キモチ
 


〜本当のキモチA〜




独占欲が強すぎだということはわかっている。
家には二人しかいないのだから、
誰かが横から攫っていく心配がないこともわかっている。
だが始終傍にいて抱きしめていないと感じるこの不安は何だ?



離れたくない。
片時も離れたくない。
始終傍においておきたい。
だが他の誰かの目に触れさせるのも耐え難い。



いっそ誰の目にも触れさせず閉じ込めてしまえたらどんなにいいか・・・。



クォヴレーがトイレだと立ち上がる。
俺は用を足す気もないのにトイレまでついていく。


クォヴレーと愛し合う。
クタクタになるまで抱き潰して・・・その後一緒に風呂に入る。
そして身体の隅々まで綺麗にしてやって・・・
腕に抱きしめながら眠りに落ちる。

朝もクォヴレーより早く目を覚まし、
その可愛らしい寝顔を堪能する。




ずっと一緒にいたい・・・・。






今日も一緒に居たくて、
恋人同士の夜の時間を過ごさない日だというのに
俺は当然とばかりに一緒に風呂に入ろうとした。




だが、クォヴレーに拒まれた。




『たまには一人にさせてくれ』・・・と。



しつこくすれば嫌われる。



そう思って渋々・・・了解した。




・・・・嫌われたくないからだ。

一緒にいたいが・・・・嫌われるのは恐ろしい。



・・・どうか嫌わないでいてくれ・・・・ずっと。



有り難うございました。 ブログに掲載したもの。 手直しはしてません、あしからず・・・。