「・・・っぁぁ・・・ご、ご主人・・・さまぁ・・!!」
メイド服をその身にまとった少年は、
その部屋の天井からの鎖で吊るされ執務机の上に座らされている。
「ご主人様」と呼ばれている男は、
手にナイフを持ちながら吊るされている少年を愉快そうに眺めている。
「フフ・・・月夜に照らされ、吊るされているお前は・・・
本当に美しい・・・そう、殺してその美しい姿のまま
時間を止めてしまいたいくらいに・・」
「・・ぁっ・・・ご主人様・・・痛・・っ・・腕・・・
攣っちゃう・・・もぉ・・おろして・・」
「下ろせ、だと?バカなことを言ってはいけないアイン・・・
楽しい時間はこれから始まるのだ・・・
さぁ・・まずはどこからかわいがってやろうか・・・?」
「ふぅ・・・う・・んんんっ・・・」
スカートをたくし上げ、あらわになった白い太ももに舌を這わせた。
その感触に少年の体はビクンとしなり、下肢が反応を始めた。
「・・・たったこれだけでもう反応しているのか?
本当にいやらしい身体だ・・・」
そして、下着とガーターベルトを引きおろし、少年の秘所に今度は手を這わせた。
「・・・ん・・・ぁっ」
秘所を数回刺激した後、
男は手に持っているナイフをその白い股に近づけた。
ナイフに少しだけ力をこめると、
白い肌から一筋の赤い液体が流れ出てくる。
「・・・痛っ・・」
男はナイフについた血液を舐めるとそのナイフを机の上に刺し、
少年の太股に再び手を伸ばした。
「・・・ぁ・・・んんっ」
ぬるい温度の舌が流れ出る血液を舐め取っていく。
少しだけザラリとした感触の舌が股を這うたび少年の身体は
ビクビク小刻みに動き小さな声をあげる。
「・・・ぅ・・・んっ」
男はゆっくりと傷を舐める。
なれない感触の愛撫に少年の性器は・・・もう・・・
「フ、フフフ・・・もうこんなにお漏らししている・・」
「・・・んぅ」
「いやらしいな・・・感じたのか?」
「・・・・・ぁぁっ」
男は自分でつけた傷を舐めるのを止めかわりに指先を傷の入り口に置く。
「・・・な、に・・?」
「・・・フフフ」
「・・・あぁぁぁっぁ!!」
「・・・感じるか?アイン」
傷の中に爪をいれその傷口を開く・・・。
止まったはずの血液が再び白い太股に流れ執務机の上に落ちていく。
「い、・・痛い!!・・やっ・・キャリコ!!」
「・・・・・」
『キャリコ』と呼ばれ、
男は更に強く傷口に置いた指先に力を込め、傷口を開いていった。
「ひっ・・あぁ・・!!痛っ」
「・・・『ご主人様』、だろう?アイン・・・」
「んぅ・・・うっ・・っ」
キャリコは太股に流れている血液を指につけると、
アインに穿かせた女物の下着を膝のあたりまで引き下ろした。
「腰をあげろ・・」
「・・・んっ」
瞳に涙を溜めながらアインはいわれた通り腰をあげる。
天井に吊るされた腕に力を込め必死の思い出腰をあげた。
ジャラリ・・・と鎖は音を鳴らし少しだけたわむ・・・
アインが腰をあげたのと同時に、
キャリコの細く長い人差し指と中指が同時に後の入り口に入ってきた。
「・・血液は案外いい潤滑剤になるものだな・・・スルリと飲み込んでいく」
「・・・んっ・・・」
孔の中を激しく指で犯されアインはあげていた腰を机の上に下ろした。
目には感じすぎてしまっている為に生理現象で流れる涙で溢れていた。
「・・・アイン下ろしていいとは言っていないぞ?ん?」
「・・・ぁ・・・ごめんなさ・・・んぅ・・っ」
腰を床につけたというのにキャリコの指は激しく孔を犯してくる。
「あっ・・・あっ・・やぁっ!!」
「フフフ・・・アイン、前が元気になってきたようだぞ?気持ちいいのか?」
「・・・んっ・・」
「アイン?・・・いいのか?よくないのか??ん?」
答えなければ答えないだけ孔を激しく掻き回される。
「やっ・・やっ・・やぁ・・・!!!」
「アイン?」
「いいっ・・・・気持ち・・・いい・・もっと掻き回して!」
「・・・こう、か?」
『気持ちいい』という素直な言葉を聞きどけ、
キャリコはもう覚えてしまっているアインの快楽のポイントを
徹底的に擦りあげた。
「あっ・・・あぁ!!」
「・・・どうだ?」
「んっ・・・さっきより・・いい」
「そうだろうな・・・ココも先走りの蜜でもうグチョグチョだ・・・」
「あっ・・・あっ・・んぅ・・もぉ・・挿・・れて」
グチュグチュ激しく孔をかき混ぜながら黒い笑みを浮かべると、
アインの耳元に唇をよせそっと呟いた。
「・・・何、をだ?」
「キャ・・キャリ・・キャリコ・・・の・・・でっかい、アレ!!!」
「・・・キャリコ?」
「・・・んっ・・・ぁ・・ご、ご主人様・・・の・・・
太くて・・・硬くて・・・熱い・・アレで・・・アインをおかしくして下さい!!」
ニヤリと笑い涙で濡れる頬を舐め上げた。
「よく言えた・・・ご褒美だ」
膝で止まっていた下着とガーターベルトを足から取り去ると
腰を持ち上げ孔に熱く猛った自身をあてがった。
「あっあっ・・・早く・・・早く・・挿れて・・」
アインは涙でグチョグチョの顔をキャリコの顔に近づけ唇にキスをする。
ちゅっ・・ちゅっ、と何度も軽いキスを繰り返し必死に訴える・・
「早く・・・早く・・・お願い・・・ご主人さまぁ・・・あーー!!」
鎖がジャラジャラと揺れ、その音が静寂を包み込む。
繋がった楔が何度も激しく幼い身体を突く度に鎖は激しく音をたて波を作る。
「あっあっあっ・・・んぅ」
キャリコの腰に巻きつけた太股から血液が流れ服を汚していく。
「・・・アイン・・・どう、だ?」
「んっ・・・いい・・キャリコォ・・・もっと・・っ」
「もっと?・・・こうか?」
「あっ!・・・あぁ・・・くぅ・・」
激しく腰を動かしアインの頭を心を快楽でいっぱいにしていく。
キャリコは口元を歪ませ、
自分の腕の中で淫らに喘ぐ少年に更なる欲望を感じ始めた。
「あっ!・・・んく・・大きく・・・なった・・」
「ああ・・・そうだな・・・お前が可愛いからだ・・・!」
「キャリコ・・!キャリ、コ・・!!」
「・・・イきたいか?アイン??」
更に早く腰を進め激しく孔を犯していく。
すると天井に吊るしてあった鎖が激しい揺れに耐え切れず解けアインの腕は自由になる。
鎖が巻きついた腕をキャリコの背に回すと、
「イきたい!!イかせて!!・・・あ・・ぁぁ・・・っ」
真っ直ぐに自分を見つめてくる少年に更に黒い微笑を浮かべると
唇に深く激しいキスを施した。
「んっ・・んっんん〜!!!」
上も下も激しく侵されアインはもう限界であった。
唇が離れると、
消えてしまった快楽を捜し求めキャリコの唇を追いかけ舌を差し出す。
「んぅ〜・・・もっと・・・キス・・・してくれ・・」
キャリコの口の中に舌を差込みキスをおねだりする。
「誰にキスして欲しいんだ?」
「・・・ぁ・・キャリコ・・」
「キャリコ?」
「・・・ぅぅ・・・ご、ご主人様・・・アインの口を激しく犯してください!」
「・・・いい子だ」
「・・・あっ・・・んぅ」
飲み込みきれない唾液がアインの小さな口からあふれ出す。
快楽でトロンと自分を見つめてくる可愛い存在・・・・。
キャリコは十分に身体も・・・心もアインを自分でいっぱいにしたことを見届けると
アインの張り詰めた性器を扱きながら孔を更に早く激しく犯し始めた。
「あっあっ・・・あぁぁぁ!!!」
グッタリと執務机に小さな身体を預けアインは息を乱している。
キャリコは多少荒い息で自身の乱れた格好を直すと
どこに用意してあったのか濡れたタオルでアインの身体を拭き始めた。
「メイドとご主人様ごっこプレイは燃えたか?」
「・・・・・」
「アイン?」
「・・・・気持ち・・・よかった」
「そうか・・・まぁ任務にいけばごくまれにターゲットを『ご主人様』と
呼ぶこともあるだろうからな・・・いい訓練になっただろ?」
「・・・そうだな・・・」
「・・・一応拭いて置いたがシャワーをあびろよ?
いつものように一緒に寝てやりたいがこれから任務なんでな」
「・・・そうか・・・よかった・・・」
「ん?」
「な、なんでもない!!」
ブンブンと勢いよく顔を横に振り苦笑いを向けるアイン。
「(ほっ・・・キャリコが任務でよかった・・・もし任務がなかったら・・・
まだまだあの羞恥プレイを強要されたに違いない・・・)」
アインは重たい身体を起こし執務室を出て行こうとする。
するとキャリコに細い手首をつかまれ大きな胸の中に収納された。
「???キャリコ?」
「早めに終わらせて帰ってくる・・・そうしたら」
「そうしたら?」
ニヤッと笑いアインに耳打ちをする。
「・・・・をやろうな」
「!!!???だっ」
「だ?」
「誰がやるかぁ〜!!!!」
アインは力の限りでキャリコを突き飛ばし部屋を後にした。
くっくっ・・・と笑いながらアインを見送るキャリコ。
「(変態!変態!!変態隊長〜!!!!絶対にやらん!!)」
翌日・・・・
アインはスペクトラから1通の封筒と書類を渡された。
そこにはなにやら偽造IDと密行先のデータのようである。
「??『クォヴレー・ゴードン???月基地・・・少尉・・・??』」
「アイン、貴方のために他のバルシェムからこの任務、奪ってきたわ。
潜入任務だししばらくはキャリコと会わなくてすむと思うの・・・」
「????スペクトラ」
「・・・あんな変態プレイに耐えていただなんて・・・
今まで気づいてあげられなくてごめんなさいね?」
「・・・・え?」
「とりあえずしばらくはアイツから逃げられるわ・・・
さぁ、はやく準備して!アイツが任務から帰ってくる前に!!」
「あ、ああ・・・(変態プレイ??はっ)スペクトラ!!」
「なに?」
「お前・・・昨日・・・まさか・・・」
「貴方の様子がおかしかったからこっそりつけたのよ
・・・そしたらキャリコの部屋で・・・」
アインは真っ赤になりながらスペクトラにお礼を言い、準備をすべくその場を後にした。
「(アイン・・・強く生きるのよ!!)」
ありがとうございました。
今回のキャリアイはちょっとマニアチック?です。
キャリコはアインに何と言ったのか??
さぁ、なんと言ったのでしょうねぇ?
ご自由にご想像ください。
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